【2022年セリーグ分析】昨年のリーグ覇者ヤクルトスワローズの戦力・攻略ポイントを考察!

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セリーグの開幕もいよいよ迫ってきました。今年のカープを応援するうえでは、他球団のことを知っておくことも必要です。

そこで今回からは複数回に分けて、セリーグ他球団の戦力や攻略ポイントをまとめていきます。

今シーズンのカープの戦いをもっと楽しみたいと思う方はぜひご覧ください!

昨年のカープVSヤクルト

7月9日ヤクルト戦 悪夢のサヨナラ劇 代役守護神フランスア誤算 | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)

まずは昨年度のカープのヤクルトとの対戦成績を確認しましょう。

昨年はヤクルトに対して、8勝14敗3分と大きく負け越しています。セリーグの球団に限ればヤクルト以外の球団には負け越しがなかったので、この対ヤクルト戦の大きな負け越しがAクラス入りを果たせなかった理由の一つです。

上位を狙うために、今年はこのヤクルト戦の成績を改善することが重要となってきます。

ヤクルトの2021年シーズン成績は73勝52敗18分、カープの2021年シーズン成績は63勝68敗12分でした。

今年のヤクルトの戦力は?

それではヤクルトスワローズの戦力について分析していきましょう。

まずは、昨シーズンから今シーズンにかけての主な退団選手・新加入選手をまとめてみました。

【ヤクルトスワローズの主な退団選手】

  • バンデンハーク投手
  • スアレス投手
  • 中尾投手
  • 雄平外野手

【ヤクルトスワローズの主な新加入選手】

  • スアレス投手
  • コール投手
  • 山下投手(ドラフト1位)
  • 丸山外野手(ドラフト2位)

退団した選手の中ではスアレス投手の退団が意外だったかもしれません。2021年は開幕ローテーション入りを果たし、シーズン途中からは中継ぎとしても活躍しました。24試合(77回)の登板で5勝3敗3ホールド1セーブ、防御率3.62の成績を残しヤクルトの優勝に貢献したとも言えます。今シーズンからは元広島のピレラ選手も所属する韓国リーグのサムスンでプレーするようです。

新加入選手のスアレス投手はもちろん別の選手です。身長185㎝の左腕で昨シーズンは韓国リーグで防御率2.18と好投した選手です。打たせて取る投球が持ち味で、先発ローテション入りも予想されます。

コール投手はメジャー通算109試合(19先発)で14勝10敗4セーブ、防御率4.51の投手です。150キロ台のストレートとスライダー・カットボールが武器の選手です。コール投手も先発として起用されることが予想されます。

ルーキーの山下投手ですが、ドラフト指名後に発覚した疲労骨折の影響もありキャンプは二軍スタートとなっています。戦力となるのはまだまだ先になるのではないでしょうか。ヤクルト・ドラ1山下 2軍から下克上「1年目から力になれるように」/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)

続いて、投手・野手のそれぞれを分析していきましょう!

投手編:若手投手を中心とした先発ローテションは脅威

今年のヤクルトの先発ローテションは強力なものになると予想されます。

現時点で奥川投手のローテーション入りは内定しているようですが、その他にも昨シーズンの日本シリーズで完封勝利を挙げた高橋奎二投手ベテラン石川投手、エース小川投手のローテーション入りも濃厚です。残りの枠を2015年のドラフト1位原樹里投手、上記の新助っ人投手、昨季6勝2敗のサイスニード投手、昨季プロ初勝利を挙げた高卒5年目の金久保投手で争うことになるでしょう。

このローテーションの中でも特に奥川投手と高橋奎二投手に注目しています。昨季の日本シリーズで二人とも好投しており、相当な自信になっているはずです。元々力のある投手なので、今シーズンさらに活躍する可能性があるのではないでしょうか。この二人が左右の若きエースとしてローテーションに入り、小川投手・石川投手といった経験、実績のある投手もローテーションに入ることで先発陣の層は厚くなると思います。

以上のようにヤクルト先発陣はセリーグでもトップレベルだと思います。

投手編:中継ぎ陣も安定か?

先発陣だけでなく中継ぎ陣も安定しています。

2020年・2021年の最優秀中継ぎのタイトルを獲得した清水投手がセットアッパー、守護神には日本球界4年目となるマクガフ投手がいます。この二人が安定していたことが昨シーズンの日本一の要因の一つです。

その他にも、守護神経験のある石山投手や広島出身の左腕・田口投手といった実績のある投手や今野投手・梅野投手・近藤投手・大西投手といった昨シーズンプチブレイクした投手もいます。

これらの選手全員が奮わないということは考えにくいので今シーズンも中継ぎの層はある程度厚いのではないでしょうか。

打者編:山田選手・村上選手がいる打線は強力

昨シーズンのセリーグチーム別得点数1位の強力打線を支えるのは、日本代表の山田選手と村上選手でしょう。村上選手は昨シーズン高卒4年目ながら本塁打王にかがやき、セリーグMVPにも選出されるなど球界を代表する4番バッターです。山田選手も全盛期よりは若干成績は落ちるものの昨シーズンも101打点を挙げるなどまだまだその打力は健在です。日本球界を代表するこの二人がクリーンナップにいることは相当脅威です。

3番4番に強力な打者がいる打線は強くなります。2018年のカープも丸・鈴木誠也という3・4番コンビを軸に最強打線を形成しましたし、かつての巨人も小笠原・ラミレスといった3・4番打者を軸に強力な打線を作り上げました。そのため、来季のヤクルトもこのような強力な打線となる可能性が高いと思います。

昨シーズンは塩見選手が1番打者としてはまりましたし、ベテランの青木選手もいるなど山田選手・村上選手以外にも好打者がいるので来季の燕打線は要警戒です。

打者編:外国人打者二人が不気味

個人的に不気味に感じているのが、オスナ選手・サンタナ選手です。二人とも今季が来日2年目のシーズンになります。

来日1年目の昨シーズン、オスナ選手は打率.258、13本塁打、OPS.694、サンタナ選手は打率.290、19本塁打、OPS.877の成績に終わっていますが、2年目となる来季日本野球に適応してこれ以上の成績を残すのではないかと思います。

メジャー通算24本塁打のオスナ選手の実力を考えると昨季はまだまだ本来の力は出せていなかったように思うので、日本に慣れた来季は本来の実力通りの成績を残せるのではないでしょうか。サンタナ選手は昨シーズン終盤にかけて調子を上げ、日本シリーズでも2本塁打放っているのでもうすでに日本野球に対応しつつあるように思います。

この二人が2021年以上の成績を残すとなると、さらに強力な打線になります。ヤクルトに勝つためにはこの二人に打たせてはいけません。

ヤクルトの攻略ポイントは?

戦力的に見れば投手も野手も安定しているヤクルトですが、カープが上位へ行くためには倒さないといけない相手でもあります。どのようにしたらヤクルトに勝てるか、個人的に攻略ポイントをまとめてみました。

相性を見て思い切って主力打者を外すのもあり

まず、相手投手によって思い切って出場選手を変えるといった手を打つのもありでしょう。

西川選手はマクガフ投手相手に12打数1安打、會澤選手は石山投手相手に16打数0安打、菊池選手は清水投手相手に7打数0安打とヤクルト中継ぎ陣を相手に全く打てていない選手がいます。

このように極度に苦手にしている投手相手にそのまま打席に向かわせることは1アウト献上するようなものです。3アウトで交代する中継ぎ投手相手に1アウト献上するのはもったいないので、主力選手であれど代打を出すなどの采配が必要になってくるのではないでしょうか。

先制して勝ちパターンを出さない

先発陣も中継ぎ陣も強力なヤクルトですが、先発陣の方がスキがあると思います。実際、上記の通り主力選手が中継ぎを打てないこともあり、昨季は清水投手・マクガフ投手を相手に逆転勝ちするといったた試合はありませんでした。そのため、今季はなるべくこの二人を出さないような試合展開にすることが攻略ポイントになると思います。

先発陣を攻略するのも難しいと思いますが、中継ぎより長いイニングを投げる先発投手相手の方がチャンスはあります。また、高橋奎二投手相手には小園選手が16打数8安打、奥川投手相手には松山選手が5打数3安打、サイスニード投手相手には坂倉選手が5打数3安打とヤクルト先発陣相手に相性のいい打者がカープにはいます。

相手先発に合わせて相性のいい選手を起用しつつ、うまく打線を組みさえすれば強力な先発陣も攻略可能になるのではないでしょうか。

さらに、今年のカープの先発陣も強力になることが予想されます。先制して先発投手がリードを守り、9回の栗林投手までバトンをつなぐといった形がヤクルト戦の主な勝ち方になるかもしれません。

不用意にランナーを出さない

ヤクルト打線は一発が多い打線なので、無駄なランナーを出さずに失点数を減らすこともポイントになります。特に神宮球場はホームランが出やすい球場なので、なおさら気を付ける必要があります。

無駄なランナーといえばやはり”四球”でしょう。佐々岡監督も常々言っていますが、今季はこの四球を出さないことが重要になります。四球の他にエラーによる出塁も無駄なランナーになります。

ヤクルト戦以外でもこうしたランナーを出さないことは重要ですが、一発を打てる打者が多いヤクルト相手には特に注意が必要です。そうすることで、ヤクルト戦の勝利も近づくのではないでしょうか。

ヤクルトはやっぱり手強い

今回の記事では2022年シーズンのヤクルトを分析してみました。ヤクルトの対戦成績を改善することがカープ浮上のカギの一つです。

ヤクルトは今季も強いと予想されますが、なんとかして攻略しないといけないでしょう。どのようにしてヤクルト相手に戦いを挑むのか、首脳陣の采配にも注目です。(この記事での攻略ポイントは個人的な意見かつ抽象的なものなので当てにならないかもしれせんが・・・笑)

本ブログでは今季のカープの試合中継を全試合視聴する方法をまとめた記事もあるので、準備がまだの方はそちらもぜひご覧ください!

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