天敵秋山投手攻略が阪神戦攻略のカギ?2年目の佐藤輝明選手も要注意!【2022年セリーグ分析】

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2022年のセリーグ分析第二弾です。前回はヤクルトについて分析をしました。

今回は昨年のセリーグ2位阪神タイガースについての分析です。

シーズン前に矢野監督が今季限りでの退任を発表するなど何かと話題の阪神タイガース。今シーズンはどのような戦力になるのでしょうか。

他チームについて知っているほど試合観戦は楽しくなります!今年のカープ戦を楽しむためにもぜひご覧ください!

昨年のカープVS阪神

まずは昨年度のカープと阪神の対戦成績を確認しましょう。

昨年は阪神に対して12勝12敗1分と互角の戦績でした。シーズン序盤は阪神に負けっぱなしの印象でしたが、最終的には五分の成績に終わっています。特に阪神に大して苦手なイメージはなさそうですね。

セリーグで言えば、阪神はカープ以外のチームには勝ち越していたのでカープが阪神のセリーグ全球団勝ち越しを阻止した球団になります。優勝したヤクルトにカープは大きく負け越し、2位の阪神には五分の成績だったのでカープが2021年のセリーグ優勝に大きく関わったと言えるかもしれません。なので、阪神からすると2022年シーズンはカープ戦の成績を改善しにくるでしょう。

カープも上位にいくためには、阪神相手にも勝ち越しておきたいところですね。

阪神タイガースの2021年の成績は77勝56敗10分け、カープの2021年シーズン成績は63勝68敗12分でした。

今年の阪神の戦力は?

それでは阪神タイガースの戦力について分析していきましょう。

まずは、昨シーズンから今シーズンにかけての主な退団選手・新加入選手をまとめてみました。

【阪神タイガースの主な退団選手】

  • 中田賢一投手
  • 岩田稔投手
  • スアレス投手
  • エドワーズ投手
  • サンズ外野手
  • 俊介外野手

【阪神タイガースの主な新入団選手】

  • ケラー投手
  • ウィルカーソン投手
  • 鈴木投手(ドラフト2位)
  • 桐敷投手(ドラフト3位)

阪神タイガースにとってはスアレス投手の退団が最も痛いでしょう。2021年は阪神の絶対的守護神として君臨し、62試合の登板で防御率1.16、1勝1敗42セーブの好成績で二年連続となるセリーグの最多セーブ王にかがやいています。スアレス投手が阪神タイガース2位という成績に大きく貢献したのは間違いありません。そのため、計算できる守護神スアレス投手の退団はかなりの痛手になります。

そのスアレス投手の穴を埋めるために獲得されたのが新外国人投手のケラー投手です。ケラー投手は平均152キロ、最速157キロのストレートが武器の投手で130㎞台の大きなカーブがあるのも特徴的です。メジャーでの登板全44試合はリリーフとしての起用で、阪神でもリリーフとしての起用が予想されます。2019年に阪神に所属し、58登板で防御率1.38と好成績を残したジョンソン投手も大きなカーブが武器の選手だったので、同じようなタイプのケラー投手を獲得したのかもしれません。実際にジョンソン投手のような投手であれば、守護神として厄介な相手になりそうですね。阪神 ケラー獲得を正式発表 背番号は42「タイガースを日本一に」― スポニチ Sponichi Annex 野球

ケラー投手は2021年メジャーリーグのパイレーツで32試合に登板し、防御率6.48の成績でした。

また、先発候補としてウィルカーソン投手も獲得しています。ウィルカーソン投手は昨季AAAで防御率3.86、8勝5敗の成績です。奪三振率が10.04と高いのが特徴かもしれません。来日3年目となるガンケル投手と先発助っ人枠を争うことになるのではないでしょうか。

2021年度のドラフト2位の鈴木投手、3位の桐敷(きりしき)投手はともに大卒の新人左腕投手です。1年目からリリーフとして一軍で起用される可能性もあると思います。

退団選手で言えば、サンズ選手の退団も衝撃的でした。昨季の阪神の序盤の快進撃を支えた選手の一人でしたが、後半は極度に陥っていたためでしょう。個人的に前半戦ものすごく打たれていた印象があるので、おどろきました。阪神サンズ退団、前半快進撃支えるも後半極度の不振 エドワーズも今季限り – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

続いて、投手・野手の分析を行っていきます!

投手編:先発の層は厚い

まず、今年も阪神の先発の層は非常に厚いと思います。昨シーズンの先発防御率は3.04でセリーグ1位でした。昨シーズンのメンバーと今季も変わりはないので、今年も厄介な先発陣になることが予想されます。

先発ローテションは昨季の最多勝利投手青柳投手、エース西投手、カープの天敵秋山投手はローテーション入りが濃厚ではないでしょうか。

そこに、左腕の高橋遥人投手伊藤投手が加わってくるでしょう。高橋投手はストレートが武器の左腕で昨季は7試合の登板ながら防御率1.65の好成績です。怪我がなくシーズンフル帯同すればトップクラスの成績を残すこと間違いなしです。伊藤投手もルーキーながら防御率2.44で10勝をあげる実力のある投手で、二年目となる今季も好投を続けることが予想されます。

他にも、昨季中継ぎとしてブレイクを果たした及川投手や復活を目指す藤浪投手助っ人のガンケル投手やウィルカーソン投手も候補になります。及川投手も高卒3年目ながら実力のある投手ですし、今オフに巨人の菅野投手と自主トレを実施した藤浪投手も今年は各方面から高評価なので、復活する可能性が大いにあります。藤浪投手はスタミナもある投手なので、ローテーション入りすることができれば阪神にとっては大きな戦力になるでしょう。阪神藤浪晋太郎2回0封で開幕ローテへ大前進 緩急操る「NEW藤浪」に矢野監督「勝てる球」 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

このように先発ローテション入りが濃厚なメンバー以外にも実力・実績のある投手が先発候補として多く控えているので、阪神の先発層は今年も厚くなることが予想されます。

投手編:抑えのスアレス投手の穴は埋まるのか?

昨季の阪神は先発防御率がリーグ1位だったのに対し、救援防御率は3.83でリーグ5位でした。(カープは3.50でリーグ4位)

絶対的な守護神スアレス投手がいてこの成績だったので、スアレス投手がいなくなる今年はさらに中継ぎに苦労するかもしれません。ケラー投手が思うような活躍ができなかった場合は、この中継ぎ陣が阪神攻略のポイントになるかもしれません。

ただ、層の厚い先発陣の中でローテーション入りできなかった投手が中継ぎに回る可能性もあります。そうなると、中継ぎの層も多少は厚くなるのではないでしょうか。

勝ちパターンとしては、セットアッパーに岩崎投手・守護神にケラー投手といった起用法になるでしょう。阪神の今季の中継ぎはケラー投手次第ともいえると思います。

打者編:打線はそこまで脅威ではないか?

2021年の阪神のチーム打率はリーグ4位の.247、得点数はリーグ5位の541でした。正直言って打線にそこまでの脅威はないような印象はあります。

ただ、去年の前半戦は脅威的な打線だった印象があります。そこには佐藤輝明選手の活躍が大きく関係していると思います。佐藤輝明選手は前半戦打ちに打ちまくって20本塁打も放ちました。ところが、後半戦は相手の攻略や疲れもあったのか、NPBワースト記録に並ぶ59打席連続無安打を記録するなど大失速。佐藤輝明選手の失速とともに阪神も失速したように思います。

打線にホームランを打つことができる選手が一人いるかいないかで、チームの得点力が大きく変わってくるということがよく分かりますね。

今季、昨シーズン終盤に失速した佐藤輝明選手のままであれば打線も恐ろしくないと思いますが、佐藤輝明選手が昨シーズン前半戦の輝きを取り戻せば猛虎打線復活となるかもしれません。

近本選手や大山選手といったリーグを代表する好打者もいるので、佐藤輝明選手がハマったときの打線はリーグでも上位の打線となると思います。

その他の野手ではロハスジュニア選手と江越選手に個人的に注目しています。

ロハス選手は昨シーズン打率.212、8本塁打とさっぱりな成績でしたが今季も残留し、さらに新たな助っ人野手の獲得はありませんでした。ここから、阪神フロントは何かロハス選手に対する勝算があるのではないかと思います。月別成績で見ると、10月は16試合の出場で打率.294、2本塁打と好成績だったので日本野球に適応しつつあるのかもしれません。二年目となる今年はロハス選手に要注意かもしれません。

そして、江越選手ですが元より身体能力の高さが高評価の選手で、毎年のように期待されている選手です。昨年までは期待に応えられていませんでしたが、今年はどこか違うように思います。阪神のチームOP戦1号を放つなどアピールをしていますし、例年より期待度が大きいように感じます阪神・江越 OP戦虎1号 三回には二盗&技あり生還“虎のラオウ”へ「ここからスタート」/阪神タイガース/デイリースポーツ online (daily.co.jp)

カープの緒方前監督もかつては江越選手の才能に惚れ、獲得を希望していたほどの選手なのでもしかしたら今年はブレイクし、カープの脅威となる可能性もかるかと思います。【虎になれ】監督時の緒方孝市氏も阪神に譲渡申し入れ、江越大賀8年目の遅咲きブレークあるか – 虎だ虎だ虎になれ! – 野球コラム : 日刊スポーツ (nikkansports.com)

打者編:足を絡めた攻撃に注意

阪神は攻撃に足を絡めてくるチームです。昨シーズンはリーグ1位の114盗塁を記録しています。(カープはリーグ3位の68盗塁)セリーグの2位がヤクルトの70盗塁なので、阪神がいかに多くの盗塁を決めていたか分かります。

阪神の盗塁の多さに大きく貢献しているのは、中野選手と近本選手の二人です。中野選手はルーキーながら30盗塁を記録し、盗塁王のタイトルを獲得しています。盗塁成功率が93.8%と非常に高いのが特徴的です。近本選手は2019、2020年の盗塁王で昨シーズンも24盗塁を記録しています。つまり、この二人だけで54盗塁も記録しています。

今シーズン中野選手・近本選手ともにスタメンでの出場が多くなることが予想されます。この二人が塁に出ると、盗塁も警戒しないといけないので打者にのみ集中することは難しくなるでしょう。かといって、打者に集中して盗塁を許しピンチが広がるのも嫌なので、バッテリーからすると厄介ですね。

中野選手は怪我の影響で出遅れていますが、1番中野選手・3番近本選手といった構想もあるようです。走れる二人が上位にいるといやらしさが増しますね。阪神・中野は2軍Cスタート 矢野監督「もう一回奪い取らないと」二遊間争いあおる/阪神タイガース/デイリースポーツ online (daily.co.jp)

他にも、通算盗塁成功率82.3%を誇る植田選手も代走に控えているので警戒が必要です。

阪神の攻略ポイントは?

カープが上位にいくためには、もちろん阪神も倒さないといけません。昨季の五分の成績からどれだけ勝ち越し数を増やせるかがポイントになるでしょう。

それでは、どのようにしたら阪神に勝てるか、個人的に攻略ポイントをまとめてみました。

攻略が困難な先発投手は球数を稼いで早めに降ろす!

まず、中継ぎ投手を攻略するために先発投手相手には球数を稼いで早めに降ろす、といった作戦も攻略法の一つになるでしょう。

上述の通り、今シーズンも阪神の先発陣は層が厚いと思われます。一方、中継ぎ陣はケラー投手次第など不安要素が多くあるように思います。そのため、先発投手を攻略するより中継ぎ陣を攻略できる可能性の方が高いと思います。

もちろん、先発投手を攻略できるときは先発投手を打つべきですが、攻略の糸口が全く見えない試合などは先発投手を打ち崩すのではなく、疲れさせてマウンドから降ろすといった作戦をするのが良いはずです。

昨シーズンの日本シリーズでもヤクルトはこの作戦で好投手山本由伸投手を早い回でマウンドから降ろしていましたし、「逆転のカープ」と呼ばれていたころのカープも菅野投手など好投手が相手の時は序盤から球数を稼いで6回あたりで降板させ、中継ぎを打ち崩して逆転する試合が多くありました。

このように「中継ぎを早めに引きずり出す」といったこの作戦は、好投手が先発する際にとても有効的です。

ただ、今のカープには宇草選手小園選手など初球から打ちにいく積極型の選手が多く、この作戦は難しいかもしれません。比較的球数を稼ぐことができる中村奨成選手石原選手を起用するのも手かもしれません。

佐藤輝明選手・ロハス選手を徹底的にマークする!

打線では佐藤輝明選手・ロハス選手を波に乗せなければ大量失点は防ぐことができると考えます。上述の通り、阪神打線のキーを握るのは佐藤輝明選手です。佐藤輝明選手さえ押さえれば、大量失点する恐れはないと思います。

佐藤輝明選手に加えて、今季不気味な気配がするロハス選手も徹底マークが必要です。韓国リーグでは47本塁打を放つなど実力のある選手なので、この選手の本来の力が出せないようにすることが重要です。

この二人に共通しているのは”ホームランが打てる”といった点です。ホームランが打てる打者を抑えると、打線の勢いもそこまで出ません。

もちろん大山選手やマルテ選手もホームランを打てるバッターですが、今季は佐藤輝明選手とロハス選手が怖いので、この二人を徹底的に抑えることが阪神攻略のポイントになるでしょう。

今年こそ天敵秋山投手を攻略する!

阪神にはカープの難敵秋山投手がいます。この秋山投手を攻略しない限り、対阪神戦の勝ち越しはありません。

昨シーズンは10回対戦し、5勝3敗、防御率1.97と”カモ”にされました。カープファンからしたら名前も見たくないような選手です。

阪神サイドもこの秋山投手のカープ戦の相性の良さには気づいており、明らかにカープ戦に秋山投手が登板するようにローテーションをいじってきます。そのため、セリーグではカープ相手に10試合登板し、次点で5登板の巨人相手の登板となっています。明らかに得意のカープ戦を狙ってくるのは立派な作戦ですし、今季もその作戦を取られる確率は非常に高いです。

カープベンチも秋山投手のストレートを”不思議”というように未だ攻略の手口を見つけられていないような気がします。

秋山投手を攻略するには「一発攻勢」がポイントになります。昨季は規定投球回未達ながらリーグワースト2位の18被本塁打など、比較的ホームランを打たれやすい選手です。そのため、どれだけホームランを打てるかが秋山投手の攻略ポイントになると思います。

これまで秋山投手と対戦経験がなく、苦手意識もなく長打を期待できるマクブルーム選手や末包選手が秋山投手攻略のキーパーソンになるのではないでしょうか。

今季こそは秋山投手を攻略し、カープにわざとぶつけられるといった屈辱的な思いをしなくてすむようになってほしいですね!

阪神からは見習う点も多い

今回の記事では2022年シーズンの阪神を分析しました。阪神の先発陣は層が厚いので、今年は投手戦となる試合が多くなるのではないでしょうか。

阪神からは「秋山投手を徹底的に広島にぶつける」といったような戦術も見習う必要があるかもしれません。得点数や中継ぎ防御率がリーグ5位にも関わらず、順位が2位だったのにはそういった戦術面が優れていたことも関係しているのではないでしょうか。

今季のカープの戦力は他チームを圧倒しているというわけでもないので、上手に戦って勝ち星を拾っていく必要があります。

今シーズンの阪神戦はそういった戦術や球数を稼ぐといった作戦が実施されるかに注目したいところです!

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