「天王山」・・・それは「勝負や運命の分かれ目」を表します。
プロ野球においても毎年この「天王山」が決め手となってリーグ優勝チームが決まると言っても過言ではないでしょう。
現在行われているセリーグ首位東京ヤクルトスワローズVS2位阪神タイガースも「天王山」と呼べます。
カープの3連覇時にもこの「天王山」と呼ばれる試合があっりました。
そのどれもが印象的な試合で、まつやんは忘れることができません・・・
そんな2016~2018カープ3連覇時の「天王山」をご紹介したいと思います!
25年ぶりの優勝をかけた戦い(2016年)
皆さんも覚えているであろう2016年シーズン、この年のカープの下馬評は決して高くありませんでした。
前年4位に終わったことに加え、エース前田健太のメジャー移籍による流出で、この年は優勝が厳しいのではないかとの見解が多くありました。
ところが、シーズンが始まってみると「タナキクマル」の活躍に加えて鈴木誠也選手の覚醒、勝負所での新井選手の一打、投手陣ではジョンソン投手、野村投手、黒田投手を中心とした安定した先発陣とジャクソン投手ー今村投手ー中崎投手の盤石のリリーフ陣などすべてが上手くかみ合い序盤から激しい首位争いに加わります。
そして6/5に首位に立って以降は一度もその座を明け渡すことなく優勝を果たしているのです。
この年の「天王山」は8/7の対巨人戦です。
6/5に首位に立ったあと首位を独走していたものの、7月末からの巨人の猛追により気付けば巨人とのゲーム差が6.5となっていました。そんな中迎えた2位巨人との3連戦。初戦、2戦目をカープは落としてしまします。
そして、負ければ巨人とのゲーム差が3.5に縮まるという8/7の試合、これがまさに「天王山」と言えます。
試合は序盤から点の取り合いでした。巨人先発のマイコラス投手から會澤選手の3ランで先制に成功しますが、先発の岡田投手が踏ん張り切れず、3回に2四球の後阿部慎之助選手(現巨人コーチ)に同点3ランを浴びます。
その後も両チーム点を取りあい、7回にはヘーゲンス投手が巨人のギャレット選手に2ランホームランを浴び、5-7と2点のビハインドをおいます。
その裏、新井選手のセカンドゴロの間に一点をあげますが、そのまま試合は9回裏へ。
9回裏、6-7と1点ビハインドのまま巨人は守護神澤村投手(現レッドソックス)が登板します。
カープは代打西川選手、田中広輔選手が倒れあっさりと2アウトを取られます。ここで迎える打者はこの日4安打の菊池選手。
このまま負けて巨人に捲くられて首位陥落するのか・・・まつやんは正直そんな最悪の展開を考えていました
そんな中、初球でした。菊池選手が澤村投手のストレートを振りぬき、打球はレフトスタンドへ!
9回2アウトランナーなしという土壇場から劇的な同点打です!!
球場のボルテージは最高潮に。迎える打者は3番丸選手。ここでしっかりと四球を選び取ります。
球場の盛り上がりはさらに増し、迎えるは4番新井選手。1ストライクからの2球目でした。真ん中高めに入ってきたスライダーを振りぬくと打球はレフトへ、この打球を巨人松本選手はノーバウンドでキャッチしようと試みますが、クラブは届かず打球は転々とフェンスまで転がります。
それを見て1塁走者丸選手は一気ホームへ!悠々のセーフとなりサヨナラ勝ちを決めます!
9回2アウトからの劇的なサヨナラ勝ちです!
この「天王山」を制したカープはその後、優勝へ向けて再加速し、25年ぶりの優勝を果たしたのでした。
2016年の優勝を語る上でこの試合は外せませんね!
連覇へ向けてまたしても劇的な幕切れ!
連覇へ向けての2017年シーズン。この年も開幕からカープは調子がよく、8月には球団史上最速ペースでマジック33が点灯していました。
しかし、8月の横浜スタジアムで行われた横浜DeNAベイスターズ戦で、鈴木誠也選手が守備の際に右足を捻り、右足脛骨内果骨折・三角靭帯損傷で全治3か月の重傷と診断され、このシーズン中の復帰が絶望となりました。
さらに、8月22日~24日には横浜DeNAベイスターズに屈辱の3試合連続サヨナラ負けを喫し、気付けば2位阪神とのゲーム差は5.5に縮まってしまいます。
そんな嫌な空気の中9月に突入しますが、9/1からのヤクルト戦では3連勝をするなど調子を取り戻した姿を見せてくれます。
そして9/5からは2位阪神との直接対決。ここで3連勝でもすれば、優勝がぐっと近づくという「天王山」です。
その3連戦の初戦がこのシーズンの「天王山」だと思います!
この試合は序盤から点の取り合いです。
初回に松山選手のツーランホームランでカープは先制に成功しますが、その直後の2回表野村投手が3連打を浴びるなどして同点に追いつかれます。
さらに、3回表には大山選手のタイムリーで勝ち越しを許してしまいます。
しかし、3回裏松山選手のショートゴロの間の得点で同点、さらに安部選手のタイムリーヒットで2点の勝ち越しに成功します。
まだまだ試合は動きます。5回表には北條選手のタイムリーヒット、6回表にて上本選手のホームランであっという間に同点となってしまいます。
そして、7回裏安部選手のタイムリーヒットでまたもや勝ち越しに成功、これで6ー5となります。
このまま逃げ切れるか?と思いましたが、ドラマは9回に待ち受けていました。
9回表カープのマウンドには守護神中崎投手。先頭の糸井選手にヒットを浴びますが、西岡選手のバント失敗で1アウトを奪います。そして迎えるバッターはベテラン福留選手(現中日ドラゴンズ)。中崎選手の2球目を捉えた打球はスタンドへ・・・まさかの逆転劇です・・・
正直逃げ切れると思っていたまつやんはとてもショックを受けるとともに絶望しました。
なぜなら阪神の守護神はこのシーズン抜群の安定感を誇り、2016年以降被本塁打が0本のドリス投手だったからです。
9回裏は当然そのドリス投手がマウンドへ。丸選手がショートゴロに倒れて1アウトとなりますが、野間選手がショートへの内野安打で出塁します。
そして迎えるはこの日当たりに当たっている安部選手。
ここで、安部選手が2ボール1ストライクのストレートを捉え起死回生の逆転2ランホームランを放つのです!!これがサヨナラホームランとなり、カープは劇的なサヨナラ勝ちを収めるのでした!
これが2016-2017シーズンのドリス選手唯一の被本塁打でした。
この試合で勢いづいたカープはそのままこの阪神3連戦を3タテ(3連勝)し、優勝向けてラストスパート!9月18日に連覇を達成しました。
圧倒的な強さを誇った2018年
2018年シーズンは2016-2017年シーズンと違い追いつめられるという場面がありませんでした。
このシーズンの「天王山」には2018年8月23日の2位ヤクルト戦を挙げます!
この試合の開始前ですでに2位ヤクルトとは11ゲーム差がありましたが、この試合のインパクトが大きかったため選出しました。
この日は先発の岡田投手が大乱調。2回までにヤクルト山田選手の満塁ホームランなどで6点を奪われる最悪の出だしとなります。
さらに、4回表には山田選手の犠牲フライで7失点となりこの時点ですでに0ー7。さすがにこの試合は厳しいかと思われましたが、この年の広島の攻撃力は凄まじかったです。
5回裏に曽根選手のプロ初ヒットとなるタイムリーヒットで1点を稼ぐと、野間選手のショートゴロの間に曽根選手が生還し2-7となります。
6回裏には田中選手のタイムリーで1点を返し、じわりじわりと追い上げます。
7回表にはヤクルト西浦選手のタイムリーで一点を奪われますが、その裏に鈴木誠也選手の2点タイムリーで2点を返し5-ー8となります。
そのままスコアは変わらず9回裏を迎えます。
ヤクルトのマウンドには守護神石山投手。1アウトランナー1,2塁とし、打席にはここまで27本のホームランを放っている丸選手。
1ボールノーストライクからの真っすぐを丸選手が捉えます。打球はぐんぐん伸び、バックスクリーン横に突き刺さる同点3ランホームランとなります!
最大7点差ありましたが、土壇場で同点に追いつきます!
さらに興奮冷めやらぬうちに迎えるは、4番鈴木誠也選手。
2ボール1ストライクからの4球目でした。甘く入ったスライダーを捉えると打球はレフトスタンドへ!
打った瞬間ホームランと分かるサヨナラホームランです!!
これで7点差をひっくり返してサヨナラ勝ちとなりました!!
3番4番の連続本塁打でサヨナラ勝ちというなんとも強いチームの勝ち方でした!
この勢いのままカープは2018年9月26日に三連覇を達成するのでした。
まとめ
今回は「天王山」にちなんでカープ3連覇時の優勝のカギとなった「天王山」をまとめました!
過去の試合のまとめとなってしまいましたが、こういった手に汗を握る白熱した試合を来年は見れることを期待しています!!
小園選手3割へのカウントダウン!
先日の記事で残り30本ヒットを打てば3割を達成できるのではないかとお伝えしました。
今週一週間で小園選手は10本ヒットを打っていますので、残り12試合で20本安打があれば3割達成できるかと思います!今週初め時点(10/5試合前)の打率は.284でしたが本日10/10終了時点での打率は.290まで上昇しています!このままのペースでヒットを重ねてくれれば、3割を達成できるでしょう!
小園選手の活躍に引き続き期待です!!
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