【カープ】小窪哲也コーチ就任決定！小窪コーチの華麗なる野球歴とコーチとして期待される3つの役割

カープは11日、今季限りで現役引退したOBで前ロッテの小窪哲也氏（36）と来季のコーチ契約を結んだと発表しました。そんな小窪コーチについて詳しく分からない方もいるのではないでしょうか？

まつやん

この記事では以下のことをまとめました！

小窪コーチの経歴
小窪コーチに期待される役割
その他小窪コーチに関する豆知識

小窪コーチの経歴
小窪コーチに期待される役割とは
小窪コーチと言えば応援歌！
かつてはカープの羞恥心として売り出していた！？
まとめ

小窪コーチの経歴

小窪哲也が３年ぶりの本塁打　「何とか塁に出ようと…」　五回に先制１号ソロ/広島カープ/デイリースポーツ online (daily.co.jp)

まずは、小窪コーチの経歴を確認しましょう。

プロ入り：2007年大学生・社会人ドラフト3巡目
経歴
- PL学園高等学校
- 青山学院大学
- 広島東洋カープ (2008 – 2020)
- 火の国サラマンダーズ (2021)
- 千葉ロッテマリーンズ (2021)

高校時代はあの有名なPL学園高校（※）で3年間を過ごした小窪コーチ、3年時にはキャプテンを務めています。甲子園では2回戦敗退したものの、活躍が評価され5回AAAアジア野球日本代表としてアジア大会銅メダル獲得にも貢献しています。※現在PL学園は2016年の大会を最後に廃部となっています

大学時代は野球強豪の青山学院大学でプレー。東都大学一部リーグで4度のベストナインに選ばれています。2007年の春季リーグでは首位打者のタイトルも獲得。そして、大学時代も青山学院大学のキャプテンを務めています。さらに、2007年第36回日米大学野球選手権大会日本代表でも主将を務め、アメリカ合衆国開催での日本チーム初優勝に貢献しています。

カープへ入団後は1年目からいきなりレギュラーとして98試合に出場します。この年、梵選手（現・オリックスコーチ）の不調もあり小窪選手に出番が回ってきます。主に遊撃手と出場し、その他二塁手は学生時代守らなかった三塁手もこなしました。その後も、2012年こそ25試合の出場に留まりますが、入団以来2016年まで毎年50試合以上出場しています。

2010年には10月に台湾で開催された第17回IBAFインターコンチネンタルカップの日本代表に選ばれ主将を務めています。

2014年、2015年は2年連続で代打打率が.380以上を記録するなど”代打の切り札”としての活躍が目立ちます。そして、2016年からは2年間カープの選手会長を務め、カープの連覇に貢献します。

即戦力内野手としてルーキーイヤーから一軍出場を果たし、いずれも自己最多となる98試合に出場し74安打をマーク。2年目には梵英心、石井琢朗らとポジション争いを演じながら、70試合に出場して打率.295を記録した。　3年目以降は毎年のようにポジション争いを演じ、2014年からは勝負強い打撃で代打の切り札としても活躍。2014年に自己最多となる30打点を記録すると、2015年には代打満塁本塁打を放つなど代打で50打数19安打、打率.380と高打率を残した。
カープ25年ぶり優勝を陰で支えた選手会長。ロッテの小窪哲也が現役引退。（広島アスリートマガジン） – Yahoo!ニュース

まつやん

代打・小窪とコールされたときのマツダスタジアムの盛り上がりは半端なかったですね！

しかし、その後は成績の下降とともに出場試合も減少し、2020年オフにカープを自由契約となりました。

そして、今年、NPB復帰を目標に九州アジアリーグの火の国サラマンダーズへ入団すると、8月までに18試合に出場し、打率.421、1本塁打、12打点、出塁率.500の成績を残し、2021年8月31日に千葉ロッテマリーンズと契約し、期限間際で目標としていたNPB復帰を果たしました。9月9日に早々に一軍昇格を果たすと、同日の対オリックス戦に「2番・一塁手」で先発出場し、7回に田嶋大樹から移籍後初安打となるソロ本塁打を放ちます。結果的にはこれが小窪選手のプロでの最後の安打となり、10月29日に引退を表明します。

そして、11月11日、カープで2022年の一軍内野守備・走塁コーチに就任することが発表されました。

小窪コーチに期待される役割とは

選手とコーチ陣の橋渡し役

まずは、会見でご本人も述べていたように、コーチとしては36歳と若い小窪選手には選手とコーチの橋渡し役が期待されるでしょう。

現在のカープ一軍コーチ陣で最も若いのは迎コーチで今オフには40歳を迎えますので、小窪選手はより選手に近い存在になります。佐々岡監督も「選手と年齢が一番近い。関係性も期待するところ」と期待しているようです。

コーチ陣の意見を押し付けるのではなく、橋渡し役として選手側の意見も聞きながら指導するという素晴らしい関係性を作り上げてくれることに期待です。

理想のコーチ像には「選手にリスペクトができるようなコーチ。一緒の気持ちで戦えたら」と青写真を描く。３６歳とコーチでは年齢も若く、選手と首脳陣とのパイプ役も担う姿勢。「橋渡しになるような存在になりたい。押しつけるのではなく選手からの要望を聞きつつ、そういうモノができれば」と選手目線で寄り添うスタンスを強調した。
広島・小窪新コーチ　Ｖ３イズム注入　２年ぶり古巣復帰で「みんなで常勝軍団に」/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)

内野陣の守備力向上

続いては、内野陣の守備力向上です。今シーズンのカープはリーグワースト2位の80失策で、同2位の守備率.985と少しお粗末な成績でした。失策は失点にも直結するので、改善が必要です。

中でも、若手で内野を守る林選手はリーグワースト3位の12失策、小園選手は10失策、坂倉選手は9失策と若手内野陣の失策が目立ちます（坂倉選手は捕手出場時の失策もありますが）。

この若手内野陣の守備力向上はカープの最重要課題の一つであると思います。遊撃手を始めとする全ての内野ポジションをプロで守ったことのある小窪選手は、それぞれのポジションの考え方などが身に付いているはずなので、それぞれのポジションにあった指導ができると思います。

現役時代オールラウンダーとして活躍した小窪選手ならではの指導で、内野陣の守備力が向上することに期待です。

まつやん

小園選手も林選手もまだまだ若いので、守備はこれから伸びると思います！小窪コーチにビシバシ鍛えてもらいましょう！

チームをまとめあげる”兄貴分”

上述の通り、高校・大学・大学日本代表・カープでキャプテンや選手会長を務めるなどキャプテンシーに溢れる小窪コーチには選手の”兄貴分”として若手中心のチームをまとめあげることを期待しています。現在カープのチーム最年長は長野選手と松山選手（ともに小窪選手と同じ36歳）ですが性格のタイプ的に先頭に立って引っ張る感じではありません。

そのため、現在は前選手会長の會澤選手がチームをまとめあげる立場だと思いますが、やはり捕手という忙しいポジションかつ怪我で離脱してしまうこともあるので、シーズン中常にチームをまとめあげることは困難だと思います。

3連覇中は新井さんがチームの先頭に立ってまとめあげ、その後ろでさらに当時選手会長の小窪コーチがまとめ役を担うなど、先頭に立つ人が複数いました。

現状は、先頭に立つタイプの選手が少ないため、大型連敗など悪い流れを断ち切ることが難しいのだと思います。

チームをまとめるのは選手である必要はありませんので、このようなチーム状況を考えると、年齢も若い小窪コーチにはまとめ役を担ってもらいたいと思います。

まつやん

小窪選手は他球団でのプロ生活も経験しているので、カープ一筋のコーチとは違った目線での指導もできるのではないかと期待しています！