11月1日天福球場にて行われた2021フェニックス・リーグ 最終戦広島東洋カープVS西武ライオンズの試合結果まとめです。この試合では中神選手が本塁打を含む2安打、中村奨成選手も2安打、投手陣は遠藤投手が5回を無失点に抑える好投でアピールしています!なお、この試合が2021年のフェニックスリーグ最終戦となっています。
試合は4-2でカープが勝利をおさめてます。これでフェニックスリーグは8勝4敗3分の成績で終了ということになります!
【スコア】
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
広島 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 4 |
西武 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
【バッテリー】
○広島
投手:大道(4回)-遠藤(5回)
捕手:持丸-中村奨
○西武
投手:渡邉(6 2/3回)-赤上(1/3回)-井上(1回)-佐野(1回)
捕手:牧野-中熊
【得点】
○広島:1回表 中村奨成選手タイムリースリーベース(ハイライト動画:0:10~)
8回表 桒原選手タイムリーヒット (ハイライト動画:3:38~)
8回表 中神選手2ランホームラン (ハイライト動画:4:00~)
○西武:2回裏 長谷川選手ショートゴロの間に1得点 (ハイライト動画:1:16~)
2回裏 川野選手押し出し四球 (ハイライト動画:1:45~)
【本塁打】
○広島:中神(8回②=井上)
○西武:なし
【Player of game 】
- 中神選手:2ランホームランを放つなど2安打の活躍
- 中村奨成選手:タイムリースリーベースを含む2安打の活躍
- 遠藤投手:5回を投げて被安打1、無失点の好投
【ハイライト動画】
フェニックスリーグ最終戦は打線も奮起し、逆転勝ち!
この試合、カープは8回に3点を奪い逆転勝ちをしています!ここまでアピール不足だった選手の活躍が見れた試合になりました。
値千金の逆転弾!中神選手
高卒3年目の中神選手(背番号56)がやってくれました!8回表、井上投手のストレートを捉えると打球は左中間スタンドへ。この試合の決勝点となる勝ち越し2ランホームランとなりました。今シーズン1軍でも登板している井上投手からの一発なので、非常に価値があると思います。
今季は同期入団の小園選手、林選手が1軍でアピールする中、自身はファームで打率.148、1本塁打、8打点と寂しい結果に終わっています。フェニックスリーグでも前の試合までは打率.147と打撃が奮っていませんでした。そのため最終戦で一発が出たということは本人もホッとしているのではないでしょうか。
高校時代は二刀流として活躍
中神選手は市立岐阜商高出身で高校時代は投手と内野手の二刀流で活躍しました。投手をすれば最速146キロを誇る強肩と50メートル5秒9の俊足が自慢。さらに高校通算46本塁打と長打力も魅力的な選手です。高校時代は二刀流でしたが、カープ入団(ドラフト4位)後は内野手一本で勝負しています。
切磋琢磨しあう2018年高卒ドラフト組
中神選手の同期には同じ内野手の小園選手、羽月選手、林選手がいます。彼らはすでに一軍で活躍しており、中神選手も刺激を受けているようですね。
周囲の活躍を受けて焦ることもあるかと思いますが、一つ一つ自身の課題を解決して一軍への道を切り開いてほしいですね。
そんな中神選手の課題は?
それでは、現時点の中神選手の課題は何なのでしょうか。
私は「選球眼の悪さ」が大きな課題であると思います。今季のファーム成績は116打席で四球はわずか4つ、このフェニックスリーグでは38打席で0四球という結果に終わっています。四球をほとんど選べ邸内という現状からボール・ストライクの見極めがあまりできていないように思えます。
ボール・ストライクを見極めれるようになると難しいボールは振らずに、甘い球だけ打ちにいけるようになります。そうすると必然的に打率も向上してくるでしょう。
選球眼を向上させるためには、動体視力を向上させることやプロの球になれることが重要だと考えられます。来季は4年目のシーズンとなりますので、そろそろプロのボールにも慣れたいところですね。
来季は小園選手、林選手、羽月選手とともに1軍で活躍する姿を見たいですね!
中神選手の出身校の校長先生はカープファン!
そんな中神選手ですが、カープ入団時に校長先生がカープファンということで少し話題になりました!校長先生は40年来のカープファンだそうで、元広島の黒田投手のレプリカユニフォームを着て取材を受けていました(笑)
圧巻の複数安打締め!中村奨成選手
このフェニックスリーグでも度々活躍した姿を見せてくれた中村奨成選手ですが、最終戦もタイムリースリーベースヒットを含む2安打を放っています。これでフェニックスリーグの打率は.271となりました。最終的なチーム打率が.239であることを考えると、チーム内でトップの成績を残してることが分かります。
この日はレフトでスタメン出場でしたが、5回裏からは本職のキャッチャーのポジションにもついています。このフェニックスリーグでは捕手だけでなく外野にも挑戦し、良い実戦経験を積めたのではないでしょうか。
捕手 | レフト | センター | ライト | |
出場回数 | 6 | 4 | 3 | 4 |
来シーズンは鈴木誠也選手がいないことが予想されますので、右の強打者となる可能性を秘めている中村奨成選手には非常に大きな期待がかかります。今オフもう一回り成長し、来シーズンは開幕からシーズンを通して一軍の戦力となってくれることに期待したいと思います!
先発候補の若手2投手がアピール
投手陣でこの試合に登板したのは、大道選手と遠藤投手の2投手のみでした。大道投手は失点こそしたものの自責点は0、遠藤投手は5回を投げてわずか被安打1に抑える好投を見せてくれています!
来春のローテーションい例に大きな期待を抱かせてくれる結果となりました。
防御率1点台でフィニッシュ!大道投手
大道投手はこの試合も自責点が0ということで、4試合に登板し防御率1.17の好成績でフェニックスリーグを終えています。奪三振数は22、WHIP(1イニングで塁に出す数)は0.92と素晴らしい成績であることが分かります。
この日の球速はMAX144km、平均が142kmとスピード自体はまずまずですが、やはり伸びのあるまっすぐが魅力的ですね。他にもスプリットやスライダーもキレが良いことが分かります。スプリットはハイライト動画の0:59~、スライダーは1:05~の動画で確認できます。両球種共に空振りをとれる球となっています。
今シーズンは終盤こそ2軍降格となってしまいましたが、1軍でも先発勝利をあげるなどある程度通用することを示してくれた大道投手。プロの世界にもなれるであろう2年目にローテーションの一角として活躍してくれることに期待です!
またもや奪三振ショー!遠藤投手
二番手で登板した遠藤投手は5回を投げて被安打1、5奪三振のナイスピッチングを披露してくれました。前回・前々回の登板に続き多くの三振を奪うことに成功しています(【カープ】フェニックス・リーグ結果 広島VS楽天 2021/10/26)
これでフェニックスリーグの成績は防御率2.14、奪三振率は13.71となりました!やはり遠藤投手「いいもの」をもっていますね!
この日の球速はMAX148km、平均145kmと得意のストレートも走っていたことが分かります!最終回に投げた以下の動画のストレートも伸びがあり素晴らしい球ですね!これは来季に向けての期待が大きくなります。
来春のオープン戦でも得意のストレートを軸にアピールし、開幕ローテーションい例を勝ち取ってほしいですね!
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