2月1日に始まったカープの春季キャンプも第1クールが終了しました。
キャンプ開始前に1・2軍のメンバー入れ替えやコロナウイルス陽性反応に伴いキャンプインが遅れる選手が出るなどハプニングもありました。
まだまだキャンプは始まったばかりですが、ここまででアピールに成功していると思われる選手をピックアップしたいと思います。
これを読めばカープ春季キャンプの第1クールで調子の良さそうだった選手が簡単に分かります!
初の開幕投手へ!森下暢仁投手は順調!
広島の森下、念願開幕投手へ気合 初ブルペン「いい感じ」 | 高知新聞 (kochinews.co.jp)
プロ入り3年目で自身初の開幕投手を目指す森下投手、ここまでの仕上がりは順調そうです。
第1クール2日目にブルペン入りすると36球を投じます。まだ実戦モードといった投球ではありませんでしたが、しっかりと下半身を使って投げれたなど本人も手ごたえありの様子。
第1クール3日目も2日連続となるブルペン入りし、変化球を交えて計34球投じています。この日は侍JAPANの新監督・栗山監督も視察に訪れ、「キャンプで怪我をしないように」と言われたようです。この調子であれば3月の代表戦には間違いなく選出されそうです。
この日のブルペン投球には佐々岡監督も満足な様子で「森下は本当に抜群だった。(この)3年でキャンプの入り、ボールは一番じゃないかなと思いますね」と語っています。【指揮官一問一答】広島・佐々岡真司監督が第1クールを総括 「森下は本当に抜群だった。(この)3年で一番」 – サンスポ (sanspo.com)
プロに入って3回目のキャンプとなる森下投手、いい意味でプロのキャンプに慣れてきたのかもしれません。
また、大瀬良投手との合同自主トレを実施したこともプラスに働いているのだと思います。合同自主トレではウエイトトレーニングを中心に、体をいじめる練習を重点的に取り組んでいました。そこで、うまく体づくりができたからこそキャンプにいい状態で臨めているのかもしれません。
第2クール以降はブルペンでの投球数も増えていくと思われるので、引き続き注目です。
オリンピック決勝のように日本代表の森下投手が好投する姿をまたみたいですね!
【森下選手関連ニュース】
広島・森下暢仁が今キャンプ初のブルペンで全球種解禁 「結構いい感触で投げられた」 – サンスポ (sanspo.com)
広島森下暢仁が初ブルペン「しっかり下半身も使えて投げられている」 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
ショートのレギュラー確保へ!小園選手は侍ジャパン入りもある?
広島小園海斗の侍入り急浮上「球界にとっての宝物」栗山監督が評価 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
小園選手もここまで順調な様子です。
第1クール2日目には二遊間のコンビを組む菊池涼介選手に志願して特守を実施。9年連続でゴールデングラブ賞を受賞している名手・菊池選手からは教わることが多いでしょう。広島小園海斗「濃い1日になった」志願の菊池涼介と特守 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
また、二遊間では併殺を完成させるために阿吽の呼吸が求められます。昨シーズンの小園選手は全盛期の田中選手・菊池選手のコンビに比べるとまだまだだなと感じる場面もありました。
この春季キャンプで菊池選手のプレーについていけるようになり、シーズン中は鉄壁の二遊間を形成してもらいたいです。
そんな小園選手に嬉しいニュースが飛び込みました。
第1クール3日目に視察に訪れた侍ジャパン・栗山監督から直接声を掛けられるなど、JAPAN候補である様子。栗山監督も小園選手について「守りが重要と言われるポジション(を守り)、なおかつ攻撃力もある選手はなかなか出てこない。そういう素材は日本の球界にとって宝物」と語っており、注目していることがうかがえます。広島小園海斗の侍入り急浮上「球界にとっての宝物」栗山監督が評価 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
日本代表のショートには巨人・坂本選手や西武・源田選手など小園選手がまだまだ及ばない名選手たちがいるので、スタメン出場は厳しいかもしれませんが、代表に選ばれることは必ず自身の成長につながるはずです。
ぜひ、3月の侍ジャパンに選出され、パワーアップした状態でシーズンに臨んでほしいと思います!
3月の強化試合(対台湾戦)は勝つことが主な目的ではなさそうなので、小園選手の出場も十分にありえるかなとも思っています!
持ち前の長打力で順調さをアピール!正随選手!
正随、連日の柵越え 豪快に長打力アピール – カープ : 中国新聞デジタル スポーツまとめ (chugoku-np.co.jp)
今年のブレイク候補の一人、正随選手も自慢の長打力で順調さをアピールしています。
第1クール2日目に行われたフリー打撃では、今年の勝ちパターン入りも予想される森浦投手からライトスタンドポール際へのホームランを放ちます。
野手はオフの間投手が投げる球を見ていないため、キャンプ序盤は投手が投げる”生きた球”に慣れる段階でもあります。
そのため、キャンプの早い段階では投手有利と言われることがよくありますが、そんな中早速ホームランを打っている正随選手はオフの間の準備がしっかりとできていたのだと感じます。
さらに、第1クール3日目にも同じく勝ちパターン入りが期待される島内投手からフリー打撃でホームランを放っています。
フリー打撃なので投手も本気で投げてはいませんが、2日連続でホームランを放つのはお見事です。本人も「自主トレの中で取り組んできたことが、まだまだですけど、少しずつ形になってきているのかなと思います」と語るように、自主トレを通じてここまで順調な仕上がりであることが分かります。広島正随優弥、2日連続の柵越え「取り組んできたことが少しずつ形に」 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
今季は長距離砲として鈴木誠也選手の穴を少しでも埋めることが期待される正随選手、今年はなんだかやってくれそうな気がしますね!
目指せ支配下登録!持丸選手!
持丸選手は佐々岡監督自ら楽しみな選手として指名しています。
こちらは昨秋のキャンプでのホームラン映像ですが、一軍での実績もある一岡投手から大きなホームランを放っており、バッティングセンスがあふれていることが分かります。
同じく支配下登録を目指す二俣選手も魅力的な選手ですが、第1クールだけを見ると持丸選手の方が支配下登録に近いかもしれません。
ただ、持丸選手はカープでいま最も層が厚いとも考えられる捕手が本職の選手です。この自慢の打撃を活かすためにも、二俣選手と同じようにコンバートもありなのかもしれません。コンバートばかりさせると捕手がいなくなってしまうので、悩ましいところではありますね。
守備面ではまだまだスローイングやブロッキング能力に課題があるように思われるので、守備力の向上も求められます。
持丸選手はまだ20歳の選手なので、これからが非常に楽しみですね!
キャンプ第1クールを終え、広島佐々岡真司監督は「広島を出発する前に練習を休んだ期間があって、調整が遅れるかなと思っていましたけれど、みんなしっかり動ける準備をしてくれた」と総括した。
コロナ禍による練習制限もありながら、選手たちの動きに満足した様子。野手では育成選手の持丸の名前を挙げ「本当にいいスイング、いいものを出してくれているんじゃないかな。しっかりと捉えるシーンが結構あったので、本当に楽しみ」と期待した。
広島佐々岡真司監督が育成持丸泰輝に期待「本当にいいスイング。楽しみ」 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
ルーキーたちの仕上がりもよさそう!
今キャンプでは5人のルーキーたちが一軍キャンプスタートとなり、注目を浴びていました。
各選手ここまでそれぞれのアピールができているようです。
ドラフト1位左腕・黒原投手
黒原投手はキャンプ初日からブルペン入りし、カットボール、カーブ、チェンジアップを交えながら34球を投げ込みました。
ブルペンでの投球を見た高橋建投手コーチは「(阪神の)伊藤将司のような投球をしてくれそう」と期待しています。広島ドラ1黒原を首脳陣絶賛 高橋投手コーチ「(阪神)伊藤将のような投球」期待/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
昨シーズン高橋コーチは阪神で伊藤投手を目の前で見ているはずなので、この発言は非常に期待が持てますね。伊藤投手は昨シーズンルーキーながら10勝をあげている優秀な投手なので、そのレベルの投手だと考えると非常にワクワクします。
2日目はノースロー調整でブルペン入りせずに、エース大瀬良投手らとともに守備や牽制などの練習に取り組んでいます。ピッチャーはフィールディングも重要なので、こういった守備・牽制の練習は重要になってきます。
3日目もブルペン入りで、変化球を交えて48球を投げた黒原投手ですが、現在のセットポジションだと”ボーク”を取られると指摘され、フォームを修正することになりました。
学生野球とプロ野球ではボークをとる基準も少し変わってくるので、今回のようにプロに入ってボークが指摘されるということが起きたのでしょう。
フォームの改善が必要となりましたが、本人は「難しくない」と語っておりそこまで心配しなくてもよさそうですね。
第2クールからは黒原投手のセットポジションでの投球にも注目です。
ドラ2左腕森投手・ドラ5右腕松本投手も初日からブルペン入り
黒原投手と同じくルーキーの森投手と松本投手もキャンプ初日からブルペン入りです。
森投手は直球のみで30球、松本投手は変化球を交えて36球を投じました。
森投手は昨秋の都市対抗野球でも完成度の高いピッチングを披露しました。最速149㎞の直球を軸にスライダー、カーブ、チェンジアップを上手く織り交ぜるのが基本的な投球スタイル。昨春のプロアマ交流戦では、阪神2軍戦で3回無失点、オリックス2軍戦で6回途中無失点とプロ相手でも通用することが実証済みです。
直球も速い上スライダーのクオリティも高そうなので十分に開幕ローテーションが狙える投手だと思います。
あとは、プロの打者相手にそのストレートやスライダーが通用するか今後の実戦で注目です。
松本投手も都市対抗で活躍した選手で、1年目から中継ぎとしての活躍が期待されます。
一番の魅力は150㎞を超える直球ですがカットボールの質も高そうです。ストレートとカットボールのコンビネーションで、相手打者の芯を外して打たせて取るピッチングを披露してくれるのではないでしょうか。
あとは、持ち球の一つでもあるフォークの精度・落ちが大きくなればかなり期待が持てます。
現時点でもすでに佐々岡監督から高評価を受けており、初日のブルペン投球後には「松本なんかすごくゆったりとしたフォームで球のキレというか回転が良かった。本当に楽しみな投球をしていました」とコメントされています。
高橋コーチからは2020年、2021年と2年連続で最優秀中継ぎ投手にも選ばれたヤクルト清水投手に似ていると評されています。広島ドラ5松本は“ヤクルト清水タイプ” 球のキレ高評価に「自分でも、できすぎ」/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
ドラフト5位と指名順位は低いですが、首脳陣からここまでの高評価を受けていれば期待も高まります。
都市対抗野球でもピンチに動じない投球を見せてくれていたので、プロの世界でもピンチに強い投手になってほしいですね。
松本投手も今後プロの打者相手にストレートがどこまで通用するか注目です。
広島2位森翔平「力まず強い球を」5位松本竜也「いい緊張感」初日ブルペン – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
今年のルーキー投手はみんな楽しみな逸材ばかりですね!早く実戦での登板を見たいです!
末包選手は自慢のパワーでアピール!
末包選手はキャンプ前から大きな注目を浴びていましたが、第1クールで早速自慢のパワーを披露してくれました。
初日に行われたフリー打撃では計94スイングで、柵越えは17本と早速柵越えを連発します。
マシン相手のフリー打撃とはいえここまでホームランを量産できるのはすごいことです。やはりこのパワーは期待が持てそうです。
これには東出コーチも「すごい。(打球の)音が一人だけ違う。ボコボコ放り込んでいた」と絶賛し、佐々岡監督も「スイングの力強さ、打球の力というのは本当に(ある)ね。リストが強いというか、あれだけ飛ばす力は魅力」とコメント。広島ドラ6末包 誠也後継GO砲 いきなり130m弾に指揮官「飛ばす力は魅力」/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
首脳陣からの期待の高さが伝わってきますし、練習を見たファンの方の期待も高まったのではないでしょうか。
ただ、個人的に速い球を相手としたマシン打撃で空振りが多かったのが気になります。プロの速球にどれほど対応できるかが今後の課題かもしれません。
また、末包選手には「スライダーを見極める」といった課題もあるので、こちらもどこまで対応できるのか今後の実戦練習で注目したいです。末包選手の課題についてはこちらでもご確認ください。
同じくルーキー野手の中村健人選手もここまで順調そうです。あまり目立ったアピールはできていないかもしれませんが、思ってたよりパワーがありそうだなと感じさせてくれました。
こちらも今後の実戦打撃でのバッティングに注目ですね。
まとめ
今回はカープ春季キャンプ第1クールで気になった選手をまとめました。
まだまだ第1クールなので、多くの選手は調整段階といったところでしょう。
クールが進むにつれて、実戦的な練習も増え、選手たちも実戦モードになっていくのでこれからの仕上がり具合に要注目です。
今後も春季キャンプから目が離せません!
春季キャンプの日程や配信情報は以下の記事で確認することができます!
また、2022年のカープ戦全試合をネット・テレビで観戦するおすすめ方法をメリット・デメリット付きでまとめているのでこちらもご確認ください!
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