待ち遠しかった開幕戦が近づくにつれて、不安も大きくなってきました。3日の横浜DeNA戦も2-7で敗れ、OP戦はこれで3連敗です。OP戦なので勝敗はそこまで重視しないにしろ、試合内容が悲惨です。。
特にここ2試合は投壊・得点力不足のダブルパンチでファンにとってはつらい試合内容でした。と、うだうだ嘆いても開幕戦はやってくるのでポジティブな話題もお伝えしようと思います!
今回は、3月3日のOP戦のポイントまとめとポジティブな話題をお伝えします!5日のOP戦からの巻き返しに期待しましょう!
小林投手もアピールならずで開幕ローテ5・6番手が白紙
2日のOP戦では森投手・玉村投手ともに残念な結果に終わりローテーションの5番手候補の台頭が待たれるカープ。3日の先発はローテーション候補の一人・小林樹斗投手でした。昨日の試合でライバル二人が微妙だっただけに、ローテーション入りを近づけるいい機会でした。
その小林投手、初回の立ち上がりは完璧でいきなり三者連続三振を奪います。ストレートを中心に組み立て、相手打線は小林投手のストレートに振り遅れ空振りしていました。
ところが2回から様子が一変します。先頭の牧選手にツーベースを浴びると宮崎選手にはデッドボールを与えると、一死後ソト選手にタイムリーを浴びます。初回で空振りがとれていたストレートで空振りを奪うことができず、コントロールもアバウトになっていました。
3回にも2点を奪われ3回を投げて被安打6、自責点4と残念な結果に終わってしまいました。追い込まれてから甘いコースに入る球を痛打される場面やカウントを悪くした後にヒットを打たれる場面が目立ち、昨日の2投手同様に細かな制球力の無さが課題のようです。
また、初回の完璧なピッチングをみると2回からはスタミナ切れが起こっていたことも考えられます。2回からはストレートで空振りがとれなくなり、カットボールなど変化球の投球割合が増えています。被安打6の球種の内訳はストレート2球、カットボール3球、チェンジアップ1球で武器のストレートとカットボールが通用しなくなったことが分かります。
ここまで高卒2年目ながらプロ初の一軍キャンプに参加している小林投手。キャンプからの疲れが見え始めているかもしれません。本来であれば、まだまだ体づくりの時期でもおかしくない年齢なので仕方がないことかもしれません。理想の起用法は去年のヤクルト・奥川投手のように間隔を長く空けつつ一軍でも登板させることでしょうが、今のカープの先発候補の層を見ればそんな余裕はなさそうです。
開幕ローテーション争いには遠藤投手・高橋昂投手も再び参戦するようです。個人的に遠藤投手には大きな期待をしているので、このチャンスをものにしてほしいです。19歳の広島・小林は3回4失点 2日連続で先発ローテ候補が結果残せず – サンスポ (sanspo.com)
本来であれば、中村祐太投手や野村投手といった中堅どころの選手もこの争いに加わっているべきです。彼らが復調し、よかった時のピッチングを取り戻してくれることにも期待しています。
中崎投手・塹江投手の師弟コンビはナイスピッチング!
3番手で登板した塹江投手は黒原投手の緊急降板を受けての緊急登板でした。突然の出番にも関わらず、黒原投手の出したランナーも返さずに無失点で切り抜けると、回跨ぎとなった2イニング目も三者凡退の無失点に抑えています。
以前は、ストレートとスライダーしか使える球種がないことが塹江投手の課題とお伝えしました。この試合もストレートとスライダーが中心でしたが、ストレートも150キロをマークするなど球威もありました。そして、この試合ではフォークやチェンジアップも投げており、チェンジアップで大和選手をショートゴロに打ち取っています。このチェンジアップが右打者相手に安定して投げられるようになれば、ピッチングの幅も広がり抑えられる場面も増えるはずです。この試合では、いいチェンジアップが投げられていたので今後のOP戦では投球割合を増やしてもいいのではないかと思いました。
4番手で登板した中崎投手は復活を印象付けるような投球内容でした。OP戦初登板でしたが、1回を被安打0、1奪三振の三者凡退に抑えています。ストレートも最速で151キロをマークするなど、良かったころの球威が戻っていたように思います。また、制球面でもコースに投げ込めるという中崎投手の強みが出ていました。今日のピッチングを見ると復活したのかなと期待も膨らみます。
ストレートの他にスライダーも以前のような大きな曲がりに戻りつつあります。桑原選手に投げたカーブも中崎投手が投げるのは初めて見たような気がしますが、面白い球になるかなと思いました。この日のようなピッチングを継続できるのであれば、経験もあるので勝ちパターンを任せていいのではないでしょうか。
三連覇を支えてくれた選手なので、ぜひ復活してまた一軍の舞台で大活躍してほしいです!
代打で一発!持丸選手!
この日の打者陣で最もアピールに成功したのは持丸選手でしょう。
代打で登場すると、上茶谷投手の初球のストレートを捉えライトスタンドへ運びました。持丸選手の強みである「ストレートの強さ」が分かる一発になりました。広島育成の持丸泰輝、代打2ランで猛アピール「真っすぐにものすごく強い」東出コーチ評価 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
ほかの選手が長打をなかなか打てない中での一発なのでインパクトも大きいのではないでしょうか。ホームランのスイングを見ても、下半身がどっしりとしていていい力感で振れていると感じました。カープの坂倉選手のようなバッティングに似ているなとも思いました。ストレートに強い打者はほとんど全員大成しているので将来は、好打者に育つこと間違いなしでしょう。
開幕前か開幕後になるか分かりませんが、支配下登録も近いと思います。ただ、ポジション的にすぐに一軍で起用することが難しいので、今年は二軍で経験を積むかどこかにコンバートというのも一つの手かと思います。早く一軍でこの打撃を見たいですし、経験を積ませたいですね。
同じく育成の二俣選手も無安打ながら2つの四球を選んでおり、最低限の仕事はできていたと思います。まだOP戦も始まったばかりですが、ここまでの打率も.333と悪くありません。ポジション的には持丸選手よりも早く支配下登録される可能性もあります。ただ、4回にはサードに入り遅れて三盗を許すシーンもあるなどまだまだ課題はありそうです。コンバートしたばかりなので、今年はしっかりと守備も鍛えてほしいですね。
キャンプ以降何度も言っていますが、この二人の打力は大きく期待できるので将来がとても楽しみです!
打線は重症か・・・?
2日の試合までは「ヒットは出るけど得点ができない」状態でしたがこの試合はわずか3安打で「ヒットすら出ない」という結果でした。かなり深刻な状況です。打線は水物というように好不調の波が激しいものですが、さすがに内容が良くありません。
今季はここまで「初球から打ちに行ってボテボテのゴロや内野フライ」といった凡退をよく見かける気がします。初球打ちや積極的に打ちに行くことは良いことですが、このような内容だと「本当に待っていた球なのか?」と疑いたくもなってしまいます。狙い球でなければ甘いコースでも見送るといった大胆さも必要なように思います。
この2試合では相手の横浜打線はしぶとい攻めを見せていました。ボール球は見極め、甘く入った球を打つといったいやらしい攻撃です。相手がそういった打撃をしていたこともあり、カープ打線が非常に淡白にみえましたし、公式戦だとフラストレーションが溜まるなと思いました(笑)
四球もヒットもほとんど同じ価値があるので、四球を選ぶという重要性も再認識してほしいですね。ここ2シーズンは積極的に打ちに行く打線で打率は高かったものの得点力が伴わず結果がでなかったので、一度見直してもいいのかもしれません。
おそらく公式戦になると初球打ちの数も減るのではないかと思いますが、打線は不安の残る内容に終わりました。5日からの試合では巻き返してほしいです。
ポジティブニュース!
ここ2試合暗い話題ばっかりでしたが、カープにもポジティブなニュースがあります!
西川選手が4日から一軍合流!
新型コロナウイルス陽性判定を受けて出遅れていた西川選手が4日から一軍合流します。ここまでの打線の様子を見ると、実績・経験もあり長打も打てる西川選手の合流は頼もしいです。
西川選手の合流によって周りの選手も刺激を受けて調子が上向いてほしいです。打線に一人好打者が増えるだけで、打線の脅威は全く違いますからね。打順としては、3番か4番として起用されるのが妥当ではないでしょうか。
今シーズン西川選手には長打を量産することを期待しているので、長打に狙いを絞ってチームの長打力不足という深刻な問題を解決してほしいです。広島4連敗佐々岡真司監督「しっかりと返さないと」4試合タイムリー1本 4日から西川合流明言 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
堂林選手の三塁起用プラン!
本ブログでも希望していた堂林選手のサード起用が実現しそうです。
3日のOP戦前の練習で三塁の守備に入って練習していたようです。三塁に堂林起用か ノックで軽やかな足運び | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)
堂林選手のファースト守備はチームNo.1ですが、坂倉選手・マクブルーム選手・末包選手といったバッティングが期待できる選手達も一塁手の候補としています。堂林選手のバッティングも調子が良さそうなので、それらの選手と堂林選手を併用するのが理想と思います。そうなると、堂林選手がサードを守るというのが最も手っ取り早いです。
打撃ではOP戦でここまで.500とチームで唯一といっていいほど安定して状態がよさそうです。この状態をキープしたまま、サードの守備にも就いてほしいです。
堂林選手の三塁起用によって打線のパターンも増えることになるので非常に楽しみです!
5日からはマツダスタジアムでのOP戦
ここまでのOP戦は1勝3敗と奮いませんが、5日からはマツダスタジアムに戻ってのOP戦が始まります。打者陣の不甲斐なさやローテーション候補投手の不調が目立っているので、地元で一度立て直してほしいですね。
勝ち負けより内容のある試合が観たいです!!西川選手の合流で打線が上向くか、ローテーション5・6番手をつかみ取れる投手が現れるか注目です!
あとは助っ人の力が必要だなと感じているので、マクブルーム選手とアンダーソン投手の合流の目途がそろそろ立ってほしいですね。
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