11日に行われたオープン戦2位の日本ハム戦は6-5でカープが勝利をおさめました!6得点はオープン戦最多得点となり、非常に良い試合だったのではないでしょうか。
この試合からは実績組の坂倉選手、松山選手、長野選手、田中選手が二軍から合流しています。合流した選手は早速結果を残しているので流石ですね。
投手陣でもこの試合は大瀬良投手と1日限定の一軍合流となった菊池投手、中田投手、一岡投手、コルニエル投手が登板しています。
この試合のポイントを分かりやすくまとめているのでぜひご覧ください!
痩せた松山選手は期待できる!!
【鯉将一問一答】広島・佐々岡監督は合流即1号の松山竜平を絶賛 「さすが実績のある選手は違う」 – サンスポ (sanspo.com)
一軍合流1試合目にして4番に座った松山選手、早速2安打1HR1打点の活躍をみせてくれました。さすが経験のある選手といったところでしょうか。
6回のホームランは全盛期を彷彿とさせるような一打で、インローのボール球を上手くすくいあげライトスタンドへ飛び込むホームランでした。2019年以降はホームランが二けたに達せず長打力の衰えが見始めていた松山選手ですが、2016年~2018年は二桁本塁打を記録するなど本来はホームランも打てる選手です。松山選手の場合、走塁や守備が得意ではないことを考えるとバッティングでの貢献が求められるので、長打も必要です。ここ3年は満足なほど長打がありませんでしたが、今年はまた長打力を取り戻している気がします。
オフに6キロの減量に成功し、体のキレが戻ってきているためか打球の質が全打席良かったです。松山選手が全盛期のバッティングを取り戻してくれればチームにとってはかなり大きいです。【とっておきメモ】広島松山竜平“こんにゃくライス”で体重維持 今オフ酒量減らし6キロ減量 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
1打席目のサードゴロはサード強襲の打球でした。結果はアウトでしたがタイミングはギリギリでリクエストを要求されるほど。昨年までの松山選手は余裕でアウトでしたが、今年の松山選手はぎりぎりのタイミングでした。このプレーからも「今年の松山選手は体のキレが戻っていて違う」と感じました。課題の守備でも初回の先頭打者の強い打球を見事に処理していましたし、今年にかける思いは強そうです。
この試合のような打撃・走塁・守備ができるのであれば4番起用やファースト起用も全然問題ないと思います。6キロの減量に成功した松山選手の今シーズンに大期待です!
坂倉選手はさすがの一言
同じくこの試合から合流した坂倉選手も4打数2安打1二塁打1打点と早速結果を残しています。昨年リーグ2位の打率を残しただけあります。上半身のコンディション不良で出遅れて、開幕に間に合うか不安でしたが全く問題なさそうです。今年も高打率を残してくれるのではないでしょうか。
昨年はシーズン序盤は打率もなかなか上がらず長打も出ていませんでしたが、後半戦以降は打率も上昇し長打も出始めなにかつかんだように思います。その状態で今年は開幕するので昨シーズン以上の成績を残す可能性は十分にあります。長距離打者ではありませんが、今年は最低でも打率.320以上、15本塁打以上を期待しています。それを達成することができるだけのポテンシャルはあるので非常に楽しみです。
この試合では途中からサードでも出場しており、本格的にサードの守備にも就くようですね。サードでも出場できれば坂倉選手の出場機会も増えますし、チームの起用法の幅も広がるのでメリットは大きいですね。ただ、守備に意識がいきすぎて打撃を崩してほしくはないのでサード守備が難しそうであればサードは諦めてファーストや捕手の起用にとどめてほしいなと思います。
この試合でのサード守備ではエラーはなかったものの高いバウンドの打球を一歩前で取れない、強いゴロを弾いてしまうなどやはりまだサード守備には課題があります。ファーストにはマクブルーム選手やキレのある松山選手がいることを考えると起用法が難しくなります。今日の守備ではサードは厳しそうなので、ファーストに坂倉選手を置き、マクブルーム選手と松山選手には外野を守ってもらうのが無難かもしれませんね。
坂倉選手のバッティング、サード守備に注目です!
7番末包選手大当たり!
この試合4番から7番に打順を変更した末包選手が3打数2安打2打点の大活躍です。前回の阪神戦から状態は上向きでしたが、早速結果を残しました。
打順を4番から7番に変更したことも功を奏したのではないでしょうか。オープン戦とはいえルーキーに4番打者は荷が重すぎました。末包選手はルーキーでまだ課題の選手なので、6番か7番あたりで好きに振ってもらうのが合っていますね。
1打席目のツーベースは苦手の変化球スライダーを引っ張ってツーベースヒットにしました。変化球によく対応したと思います。打球もライン際ギリギリでファールにならなかったので、体の開きを抑えられている良い証拠だと思います。2打席目のタイムリーツーベースは外角のストレートを右中間に運んだものでした。外角のストレートを無理に引っ張らずにセンター方向へはじき返すお手本のような打撃です。打球も良く伸びていたので、ストレートに強い末包選手らしい一打でした。
こういったストレートの強さや打球を見ると末包選手への期待は大きくなりますね。首脳陣が我慢してでも起用したくなるのが分かります。今日の活躍で12日以降もスタメン起用されると思うので、もっと良い打席を増やしてほしいですね。
3打席目は苦手の変化球に全くタイミングが合わず三振となっていました。最後の落ちる球は非常に難しい球ですが、あれを見逃すことができるようになると打率も残せるようになります。
同じ右の外野候補である中村奨成選手、中村健人選手のアピールが不足しているだけに末包選手にとっては開幕スタメンをつかみ取るチャンスですね!
個人的な一押し田中選手もバッティングでアピール
合流組の中でも以前より期待しているのが田中広輔選手です。前回の記事でも記載した通り、今年の田中選手のバッティングは良いように思いますし、田中選手が打線にいることで打線の粘りも出てきます。
この試合は途中からセカンドの守備に就くと、2打数1安打1二塁打とバッティングでアピールに成功しています。決していい当たりではないもののツーベースヒットという結果が出て良かったと思います。あのあたりでしっかりと二塁まで走っていたのもさすがです。
セカンドの守備も無難にこなし、小園選手とは6-4-3のダブルプレーを完成させています。セカンドの守備にも問題なさそうですね。セカンドには菊池選手がいますが、菊池選手の負担を軽減するためにも田中選手がセカンドで起用できるとなれば大きいです。
サードの林選手のアピールが不足しているので、今後はサードとして田中選手の出場機会が増えることが予想されます。そこでしっかりと結果を残すことができれば開幕スタメンも十分にあり得るでしょう。田中選手の復活はチームにとって大きいので非常に期待しています!
大瀬良投手は調子が悪いながらも試合を作る
先発は開幕投手の大瀬良投手でしたが、状態はよさそうではありませんでした。5回を投げて球数77球、被安打4、四死球2でしたがなんとか1失点に抑えてゲームを作っています。状態が悪い中でも試合を作ることができる能力は流石エースといったところです。
この試合は制球が全体的に悪かったため球数も多くなっています。シーズン中はこの試合のように、状態が悪い中での登板が必ずあるので、状態が悪い中でも試合を作れることが再確認できてよかったと思います。状態が悪い中で最低限の投球ができるピッチャーこそ本当に優れた投手です。
開幕戦までには来週のソフトバンクとのオープン戦での1登板が残っています。そこでは、6回や7回といった長いイニングを投げることが予想されるので、開幕前ラスト登板にも注目ですね。
一日限定昇格の4投手は明暗分かれる
この試合一日限定で一軍昇格した4投手全員が登板しています。
まずは菊池投手ですが、1イニングを三者凡退に抑えています。昨年も33試合に登板し防御率1.71と安定していましたが、今年も安定したピッチングを期待できそうです。ただ、菊池投手の場合ビハインドでは好投し、僅差のリードなどではいつもの投球ができない傾向があります。そのため、今年もビハインドゲームでの限定的な起用になるかもしれません。勝ち試合でも安定したピッチングができるようになれば、チームにとっても助かるのでなんとか頑張ってほしいところではあります。
佐々岡監督も菊池投手に関しては「安定している」と語っており高評価なので明日以降も一軍残留になる可能性もありそうです。【鯉将一問一答】広島・佐々岡監督は合流即1号の松山竜平を絶賛 「さすが実績のある選手は違う」 – サンスポ (sanspo.com)
三番手の中田投手は、ノーアウトから三連打でノーアウト満塁のピンチを迎えたものの近藤選手、清宮選手といった上位打線を連続三振、石川選手をサードゴロに抑え無失点で切り抜けています。正直ナイスピッチングなのかどうか分かりませんね。ノーアウト満塁からのピッチングは素晴らしく、清宮選手からはフォークで空振りを奪うなどいい投球内容でした。ランナーなしからそのピッチングができれば文句ないといったところでしょうか。まだまだ万全とは言えないかもしれないので、また二軍で調整といったことも考えられます。
四番手の一岡投手もノーアウトから三連打を浴び満塁のピンチを迎えると、1アウト後に好調万波選手にタイムリーを浴びています。追い込む状態までにはいくものの決め手に欠く印象でした。追い込んでからストレートが甘くにくるなどもったいないですね。また、全盛期ではストレートでファールや空振りを多く奪えていましたが、この試合ではストレートもはじき返されることが多かったのでまだストレートの状態がよくないのかもしれません。おそらく再び二軍で調整になるでしょう。一岡投手も復活を期待している投手の一人なので、良かったころのストレート、ピッチングを取り戻してほしいです。
五番手のコルニエル投手は3ランホームランを浴び3失点を喫しています。昨年より僅差の場面などでの被弾が目立っていたこともあり、今季も接戦での登板は任せづらいと感じる投球でした。といっても、ストレートの球の速さや球界でもトップでスライダーやスプリットといった変化球もコントロールできている試合では素晴らしいボールになります。そういったことを考えるとコルニエル投手にはロングリリーフという役割を担ってほしいなと思います。使える変化球が二球種あるので、長いイニングも任せられます。ロングリリーフも逆転試合を増やすために重要な役割なので、ある程度の好投が期待できるコルニエル投手には適任ではないでしょうか。コルニエル投手はそういったテストも兼ねて一軍残留もありえるのではないかなと予想しています。
12日の試合には二軍から矢崎投手、田中投手、藤井投手が同じように一日限定で一軍に参加するようです。藤井投手、田中投手は昨季のフェニックスリーグでアピールに成功していた選手なので、このチャンスをぜひものにしてほしいです。矢崎投手もかつてのドラフト1位で後がない立場になりつつあるので、今季にかける思いは強いはずです。矢崎投手のピッチングにも注目です。
全体的に上向いてきている
チームは先日の阪神戦から全体的に状態が上向いてきています。打者の打球も上がってきましたし、実績組の合流で打線に厚みも出てきました。この試合では5本の二塁打と1本のホームランが生まれておりこれまで長打不足に苦しんでいたのがうそのようです。やはり長打がたくさん出ると得点効率もあがりますね。
1番大盛選手、7番末包選手など打線も固まりつつあるので今後の活躍にも期待です。
実績組の活躍を受けて、これまでアピール不足だった若手選手には奮起を期待します。今後出場機会は減ってくるので、限られたチャンスで結果を残してほしいですね。
開幕へ向けてカープの中継を見る準備はできていますか?まだの方はぜひ以下の記事をご覧ください!メリット・デメリットを含めたオススメ視聴方法をまとめています!
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