延長12回の熱戦から見えた中継ぎ陣の新たな可能性!栗林投手は復調気配!?【広島東洋カープ】

カープ試合結果

カープは開幕後のスタートダッシュを決めて良い試合を続けてくれています。

ここまでの好調の要因としては、打線がつながり得点が多いことも挙げられますが、中継ぎ陣が安定していることも大きな要因ですね。広島・佐々岡監督、五回以降無得点で引き分けも「勝ちに等しい」 – サンスポ (sanspo.com)

特に延長12回を戦って3対3の引き分けに終わった8日の試合では中継ぎの粘りが目立ちました。

この試合の中継ぎ投手の踏ん張りから、今年の中継ぎ陣が今後も期待できることが分かったので簡単にデータをまとめていきたいと思います。

スライダー・ストレート以外のクオリティも上がった塹江投手

真っすぐとスライダーが投球割合のほとんどを占め、この2球種しかないために攻略される場面も多かった塹江投手ですが、今季はここまで5登板で無失点と好投を続けています。

この試合でも1番から始まる阪神打線を見事無失点に抑えています。真っすぐが常時150㎞を計測することとスライダーのキレが良いことも要因ですが、シーズンに入ってからはチェンジアップとシュートを上手く使えていることも要因ではないでしょうか。

近本選手はチェンジアップで抑えていますし、中野選手にはチェンジアップを見せ球として使い最後は真っすぐで抑えています。チェンジアップの投球割合が増えたこと+ストレートの速さから相手打者は的を絞ることができていないように思います。

真っすぐを左打者のインコースに投げれるようになっているのも良い点です。この日のような投球が続けば大崩れすることはないのではないかと期待が持てます。

チェンジアップの投球割合が多かった島内投手

ストレートの威力に魅力がある島内投手ですが、この試合ではストレート4球、チェンジアップ6球、カットボール1球とチェンジアップが投球の半数以上を占めました。ストレートを軸にいつも投球を組み立てる島内投手からすると、珍しい投球割合でした。

今季はこの試合を含めた5登板で無失点と素晴らしい投球を披露していますが、3月31日の阪神戦ではチェンジアップをツーベースにされ、4月2日の中日戦では全16球がストレートとなるなどチェンジアップのクオリティに不安が残っていました。

それでもストレートの威力の強さで十分に抑えられていましたが、チェンジアップが使えればより楽なピッチングができるかと思っていました。

4月7日の巨人戦からはチェンジアップの投球割合も増えてきて、この試合で投球の半数以上がチェンジアップとなったことからチェンジアップのクオリティの不安が払しょくされたことが考えられます。さらに、チェンジアップで見逃しのストライクや空振りを取れていたので完全にチェンジアップのクオリティが昨季終盤の良かったころに戻っているのかなと思います。

真っすぐの強さにこのチェンジアップが加わったので、今後はもっと安定したピッチングをして7回を抑えてくれることになるでしょう。最近ではカットボールも少し織り交ぜており、さらに投球の幅を広げようとしていることがうかがえます。

今後はカットボールにも注目していきたいですね!

ドラ1黒原投手も好投!

延長10回にはルーキーの黒原投手が登板。2番から始まる好打順だっただけに、佐々岡監督は思い切った継投をしたなと思いました。左打者が続くということもあっての選択でしょうが、点を取られたらサヨナラ負けといった場面でのルーキー投入は勇気が必要だったかと思います。

この期待に黒原投手は見事応え、三者凡退さらには2奪三振の投球をしました。今後の活躍を期待させてくれるようなピッチングでした。

自慢のストレートはMAX151㎞で平均球速も150㎞で、空振りも奪うなど球威十分だったように見えます。やはり、中継ぎで150㎞を出せる左腕投手は貴重ですね。

さらに今後の新たな可能性が見えたのは佐藤輝明選手の打席でした。黒原投手はストレートの球威とカットボールを軸に抑える投手ですが、佐藤輝明選手の打席ではスプリットを3球を投じていました。このスプリットで2つの空振りを奪い最後は151㎞の真っすぐで三振に抑えています。スプリットは140㎞前後で佐藤輝明選手の内側低めに沈む良い球でした。なかなかあのコースを捉えられることはないと思います。佐藤輝明選手もタイミングを外されて空振りをしていたので、左打者に対して有効な球になることが分かります。

佐藤輝明選手は大学時代に黒原投手から2本塁打を打っているということもあり、ストレートを1球しか投げない配球になったのだと思われますが、これは今後の左打者攻略の新たなカギとなるように思います。

スプリットを有効に使うことでより安定したピッチングができ、今季中の勝ちパターン入りもあり得るのではないかと思わせてくれる登板になりました。

栗林投手も復調気配か?

4月2日の試合で1回2失点を喫し、プロ入り後初のセーブ失敗となった栗林投手。ここまで5試合で失点3と少々不安な成績です。

今年はやはOP戦からフォークのクオリティが悪いことが心配です。昨季はフォークの被打率が.106とかなりすごい成績を残していたため真っすぐとのコンビネーションで圧倒的な投球を続けることができていました。しかし、昨季終盤からすでに疲労からフォークの落ちが悪くなっていることが指摘されていました。

実際に今季のOP戦でもフォークで空振りが奪えず、高めに浮くといった場面がみられ昨季よりクオリティが落ちていることが分かりました。シーズンに入ってもフォークの落ちは戻らず、空振りを奪えないため捕手からしても要求しにくいボールになっていたはずです。実際にサヨナラを喫した2日の試合では、一死3塁から空振りを奪う目的で選択されたと思う低めのフォークが落ちきらずに、岡林選手に当てられたためサヨナラタイムリーとなりました。

そんな中でも4月5日の巨人戦ではカットボールの投球割合を33%までに増やして、カットボールを有効に使うことで無事無失点に抑えました。

そして、8日の阪神戦では12回の裏に登板すると1回を投げて無安打1奪三振に抑えています。この試合では投球割合の64%をフォークが占め、フォーク中心のピッチングとなっていました。フォークで空振り三振に打ち取っていたり、凡打に打ち取っていたのでフォークのクオリティが戻ってきているのかと思われます。なんといっても會澤選手がフォークを多投させていたということからも、フォークが使える状態に戻ってきているという本人・ブルペン・會澤選手の感覚があるのでしょう。

このフォークのクオリティが戻っているのであれば、また昨季のような安定したピッチングで守護神を務めてくれることが期待できます。次回登板時にもこのフォークに注目したいと思います。

今年は中継ぎの安定も武器

冒頭でも記載した通り、今年のここまでの好調は中継ぎ陣の頑張りのおかげでもあります。

今後も現一軍メンバーには好投を続けてほしいですね!二軍でも森浦投手やターリー投手が調子が良さそうなので、中継ぎの層は厚いと考えてもいいでしょう!

打線には波があるので、不調な時期も来るかと思いますが、その時は中継ぎの粘りで勝っていくことが重要になると思います。今後も中継ぎの頑張りに期待しましょう!

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