カープのドラフト1位黒原投手が、各新聞社によるインタビューを受けて、新人王獲得の目標、自身の強み・課題を語っています。
この記事では、インタビューをもとに黒原投手についてまとめているので、黒原投手についてよく理解できると思います。
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【黒原投手のここに注目】
- 緩急のある投球ができる
- 自身にあるボールはカットボール
- 課題は制球力にあり
- 好きな言葉は「ド根性」
- 智弁和歌山高校出身で林選手と小林投手の先輩!
取りたいタイトルは「新人王」
広島ドラ1黒原 新人王の系譜を受け継ぐ 森下、栗林に続いてカープの未来切り開く/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
黒原投手は1年目の目標について「新人王」のタイトルを獲得することだと語っています。
カープでは2020年に森下投手、2021年に栗林投手が新人王を獲得しているので、黒原投手が新人王となれば3年連続でカープの選手が新人王を獲得することになります。
2年連続カープのドラフト1位選手が新人王を獲得していることもあり、同じ黒原投手にもプレッシャーがかかるかと思いきや本人は「プレッシャーにもなっていません。考えてもこっちがしんどくなるだけなので。自分なりにやるしかないです」と語っており、まったく気にしていない様子。
これは非常に頼もしいですね!
開幕からローテーションに加わり、先発投手として勝ちを積み重ねることができれば、新人王を獲得することはできると思いますし、その能力も十分にあると思います。
では、黒原投手はどのような点に強みがあるのでしょうか。
最速152キロの直球を軸に緩急のある投球ができる
黒原投手の最も大きな特徴は最速152キロに及ぶ力強いストレートでしょう。左腕で150キロを超えるストレートを投げる投手は少ないので、これだけでも大きな武器となります。
変化球は、スライダー、カットボール、チェンジアップ、スプリットがあります。
この多彩な変化球と力強い真っすぐを組み合わせて「緩急のある投球ができる」点が黒原投手の最大の魅力でしょう。
中でも、ストレートとスライダー・チェンジアップの相性は抜群で、以下の動画ではこれらのうまく組み合わせて相手打者を翻弄していることがわかります。
真っすぐ待ちの打者にはスライダー・チェンジアップを、変化球待ちの打者には早い真っすぐを投げることで打者のタイミングが全くあっていません。動画45秒当たりのスライダーと動画1分あたりのチェンジアップはプロでも通用するボールに思えます。
持ち球のカットボールですが、黒原投手はカットボールを覚え、 変化球の球種が増えたことでレベルアップができたと語っています。本人も入団会見で、「ストレートの強さとカットボールのコンビネーション」に自信があると語っていたので、カットボールが一番の得意球なのかもしれません。入団会見での黒原投手のコメントについてはこちらの記事をご覧ください。カープ・2021新入団選手が記者会見!ドラ1黒原投手、ドラ2森投手など新入団選手の意気込み・背番号をまとめました!
カットボールを習得した結果、大学4年の春に5勝1敗、防御率0.70と圧倒的な成績を残し、MVP、最優秀投手、ベストナインの3冠に輝き、8年ぶりの優勝に貢献できたようです。
そのカットボールは自己流で習得したようです。真っすぐに近い球の方が投げやすと感じるようで、誰かを参考にするのではなく、自分のイメージでものにしたとのこと。
現代野球においてカットボールは非常に有効です。真っすぐと同じ速さで手元でわずかに変化するカットボールを操ることで、バットの芯を外し凡打の山を築けるからです。そんなカットボールに自信があり、自在に操れるというのは強みになるでしょう。
このように、真っすぐとスライダー・チェンジアップを組み合わせた「緩急のある投球」ができ、カットボールも有効に使える黒原投手はプロでも通用するポテンシャルがあると思われます。
課題は制球面にあり
黒原投手は自身の課題について「制球がまだまだ悪いです。投げている時にフォームが暴れるというか、投げ終わりで荒いところがあります。」と語っています。
以下の動画は、昨年の関西学生野球連盟 秋季リーグにおける黒原投手のピッチング動画ですが、キャッチャーの構えたところにバシッと決まる球がほとんどなく細かいコントロールについてはまだまだ改善の余地があることがわかります。
制球面の課題について、本人はすでに分析済みのようで「三塁側によく体が流れ、体が流れると球が抜けたりするので、そういうところをなくしたいですね。きれいなフォームで、同じフォームで投げられるように意識しています。」と語っています。
それらをなくすためには「普段から意識していないとできないので、毎球、毎球、地道に意識していくしかないです。」と語っており、日々の練習から同じフォームで投げられるようになることを意識しているのがわかります。
同じフォームで投げれるようになるためには、「投げ込み」が重要になります。佐々岡監督も投げ込みを推奨しているように、黒原投手もキャンプでは正しいフォームでの投げ込みを多く実施する可能性があります。こちらの記事では「投げ込み」の是非についてカープOB黒田氏の意見やマエケンの意見もまとめてあるので、チェックしてみて下さい。カープ佐々岡監督・2022年の戦い方を語る!開幕ローテ確定は3投手!レギュラーは菊池選手以外白紙など注目の発言が!
また、制球面の向上について今季より1軍投手コーチに就任した高橋建コーチの手腕にも期待したいです。高橋コーチには阪神で及川投手などの左腕投手を育成した実績があります。同じ左腕の高橋コーチだからこそ教えることができる点もあると思うので、高橋コーチ×黒原投手の化学反応に期待しています!
強気に投げ込んでいく投球スタイルが強み
黒原投手は自身の投球スタイルについて「積極的というか、相手に向かって強気に投げ込んでいけるのが強み。そこが一番のアピールポイント」と語っています。
左腕投手の武器として、右打者のインコースへストレートを投げ込む「クロスファイヤー」があります。クロスファイヤーを投げるときには、”デッドボールを怖がらない”といった強気の気持ちも必要になります。
黒原投手は強気に投げ込んでいけるということなので、クロスファイヤーを有効に使えるのではないでしょうか。
好きな言葉は「ド根性」
そんな黒原投手の好きな言葉は 「ド根性」だそうで、根性が自身のアピールポイントだとも語っています。
その”根性”を武器に練習においても妥協は一切しないようで、以下の通り語っています。
-妥協しないことがモットー
もともと野球は下手なので、他の人より頑張らないといけないというのもあります。それと例えば、ポール間走は自分で走るので妥協もできます。でも同じメニューをやるのに、やれるだけやらないともったいないじゃないですか。せっかくやったのに。そういうのがすごく気になる。できることをしないのが嫌いで、そういう気持ちで練習しています。
広島ドラ1黒原拓未 強みは「ド根性」3年連続新人王へ食らい付く – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
練習に妥協をせず一切手を抜かないというのは当たり前かもしれませんが、なかなかできることではないのでこのように語っている黒原投手には好印象を抱きます。
春のキャンプでも妥協せずに練習に取り組み、一年目からプロで戦える力をつけてくれるのではないでしょうか。
一方でマイペースな性格も
根性が売りの黒原投手ですが、性格は「マイペース」なようで、周りに合わせず自分のペースでやることが多いようです。
投手に限って言えば、マイペースに自分のリズムで投げることは重要であると思います。投げ急いだりすると失投に繋がりますからね。
そういった面ではこの「マイペース」といった性格も投手向きなのかもしれません。
-自分の性格についてはどう思うか。
「マイペースです。結構、自分のリズムでやったりする。いいことか悪いことか分からないが、周りに合わせないところはある。多分悪いところだと思いますが(笑)」
-直したい?
「直したいとは思いますね。いいときはいいんですが、もっと臨機応変にできればと思うときもあるので。ただ、あまり深く考え過ぎるタイプではないので、そこがプラスになっている部分はあると思います」
広島ドラ1黒原 新人王の系譜を受け継ぐ 森下、栗林に続いてカープの未来切り開く/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
広島での目標は「先発ローテーション」に入ること
広島ドラ1黒原拓未 強みは「ド根性」3年連続新人王へ食らい付く – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
1年目の目標として「新人王獲得」を挙げた黒原投手ですが、将来的には「先発ローテーション入り」することが目標のようです。
先発ローテーションに入って安定感のあるピッチングを続け、安定した数字を残せる投手になりたいと語っています。
1年目は先発になるか中継ぎになるか未定であるため、今は先発にこだわりはなく起用されたところで投げると語っていますが、やはり将来は先発として活躍したいという気持ちあるのですね。
先発として長く活躍することも目標で「調子が悪いときでもゲームをつくれるのが大事だし、そういう技術をつけて先発で安定した数字を残せる選手になれたらいいなと思います。」と語っています。
将来的には先発として長く活躍したいようですが、1年目はとにかくプロの世界に食らいつくということが目標のようです。
1年目の起用法はどうなる?
気になる1年目の黒原投手の起用法ですが、個人的には「先発」になる可能性も高いと思います。
現時点でカープのローテーションは3枠決まっており、残り3枠を争う形となります。同じ左腕でローテーション候補の投手となると、床田投手、玉村投手、高橋昂也投手が挙げられますが、どの投手も現時点で確定といったレベルではありません。
上記の3投手と同じルーキーの森投手、黒原投手の5人で左腕ローテーション枠を競うことになるでしょう。実績で言うと床田投手が頭一つ抜けているように思えますが、昨年も春先の出だしが悪かったように不安要素もあります。
そのため、春のキャンプからほぼ横一線での競争となることが予想されます。黒原投手も十分な能力を持っているので先発の可能性も十分にあると思います。
ただ、この5人の中で中継ぎにするとなると適性が最もありそうなのも黒原投手です。そのため、その兼ね合いを考えてまずは中継ぎ投げてもらうこともありえます。
春のキャンプから黒原投手の起用法がどうなるかにも注目です。
出身校は智弁和歌山高校
黒原投手の出身校は智弁和歌山高校で、智弁和歌山では1年秋からベンチ入りし、2年からエース。3年夏に甲子園に出場しました(2回戦敗退)。
林選手・小林選手は高校の後輩
昨年ブレイクを果たした林選手、昨年高卒ルーキーながら一軍デビューを果たした小林投手は智弁和歌山高校出身で、黒原投手の後輩にあたります。
高校の後輩が二人もいることで、カープではやりやすいと黒原投手は感じたようです。
黒原投手には後輩思いの一面もあり、1年目の目標の一つとして「できれば、林と小林と一緒にグラウンドに立てたらなと思っています」とも語っています。
先発が小林投手の試合に中継ぎとして黒原投手が登板するという先輩ー後輩リレーを見ることができるかもしれません!
-どういう1年を過ごしたいか。
「まずは開幕1軍に入れるように頑張りたい。そして、後半に失速しないようにシーズンを通じて戦い抜ける体力もつけていきたいです。できれば、林と小林と一緒にグラウンドに立てたらなと思っています」
広島ドラ1黒原 新人王の系譜を受け継ぐ 森下、栗林に続いてカープの未来切り開く/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
憧れの投手は先輩・ドラゴンズの岡田投手
黒原投手の憧れの投手として、中日ドラゴンズの岡田投手が挙げられています。
岡田投手も智弁和歌山高校の出身で黒原投手と同じ左腕です。高校時代から岡田投手を見て、直球のキレ・質にあこがれていたようです。
同じプロの舞台で憧れの岡田投手と投げ合うといった試合も出てくるかもしれません。中日戦の注目ポイントですね!
まとめ
今回は黒原投手の新春インタビュー記事を基に、黒原投手についてまとめました。
参照したインタビュー全文については以下をご確認ください。
【参照・引用サイト】
広島ドラ1黒原 新人王の系譜を受け継ぐ 森下、栗林に続いてカープの未来切り開く/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
広島ドラ1黒原拓未 強みは「ド根性」3年連続新人王へ食らい付く – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
黒原投手には技術的な面ではもちろん、精神的な面・練習への取り組み方からもプロで成功するのではないかと思わせてくれるポテンシャルがあります。
起用法を含めて黒原投手がプロの舞台でどのような活躍をするのか今から楽しみですね!
黒原投手の智弁和歌山高校の後輩である林選手について分析した記事や小林投手が活躍したフェニックスリーグの成績をまとめた記事もあるので、こちらもチェックしてみてください。
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