広島東洋カープの會澤選手が、ヤクルトOB上田氏のYoutubeチャンネルに登場し2021シーズンやカープ3連覇時の裏話、捕手というポジションについて語っています。
この記事では、ヤクルトOB上田氏のYoutube内で語られた會澤選手や捕手の苦労、カープについてまとめています。
動画は14分程度なので、動画を見る暇がない方はこの記事をご覧いただければと思います。
その他、動画内でも語られていた”護摩行”へ今年も會澤選手は参加しています。そちらについてもまとめているので、ぜひご覧ください。
悔しかった2021シーズン
會澤翼は選手会長を経てチーム愛がさらに強くなった|carp|インタビュー|広島アスリートマガジン (hiroshima-athlete.com)
會澤選手は2021シーズンについて「チームとしても悔しかった。個人としても2回怪我をしてしまい悔しいシーズンになった」と語っています。
そう語るように2021シーズンの會澤選手は、わずか70試合の出場にとどまり打率.256、3本塁打、22打点と自慢の打力でチームに貢献することができませんでした。
捕手としての出場は55試合で、坂倉選手の62試合の出場に次いでチーム2位となりました。まだまだチームの大黒柱として活躍してもらう必要がある會澤選手であれば、チームで最も出場する捕手となってほしいだけに残念です。
東京オリンピック代表にも選出されていましたが、怪我のために辞退となっており非常に悔しいシーズンだったことがわかります。
なぜ2021年のヤクルトは日本一になれたのか?
胴上げされるヤクルトの高津監督 ― スポニチ Sponichi Annex 野球
2021年のプロ野球はヤクルトの日本一で終わりました。
2019年、2020年と2年連続で最下位だったヤクルトがなぜ日本一になることができたのか會澤選手が分析しています。
2019年から3年連続でBクラスに沈んでいるカープにも参考になることがあるかもしれません。
バッテリーが変わった
會澤選手はヤクルトと対戦する中で「中村悠平選手を中心に、先発、中継ぎ、抑えが変わった」と語っています。
2020年の中村選手は怪我の影響でわずか29試合の出場にとどまっていましたが、今季は123試合に出場しヤクルト投手陣を支え、日本シリーズではMVPに選出されました。ヤクルト中村悠平が涙のシリーズMVP「精魂尽き果てました…最後のご褒美なのかな」 攻守にけん引― スポニチ Sponichi Annex 野球
そんな中村選手を見て同じ捕手の會澤選手は「勉強になる配球が多かった」と語っています。
中村選手の2020年は怪我で思うように出場ができなかったという点では、2021年の會澤選手と被るように思います。今季の會澤選手が2021年の中村悠平選手のように活躍していることに期待ですね!
日本代表にも選ばれる會澤選手でもまだまだライバル選手から学ぶことがあるんですね!中村選手の配球から学んだことを今季は活かしてくれるのではないでしょうか!
2番中村選手は画期的
2021年シーズン開幕直後、ヤクルトはチーム内のコロナウイルス感染者発生のため大幅な入れ替えを余儀なくされました。
その時に、ヤクルトの打線では「2番・中村選手」といった起用がされるようになりました。
このスタメンに関して會澤選手は「画期的」と語っています。
また、このコロナウイルスによる影響でヤクルトは「チームとしての団結力があがった」のではないかと分析しています。
この時点で會澤選手は「(チームへの合流が遅れていた)外国人が合流すると、厄介な感じになるな」と感じていたようです。
ヤクルトは元からチームとして徹底するチーム
ヤクルトというチームについて會澤選手は「元からいいチーム」と語っています。
會澤選手が試合に出ていた2013年・2014年も「(ヤクルトは)1球でも粘ってくるとか、追い込まれたら絶対逆方向に打つなどチームとして徹底をすごくするチーム。エース級の投手が投げてくるときは球数を投げさせることも徹底するようなチーム」と語っています。
また、ヤクルトが2015年に優勝した際には、カープのチーム内で「ああいうチームになろう」といった雰囲気になったようで、当時の一軍打撃コーチ石井琢朗さん(現DeNAコーチ)も「2015年のヤクルトみたいな打線になろう」とカープで語っていたようです。
そんなヤクルトを参考にした結果が、破壊力のある打線構築に繋がり2016年から三連覇することができたのかもしれません。
個人的には日本シリーズ一戦目の山本由伸投手相手に球数を投げさせていたヤクルト打線を見て、三連覇中のカープを思い出しました。ああいった「チームとして徹底する」ことがカープも再びできるようになれば、強いカープに戻れるかもしれませんね
88年世代についても語る
88年世代とは1988年度に生まれたプロ野球選手たちを表します。別名「ハンカチ世代」や「マー君世代」などと呼ばれることからわかるように、この世代には今の日本野球を代表する選手がたくさんいます。
以下に主な88年世代のプロ野球選手をまとめていますが、有名な選手がたくさんいることがわかります。會澤選手もヤクルトOB上田氏もこの88年世代の選手です。
坂本 勇人 | 巨人 |
田中 将大 | 楽天ゴールデンイーグルス |
前田 健太 | ツインズ(MLB) |
柳田 悠岐 | ソフトバンクホークス |
秋山 翔吾 | レッズ(MLB) |
澤村 拓一 | レッドソックス(MLB) |
大野 雄大 | 中日ドラゴンズ |
會澤 翼 | 広島東洋カープ |
斎藤 佑樹 | 2021年に引退 |
そんな偉大な選手が多い88年世代ですが、1年目の時にはフェニックスリーグが行われる宮崎市内で多くの選手が集まってご飯をたべるなど、繋がりが強いようです。
この88年世代と同じように注目されているのが、今季高卒4年目となる小園選手や林選手をはじめとする「ミレニアム世代」です。カープのミレニアム世代の選手たちの成績や今後の課題、過去の名選手との比較を記載した記事もあるので、こちらをチェックしてこれからの活躍が期待されるミレニアム世代について先取りしておいてください!
カープのミレニアム世代特集!小園選手・林選手・羽月選手ら若鯉の2021年の活躍と今後への期待
前田健太投手のInstagramには秋山選手がよく登場するなど、88年世代は仲がいいんだなとよくわかります!
柳田選手はやばい!!
88年世代の選手で、カープファンとしても有名な広島出身のソフトバンクホークスの柳田選手。カープも柳田選手にはよく手痛い一発を浴びています(笑)
下の動画は2020年のオープン戦で我らがエース大瀬良投手が柳田選手に浴びた一発ですが、意味不明なホームランです・・・
泳がされながらスタンドインしてしまうというホームランに大瀬良投手も「訳が分からない」と語っていました。
會澤選手も動画内で柳田選手について語っており、「抑えられない・・・いい球きたと思っても崩されたも持ってかれるイメージ」と語っています。まさに上の動画のことではないでしょうか。
個人的に印象に残っているのは2018年の日本シリーズ第5戦での柳田選手に浴びたサヨナラホームランです。この試合同点の10回裏にカープは抑えの中崎投手を起用しました。対戦相手は柳田選手。1ボールから投じた2球目のスライダーを柳田選手はライトスタンドへ運びサヨナラホームランとなります。
このサヨナラホームランで驚いたのは、柳田選手がバットを折りながらホームランを放っていたということです。
このホームランについても會澤選手は「すごく悔しかった。それまではいい感じにインサイドを続けてうまく抑えていたが、あの場面でバットを折りながらホームランを打たれたのは一番悔しかった」と語っています。
当時現地で試合を観戦していましたが、しばらくの間状況を上手く把握することができませんでした(笑)
捕手としての苦労
捕手というポジションは頭を使わないといけないため、とても大変なポジションです。捕手の大変さについては坂倉捕手やカープOBの石原氏も語っているので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。カープ坂倉選手の2022年目標は「捕手で優勝」OB石原氏との対談で2021年飛躍の理由を語る!
捕手といったポジションについて會澤選手は「(試合後に捕手が怒られるなど)それ込みの捕手だと思っている。切り替えをしっかりしないといけない。引きずってもダメだし、いい反省をしていかないといけない。捕手が怒られることなんて当たり前なので、そこはもう割り切っている」と語っています。
今や日本を代表する會澤捕手ですが、若手時代はよく怒られるなどの苦労を味わっていたことがわかります。ただ、そういったことを当たり前と受け入れ、成長し続けたこそ今の會澤選手があるのかもしれません。
坂倉選手も上記の記事で2021年の飛躍の理由について「一つ一つを整理できるようになった」と語っていました。これは會澤選手の「切り替えをしっかりしないといけない。」という考えと同じですね。坂倉選手も會澤選手のような頼れる捕手に成長することが期待できます!
カープ三連覇の舞台裏について
緒方カープ3連覇!広島に笑顔が咲いた…被災地に「希望」約束果たした/カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
2016年~2018年に三連覇を果たしたカープ。この時の會澤選手の心境や当時の練習について語られています。
日本一になれなかったことが原動力に
2016年から三連覇を果たしたカープですが、この間日本一に輝くことができませんでした。
會澤選手は「日本一になれなかったことが原動力となりやる気に繋がっていた」と語っています。今も會澤選手をはじめとした三連覇メンバーはその悔しさを忘れていないと語っています。
今季こそは悲願の日本一を達成できるように、再び強いカープを見せてほしいですね!
練習量も半端ない
2016年にカープの打撃コーチを務めていた石井琢朗氏は「(カープの)練習量も半端じゃない」と語っていたようです。
石井琢朗さんがヤクルトのコーチに就任した際、ヤクルトの選手は「こんなに練習をやるのか」と驚いたようですが、石井琢朗さんは「悪いけどカープよりはやってないよ」と言いヤクルトの選手は「カープはどれだけ練習していたのか!?」と驚いたようです。
今年から一軍野手総合コーチを務める東出コーチも「秋地獄を見た選手たちは活躍している」と語っていたようで、練習量が多い選手ほど活躍するということがわかります。
昨秋のキャンプでも猛練習が行われていたに違いありません。そのキャンプを乗り越えた選手たちが今シーズン活躍してくれることでしょう!
昨秋のキャンプの参加メンバーや紅白戦の結果についてはこちらの記事から確認できるのでチェックしてみてください!
ただ、會澤選手は「石井琢朗さんの練習もきつかったが、1番きつかったのは野村元監督の時の秋のキャンプ」と語っています。「これは選手全員が間違いなく言う。あれを経験したらなんでもこい!となる」とも語っており、その壮絶さがうかがえます。
野村監督の秋のキャンプは午前中はずっと走りっぱなし、その後に体幹トレーニングを行い、バッティング練習をする。その後また、守備・バッティング練習に分かれて練習した後に夜間練習を行うという練習漬けのスケジュールだったようです。
午前中のランニング後に技術練習をするといったメニューは相当きつかったようで、「あれを考えたら全然大丈夫」と語っています。このきつい練習を乗り越えたからこそ今の會澤選手があるようで「きつかったけど、自分がうまくなっていく感じがして振る力もついた。休む暇がなかったけど全員手を抜くことはなく、みんなが一生懸命やっているから手を抜くところがなかった」と語っています。
チーム全員で猛練習をこなし、切磋琢磨した結果が2016年からの三連覇につながったことがわかります。
捕手の大変さと護摩行
広島 恒例の護摩行公開 会沢「今年はやってやる」 堂林「昨年は悔しい思いをした」― スポニチ Sponichi Annex 野球
「抑えたら投手のおかげ、打たれたら捕手のせい」とも考えられ、褒められることがないなど捕手は大変なポジションです。
その他にも投手のサインや牽制のサインも覚えないといけないなど、一番サインを覚えないといけないポジションで頭を使わないといけません。動画内で上田氏も「もっと評価されるべきポジション」と語っています。
さらに、日本代表にも選出される會澤選手は代表で出会う投手のサインも覚える必要があるなど非常に大変な役割を担っています。
そんな會澤選手について上田氏は「心臓が5個くらいいる」と冗談交じりに語っています。
「心臓が5個くらいもいる」ような大役をこなすためにも會澤選手は「護摩行に行っている」と語っています。
護摩行について
會澤選手は護摩行について「本当に苦しいしやってみないと分からない(辛さがある)」と語っています。
護摩行では「今まで体験したことのない熱さ」で『どっかいっちゃうんじゃないか』と思うほど壮絶な熱さのようです。そんな熱い火に1時間も当たるようです。それを3日間続け、「今までにないくらいの汗をかく」と語っています。
護摩行への参加の経緯については「前に前にいくメンタルを鍛えたかった。何か変えないといけない。成績も悪かったので、このままだと終わってしまう。」と思ったときに参加したのが護摩行のようです。
今年も護摩行を実施
護摩行について語った會澤選手は今年も護摩行を実施しています。これで6年連続6度目の護摩行になりました。
今年の護摩行も当然苦しかったようで「何年やっても苦しい。また新たにやってやるんだという気持ち。(21年は)悔しい思いをしているので、悔しい思いを晴らす思いで」と語っています。
16年目のシーズンに向けて目標は初の全試合スタメン出場とし、「チームがずっと悔しい思いをしているし、みんなの口から『悔しい』と出ている。チームのために、一丸となって優勝に向かいたい」と決意を新たにしています。
2022年の會澤選手・カープの巻き返しに期待です!
広島会沢翼捕手(33)が9日、鹿児島市内の最福寺で6年連続6度目の護摩行を行い、正妻再奪取を誓った。
燃えさかる炎を前に精神を統一。「何年やっても苦しい。また新たにやってやるんだという気持ち。(21年は)悔しい思いをしているので、悔しい思いを晴らす思いで」と決意を新たにした。
昨季は下半身の2度の故障もあり、先発マスクは10歳下の坂倉が53試合で、会沢は47試合にとどまった。「切磋琢磨(せっさたくま)してやっていければ」。若手の台頭に負けじと、その座を奪い返す意気込みで16年目のシーズンに向かう。
目標を初の全試合スタメン出場とした上で、「チームがずっと悔しい思いをしているし、みんなの口から『悔しい』と出ている。チームのために、一丸となって優勝に向かいたい」。4年ぶりV奪回をけん引する。
広島会沢翼が6年連続の護摩行「何年やっても苦しい」正妻再奪取を誓う – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
會澤選手が語る「捕手としてあるべき姿」
會澤選手は捕手について「元気が大事」と語っています。実際にプロ1、2年目では声を出す練習も実施していたようです。具体的には、外野のポジションまで声が聞こえるような声が通る練習を行っていたようです。そうした練習をすることで「シュンとはならないと思う」と述べています。
また、捕手は目配りや気配りも求められるため「影のNo.1」であると語っています。高校野球においては「監督の1番の理解者でないといけない」とも考えているようです。「監督がどういう野球をしたいか」ということをチーム内で最も理解しないといけないようですね。
ブルペンは捕手の練習でもある!
捕手の練習について「ブルペンでのピッチング練習は捕る練習でもあり、試合と同じ感覚で練習することが大事」と語っています。そういった積み重ねの結果、一人前の捕手になれるんですね。
さらにブルペンでの投球練習でも「ピッチャーを気持ちよくさせることが重要。 いい球がくるとミットを鳴らしてキャッチングする。それが裏方としての仕事」と語っており、會澤選手の練習への真摯な姿勢が伝わってきます。
「投手ともしっかりとコミュニケーションをとりながらやっていくことも重要」とも述べており、カープや日本代表で多くの投手とバッテリーを組んでいた會澤選手だからこそ重みのある言葉です。
フレーミング
フレーミングとは捕手が投手の投げた球をキャッチする際に、ミットをわずかに動かす技術のことを言います。
このフレーミングに関して「フレーミングは練習をしていると数を重ねると覚えてくる。ストライクをストライクととってもらうのがフレーミング。ボールをストライクにとってもらうのがフレーミングではない。そのためには、審判の癖も見抜かないといけない」と語っています。
フレーミングに関して、會澤選手から語られる機会はこれまで目にしたことがなかったので貴重な話ではないでしょうか。
ボールをストライクに採ってもらうためにフレーミングをしているのかと思っていましたが、ストライクをきちんとストライクととってもらうための技術がフレーミングなんですね!
キャッチングイップスがある!?
キャッチングの練習を多くこなしている會澤選手ですが「キャッチングイップス」があると語っています。手首らへんが固まってしまうようで捕手にしかわからない現象のようです。
イップスと言えばスローイングを連想するので、キャッチングにもイップスがあるというのは驚きですね。
キャッチングについて
捕手の練習に関する結論としてブルペンでは「(キャッチングの際に)ミットを止めてあげるのが一番」と語っています。
會澤選手はキャッチングについて、「元広島の石原慶幸氏と元中日の谷繫元信氏のキャッチングが1番」と語っています。 會澤選手も二人のキャッチングを見て「かっこいいな」と感じたようで、このようにかっこいいなと感じた構え方などを真似ることが上達の道と述べています。
まとめ
今回は2022年の巻き返しが期待される會澤選手について、ヤクルトOB上田氏のYoutubeチャンネルを参考に特集しました。
ヤクルトOB上田氏のYoutubeではこの記事では記載されていない、上田氏とカープの印象なども語られているのでぜひご覧ください。
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