10月27日、佐々岡真司監督(54)の続投が決まりました。
正式契約はシーズン最終戦終了後を予定し、単年契約となる見込みです。
今シーズンもBクラスが確定し、佐々岡監督就任以降は2年連続のBクラスですが、今シーズンの若手の積極的起用で来季への道筋を付けたことなどが評価され、続投となったようです。
来季も佐々岡監督のもと、2018年以来の優勝そして1984年以来38年ぶりの日本一へ向けて戦うことになります。
少しかわいそうな佐々岡監督1,2年目
昨シーズンはコロナの影響により短縮シーズンになるなど、就任一年目から大変なシーズンとなりました。
さらに、今年はシーズン中にチーム内でコロナ感染が蔓延するという非常事態も発生。こちらも佐々岡監督にとっては大きな誤算になったことでしょう。
このように1,2年目は”思いがけないトラブル”がチームに襲い掛かったこともあり、佐々岡監督にも同情する余地がありますね。。。
佐々岡監督への提言
とは言いましても、勝負の世界ですので就任以来3年連続Bクラスは許されません。そこで、そんな佐々岡監督に監督を続投する上で3点ほど提言があります。
試合後のコメントに気を配るべし!
一つ目は「試合後のコメントでの直接的な選手批判は控える」ことです。
監督は毎試合終了後、記者からのインタビューに応える必要があります。そのインタビューに対する佐々岡監督の応答で、選手個人を批判するようなコメントが目立っていると感じます。
もちろん、監督なので選手を厳しく指導する必要はありますが、ファンも見るような監督インタビューでわざわざ伝えることではないのではないでしょうか?
以前まとめて床田投手へのコメント(佐々岡監督の試合後コメントをまとめてみた!(床田投手編))を始め、9/23の試合では2回2/3でKOされた九里投手に対し
「きょうは九里(が全て)。3回もたずに7失点で試合が終わった」
といった選手個人を攻撃する非常に冷たいコメントを残すことがあります。
得意の巨人戦でまさか 広島・九里3回もたずKO 佐々岡監督「7失点で試合が終わった」― スポニチ Sponichi Annex 野球
これを見て選手はどう思うのでしょうか?選手も人間なので良い気持ちになるわけないですよね。
3連覇に導いた緒方前監督に関する興味深い記事があります。
ところが、そんな評判最悪だった緒方監督が今季からガラリと変わった。負の流れは実を言うと「強権発動」によってピタリと止まったのである。昨オフ、広島・松田元オーナーが2016年も緒方体制を引き続き全面バックアップすると強い姿勢で打ち出したからだ。
カープのドンから「何があってもオマエとは一蓮托生だ。次のシーズンはオレに恥をかかせるな。オマエも少し心を入れ替えなきゃイカンぞ」と直接ゲキを飛ばされたこともあって緒方監督は、自らのやや内向的な性格を思い切って改善しようと決意。試合後のコメントによる“発信力”が今季から急に高まったのは、そのためである。
「今季の緒方監督は試合で活躍したヒーローを『○○が本当によくがんばってくれた』と当たり前のように激賞し、さらに陰のがんばりを見せた選手についても誉めることを忘れずに自ら触れてしっかりとスポットを当てている。そして負けても『選手は悪くない。オレの責任』と潔い。
そういう監督のコメントはスマホでチェックできるので、選手たちはいつも食い入るように見ていますよ。誉められれば、誰だって悪い気はしないですからね。『あ、今日はオレのこと言ってくれている』『監督もなかなか、いいこと言ってくれるなあ』などと主力たちもささやき合っていますね。
今季は鈴木誠也(外野手)のことを『神ってる』と評し、大きな話題を呼んだ。この『神ってる』に関しても選手たちの間で、すっかりブームになっているくらい。監督の試合後の言葉が明らかにチームのムードをよくし、選手たちを乗せている。昨季あれだけ批判されていたのが、ウソのようです」(チーム関係者)
昨季は嫌われていたのに、いかにして「名将」になったのか 広島カープの緒方監督:赤坂8丁目発 スポーツ246(3/4 ページ) – ITmedia ビジネスオンライン
このように、試合後のコメントは選手へも大きな影響を与えていることが分かります。緒方前監督はそれを分かっていて、コメントをうまく利用していたのだと思います。これも3連覇する強いチーム作りの一因となったのではないでしょうか?
佐々岡監督にも、来季は”選手のことを考えた”コメントを残してほしいものです。
長いシーズンを見据えた戦い方を!
二点目は、「長期的な視点を持ってシーズンを戦う」ということです。
こちらは選手の起用に関する提言です。
今シーズンで言うと、大瀬良選手が4月15日の試合前練習中に痛め、16日に右腓腹(ひふく)筋挫傷のため出場選手登録を外れました。
その後、大瀬良選手が一軍で復帰したのはわずか1か月後の5月18日の巨人戦でした。この日は3失点に抑えるものの、6回で8安打される本来の大瀬良選手の姿からは程遠い内容でした。
それもそのはず、この復帰登板までの調整登板は5月11日の2軍戦1試合のみで、その日も5回、75球を投げ6安打3失点とまずまずの内容で、万全とはいえない状態での一軍復帰になりました。
一軍復帰をした大瀬良投手ですが、復帰後には先発7試合連続未勝利という散々な結果でした。
オリンピックによる公式戦中断期間にハードなメニューを課して下半身強化に努めたことにより、状態が上がり後半戦は持ち直していますが、中断期間がなかったと考えると恐ろしいです・・・
チーム内のコロナ蔓延による選手不足の影響もあり、大瀬良投手の一軍復帰を早めたということも考えられますが、シーズン序盤の5月に焦って万全の状態でない選手をぶっつけで試すのは悪手だったのではないでしょうか。
同じく、昨シーズン打率279、14本塁打、打点58と活躍した堂林選手ですが、今シーズンは開幕直前にコンディション不良に見舞われました。開幕戦には間に合ったものの、コンディション不良による調整不足の影響もあってか、なかなか思うような結果が残せていませんでした。
ここで、シーズン中盤以降に活躍してもらうために、早めに2軍で調整してもらうという手もあったと思います。しかし、最終的に堂林選手が2軍落ちしたのは6月21日と開幕から約3か月後でした。
こちらも、早めに調整させておけば・・・と悔やまれる形になります。現に2回の2軍調整を経た最近の堂林選手は打席での内容も良く、最近6試合では打率.300と復調しているように思います。
来季は、シーズンは長いということを念頭に置き、シーズン序盤から中盤以降での戦いを見据えた選手起用をしてもらいたいと思います!
闘志あふれる姿を!
三点目は「闘志あふれる姿を見せてほしい!」という願望です(笑)
こちらはもう個人的な好みなのですが、佐々岡監督にはもっと闘志を見せてほしいなと思っています!コロナ禍ということもありなかなか審判に詰め寄るなどのエキサイトしたパフォーマンスはできない(制限されている?)とは思いますが、佐々岡監督からは少し闘志が感じられません・・・
緒方監督や野村監督、ブラウン監督といった最近の監督が比較的熱い監督だったこともあるのかもしれませんが何か物足りないのです(笑)
別に、退場するまで抗議しろ!と言っているわけではありませんが、10月18日の阪神戦の8回表のプレーのような「どうしてもおかしい」と思う場面では納得いくまで抗議してほしいのです。
その姿は必ず選手の気持ちにも火をつけると思います。監督がおかしいと思った判定は当然選手たちもおかしいと思っているでしょうからね。
今シーズンで言うと、優勝したヤクルトスワローズの高津監督が猛抗議したという試合が個人的に印象に残っています。この時点でヤクルトは3位でしたが、最終的には優勝を果たしています。この試合もターニングポイントの一つになったのではないでしょうか?
やはり、監督には引けない場面ではとことん抗議してもらいたいのです!
最後にかつての闘将たちの勇姿を貼りつけますので皆さんご覧ください(笑)
勝負の3年目へ!
色々と素人ながらに提言をさせてもらいましたが、オーナーの評価した通り、佐々岡監督は若手を積極的に起用し、ファンを楽しませてくれています。
この若手の起用・活躍が一過性のもので終わらないように、今シーズン最後までの戦いを来シーズンへ繋げ、優勝へ導いてほしいですね!
佐々岡監督がんばれ!
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