2022年のカープの野手キャプテン・投手キャプテンが佐々岡監督の口から発表されました。
2022年の野手キャプテンは野間選手、投手キャプテンは九里投手に決定したようです。
二人ともこれまでにキャプテン経験はなく、初のキャプテン就任となります。
今回は、野手キャプテンに就任することになった野間選手の魅力や課題、来季への期待について語っていきます。
野手キャプテンは野間選手!
野間 キャプテン – Bing images
2021年シーズンは鈴木誠也選手が務めた野手キャプテン。来季の鈴木誠也選手のメジャーリーグ挑戦に伴い、2022年の野手キャプテンは交代となります。
そんな2022年の野手キャプテンが野間選手に決定したようです。
野間選手といえばおちゃらけたイメージもあるので、正直なところサプライズ人選ともいえるでしょう。
野間選手キャプテン任命の背景には、野間選手に成長してもらいたいという佐々岡監督の意図もあったようです。
この日、佐々岡監督は地元広島のRCCテレビ「イマナマ!」の生放送に出演した際に両選手についてそれぞれ言及。九里については「(打診した時に)やる気満々でした。若い選手が多いので(選手会長の大瀬良)大地と一緒に引っ張ってほしい」と語り、野間については「自覚と責任を持たせるために野間でいこうと。ひと皮もふた皮もむけてほしい」と成長を求めた。
広島新キャプテン、投手は九里、野手は野間 佐々岡監督「やる気満々でしたね」 – サンスポ (sanspo.com)
来シーズンこそ飛躍の年に!
以前の記事でも記載しましたが、野間選手のポテンシャルは高く緒方前監督も惚れるほどでした。
ドラフト指名時には「肩と足は即プロで通用する」との評価を受けていた野間選手。緒方前監督の一目惚れでドラフト1位での指名が決まりました。
そうしてドラフト1位で入団した野間選手も来季が8年目となります。
プロ入り7年間のうち規定打席に到達したシーズンが1シーズンのみというのはさみしいです。
ましてやドラフト1位という期待された順位での入団ですので、そろそろ本格的なブレイクをしてほしいと思います。
野間選手の魅力:高い走塁力
野間選手の魅力といえばまずは走塁力の高さです。
走塁には足の速さだけでなく、最短距離でスピードを落とさずにベースを1周するためのベースランニング能力や状況判断といった力が必要となります。
野間選手は単純な足の速さも12球団でトップレベルですが、ベースランニング能力も非常に高く走塁力に長けている選手です。
個人的に印象に残っているシーンは2017年8月3日の阪神タイガース戦、一塁ランナーの野間選手がセンター前ヒットで一気にホームインしたシーンです。
2点を追う9回一死一、三塁の場面で野間選手は一塁ランナーでした。
迎えた西川龍馬選手の打席、西川選手の放った打球はセンター前へ転がるセンター前ヒットとなります。
基本的に外野手の前に落ちるヒットの場合、1塁ランナーは進塁できたとしても3塁までが一般的ですが、野間峻祥はこの場面で一塁から一気にホームへ生還しました。
このセンター前ヒットで一塁からホームへ帰還できた場面に、野間選手の足の速さ・ベースランニング能力の高さ・状況判断の良さが凝縮されていました。
ものすごい勢いでホームまでかえってきた。8月3日のマツダ広島での阪神戦。2点を追う9回一死一、三塁。西川龍馬の中前への安打で、野間峻祥は一気に生還した。
打球がセンター前に落ちた時点ではすでに二塁を回っていた。打球判断で一瞬、スピードを緩めたが、すぐにトップスピードに戻した。クロスプレーだったが、判定はセーフ。一気に同点のホームを踏み、チームを勢いづけた。
「一瞬歩いたんで」と笑った野間の走力は、12球団でも1、2を争うとも言われる。三塁ベースコーチの河田雄祐外野守備・走塁コーチは「ほかの選手とはワンランク違うものがある」と評価する。
広島・野間峻祥 抜群の走力で連覇に貢献 | エンタメウィーク (docomo.ne.jp)
野間選手の魅力:強肩
続いての野間選手の魅力は肩の強さです。
今シーズンもその強肩を見せてくれました。
まずは以下の動画でその強肩っぷりを確認してみてください。
こちらの場面、野間選手は見事なバックホームを見せてランナーをホームでアウトにしています。
打球を処理した位置が少し浅かったとはいえ、ワンバウンドでキャッチャーのいるところへストライク返球する能力は見事です。
そして、この場面で注目したいのは送球の高さです。野間選手は完璧な高さでバックホームができています。
今年から日本ハムの監督に就任した新庄監督があまり高い送球とならないように選手たちに指導しているように、外野手からの送球では”高さ”が重要となり、低い送球の方がよいとされます。
高い送球よりも低い送球の方がよい理由は以下の通りです。
- 低い送球の方が、キャッチャーが捕りやすい送球となる確率が高い
- 高い送球を投げた場合、カットマンが送球をカットすることができない
野間選手はこの動画でわかる通り弾道が低く強い送球をなげることができます。
外野手には守備範囲の広さと肩の強さも求められます。
俊足で強肩の野間選手は外野手として平均以上の守備力を有していると考えられるため、野間選手が外野手として定着してくれれば外野陣の守備力向上にもつながるでしょう。
野間選手の魅力:長打力
そして個人的に野間選手に一番期待しているのは「長打力」です。
これまで7シーズンで通算10本塁打、キャリアハイは2018年の5本塁打とあまり長打力があるという印象はないとおもいますが、フリーバッティングでは鈴木誠也選手の次に打球を飛ばすともいわれるほど、チーム内ではそのパンチ力に定評があります。
以下の動画の3分50秒~では、野間選手が「ホームランを打つ」といった次の球をしっかりとホームランにしていることがわかります。
この場面、向かい風であったためバッターに不利な状況でしたが、野間選手はライトスタンドへ放り込んでいます。この動画からも野間選手の長打力が魅力的であることが伝わるのではないでしょうか。
来季はチームNo.1のホームランを放った鈴木誠也選手が退団することにより、チーム全体としてホームランを含む長打数が減ることになるでしょう。
野間選手にはこの自慢の長打力を活かして、長打を量産する力が十分にあると思うので期待がかかります。
足の速さを活かすためのバッティングも重要ですが、長打力を全面に押し出した打撃スタイルを確立するのも面白いのではないかと思います。
野間選手がなかなかレギュラーに定着できない理由は?
それでは、これほどたくさんの魅力のある野間選手はなぜなかなかレギュラーに定着できないのでしょうか。
個人的な感想ですが、今回佐々岡監督が野間選手をキャプテンへ任命した理由にもある通り、「自覚と責任」が足りなかったからではないかと思います。
素晴らしい才能を持っているにも関わらず、2018年以外は思うような成績を残していないのはこのような気持ちの面での課題が原因ではないでしょうか。
二軍でのホームベースの踏み忘れや一軍での怠慢走塁によって緒方監督を激昂させるなど、プレーに気の緩みが見えたこともあります。広島カープ・緒方監督が怠慢選手に「パンチ6発」 今どき鉄拳制裁は是か非か | デイリー新潮 (dailyshincho.jp)
この二つのミスは、丸選手が退団し野間選手にレギュラーとしての期待が大きくかかった2019年の出来事ですので、野間選手にレギュラーとしての覚悟や責任が足りなかったと思わざるをえません。
今回のキャプテン就任受けて野間選手は「キャプテンとして自覚と責任を持ちながら、みんなが一緒の方向を向いて戦っていけるように自分自身も頑張っていきたいと思います」とも語っています。広島が来季の新キャプテン発表 投手は九里、野手は野間/広島カープ/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
こちらのコメントからも佐々岡監督の意図通り、本人にチームを引っ張ていく立場であるといった自覚も芽生えているのではないでしょうか。
野間選手には”ポテンシャルが高い選手”にとどまるのではなく、チームの主力としてチームを勝利に導いてくれるような選手になってほしいと思っているので、このキャプテン就任をきっかけにメンタル面でも成長し、来季は主力として活躍してほしいと思います!
まとめ
今回は野間選手のキャプテン就任にちなんで、野間選手の魅力と課題をまとめました。
これまでの野間選手からはチームを引っ張るキャプテンという役割を担う姿が想像できませんが、このキャプテン就任をきっかけに本人も気持ちの面で成長し、ワンランク上の選手になってほしいと期待しています。
そんな野間選手が極秘で実施している護摩行に関する記事もあるのでそちらもご覧ください↓
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