広島の栗林投手が来期も守護神を務める予定であることが4日、佐々岡監督のインタビューより判明したようです。広島・栗林、来季も守護神!! – サンスポ (sanspo.com)
今季ルーキーながら防御率0.86で37セーブをあげ、侍ジャパンの守護神も務めるなど絶対的な安定感を誇った栗林投手。来季も今年のような安定したピッチングを披露してくれることに期待です。
そんな栗林投手へつなぐ8回の投手が来季のカープの課題ではないでしょうか。本記事では、栗林投手と来季の8回を任せる投手候補をまとめてみたいと思います!
2022年も9回は栗林投手で!
広島・栗林「森下ぐらいと思っていたら、それ以上」球団2年目最高5300万円更改 – サンスポ (sanspo.com)
2020年のドラフト1位で指名され、カープへ入団した栗林投手。1年目からルーキーとは思えないような素晴らしい投球を披露してくれました。
防御率0.86、37セーブといった数字も素晴らしいですが、なんといってもセーブ機会での失敗が一度もなかったところが圧巻です。
守護神とも呼ばれる抑え投手は、いくら失点しようが同点・逆転されなければいいので、セーブ機会で登板して失敗ゼロというのは抑え投手の理想的な成績でしょう。
そんな完璧ともいえる成績を残した栗林投手が来季も守護神を務めるようです。
来季も今季のような圧倒的な成績を残してくれることに期待です。
契約更改では大幅UPを勝ち取る!
上述の通り、抑えとして圧倒的な成績を残した栗林投手は、その活躍を球団からも十分に評価してもらえたようです。
オフの契約更改では、3700万円増の年俸5300万円でサインしました。これは2年目の年俸としては球団最高額となります。栗林投手も「しっかり評価していただいた」と感謝したようです。
セーブ機会での失敗がゼロというのはチームへの貢献度が大変大きいので、当然の評価ともいえるでしょう!
そんな大幅UP となった栗林投手ですが、「生活水準をあげないように」とコメントするように、非常に真面目であることがわかります。
◆「生活水準をあげないように」 年俸1600万円から3・3倍の大幅昇給を勝ち取った。広島・栗林が3700万円増の年俸5300万円でサイン。昨季10勝3敗で新人王に輝いた森下の(1600→4300万円)を1000万円上回って、2年目の年俸では球団史上最大の上がり幅と金額になった。
「森下ぐらいかなと思っていたら、それ以上の数字をもらえたので良かった。生活水準をあげないようにと、妻と話をしているので、しっかり貯蓄したい」
プロ野球選手の場合、高級車やブランド物、食事会…といった話題になることが多いが、栗林は昨年7月に名城大の同級生の沙耶さん(25)と結婚したばかり。「堅実経営」で知られるトヨタ自動車出身の守護神らしく、財布のひもも締める。
広島・栗林「森下ぐらいと思っていたら、それ以上」球団2年目最高5300万円更改 – サンスポ (sanspo.com)
栗林投手が2021シーズンで打ち立てた主な記録
ルーキーから大車輪の働きをした栗林投手、いくつかの記録を打ち立てているので振り返ってみましょう!
栗林投手が達成した記録 | 成績 |
プロ野球新人最多セーブ記録(タイ) | 37セーブ |
デビューから連続無失点記録(プロ野球新) | 22試合連続 |
連続セーブ記録(プロ野球歴代2位) | 20試合連続 |
あらためて見ると素晴らしい記録ばかりですね。。。こんな投手がカープの抑え投手を務めていると考えると、誇らしい限りです。最終盤までCS争いに加わることができたのも栗林投手の活躍が大きいでしょう
9回に栗林投手が控えているので、カープファンの皆さんは8回までにリードしていれば勝ちといった感覚だったのではないでしょうか?
2022年シーズンで8回を投げる投手候補は?
そんな絶対的な安定感を誇る栗林投手へリードした状態でつなぐためには、8回の投手(セットアッパー)の役割も重要となります。
今年は、塹江投手がセットアッパーを務める形で開幕しましたが、打ち込まれる試合もありシーズン序盤でセットアッパーから降格、さらには二軍降格も味わいました。
その後も、セットアッパーを固定することができないままシーズンを終えることとなりました。
佐々岡監督がインタビューで話している通り、2022年の課題の一つはこのセットアッパーを確立することでしょう。
「9回は栗林。勝ちパターンの8回というのは、この2年固定ができなかった1つの課題。(今季優勝の)ヤクルトは(セットアッパーに清水を)固定して、70試合投げた。固定されるとやっぱり安定する。そこはみんな意識を持ってやってもらえたら」。来季も栗林を抑えで起用することを明言し、そこにつなぐ形も確立させる方針だ。
島内や塹江、ケムナら若手に加え、新戦力も候補となる。監督就任後、2年続けて開幕ダッシュに失敗しているだけに「開幕で固定できるのが一番。日替わりになるかは分からないけど、固定が一番いい。キャンプからオープン戦にかけて(決めたい)」と開幕までの確立を目指す。
そんな2022年シーズンのセットアッパー候補としては以下の投手が考えられます。
【2022年シーズンのセットアッパー候補】
- 島内投手
- ケムナ投手
- 塹江投手
- フランスア投手
- 森浦投手
- 黒原投手
この中で私が個人的にセットアッパー候補として有力な選手を3人ピックアップしました!
候補①:島内颯太郎投手
広島島内は四球反省、スライダーの精度向上目指す (nikkansports.com)
まず一人目の候補は島内投手です。
2018年のドラフト2位で入団した島内投手も来季が4年目のシーズンを迎えます。
今季はシーズン終盤にセットアッパーとして投げる場面も多く、51試合に登板し0勝2敗15ホールド、防御率3.12を記録しています。
島内投手の魅力はストレートの力強さです。最速157 km/hをマークするなどスピードも十分ですが、ノビもあるため多くの打者が振り遅れている場面を見かけます。
しかし、昨シーズンまでの島内投手はそのほかの変化球がいまいちだったこともありなかなか一軍では思うような成績を残せていませんでした。
しかし、今年は新たに投げ始めたチェンジアップを使い始めたようで、そのおかげもあり一軍で通用するピッチングを確立しつつあるのだと思われます。
─ストレート以外で、今年、テーマを持って投げている球種はありますか?
「今年からチェンジアップを投げているのですが、この球種を投球の軸となる球にしたいと思って取り組んできたので、その球だけは結果がどうであれ、1年間投げ抜きたいという気持ちで臨んでいます。徐々に手応えを感じているので、直球と共に武器にしていきたいですね」
セットアッパー候補の島内颯太郎が1年間投げ抜いてきた、ストレートを活かす“ある変化球”【INTERVIEW】(広島アスリートマガジン) – Yahoo!ニュース
さらに、メンタル面の向上も2021年の島内投手には見られました。
昨シーズンまではビハインドゲームや大差の試合では好投するものの、僅差の試合では思うような投球ができない姿が見られるなどメンタル面に課題があるように思われました。
しかし、今年はセットアッパーとして登板してもビハインドゲームと変わらず好投してくれる姿が見られました。
今年終盤のピッチングを続けることができるのであれば、来季のセットアッパー候補として島内投手が最有力とも考えられます。
島内投手のストレートはなかなか打たれる球ではないので、島内投手がセットアッパーとして安定したピッチングを披露できれば8回ー9回は強力な勝ちパターンになるでしょう!
候補②:フランスア投手
【広島】フランスア 自宅待機から復帰 日南キャンプ参加へ|carp|INFORMATION|広島アスリートマガジン (hiroshima-athlete.com)
2人目の投手はフランスア投手です。
2021シーズンは「右膝内側半月板部分切除」手術のために離脱し、一軍での登板はわずか8登板に終わりました。成績も1勝2敗1ホールド、防御率9.53と本来の姿とは程遠い結果に終わっています。
2019年シーズンの終盤と2020年シーズンに抑えを務めたことのあるフランスア投手には経験といった武器もあるので、復活を期待したいです。
最速159km/hの直球と変化量の大きいスライダー、特徴的なチェンジアップを織り交ぜて高い奪三振能力を誇るフランスア投手は中継ぎ向きのタイプですので、来季は復活し2018年シーズンのようなピッチングを披露してほしいと思います。
今オフで状態を上げ、本来の姿を取り戻すことができればフランスア投手にセットアッパーを任せるということは十分に考えられると思います。
フランスア投手のあの豪快なストレートをまた一軍の舞台でみたいと思います!
候補③:森浦大輔投手
投げるたびに示す可能性 広島ドラ2森浦が初の「回またぎ」救援で無失点 佐々岡監督「開幕1軍は当然」― スポニチ Sponichi Annex 野球
3人目の候補はルーキーながらチーム最多の54試合に登板し、防御率3.17、17ホールドと安定した投球を披露した森浦投手。
その活躍が評価され、年俸は倍増の年俸2200万円で契約更改を終えています。
そんな森浦投手の武器はチェンジアップです。右打者の体から逃げる方向に変化するチェンジアップの威力は強力で、今シーズンは対右打者の被打率がわずか.158となっています。(対左は.304)
左投手でも右打者を苦にしない点は素晴らしいですね。下の動画でもわかると思いますが、右打者はそのチェンジアップをなかなか攻略することができないと思います。(初めの対戦相手・2人目の対戦相手から空振りを奪っている球がチェンジアップになります)
課題は、左打者への攻め方でしょう。右打者と違って左打者の場合チェンジアップは体へ近づいてくる変化となるので、そこまで嫌なボールにはなりません。(外に逃げる球だとバットに当てられないことが多いですが、体に近づく球はあてやすいですからね)
そんな左打者へ有効となるボールはスライダーだと思いますが、森浦投手のスライダーは被打率が.459と最も打たれているボールになります。
このスライダーの精度向上が森浦投手の課題ではないでしょうか。スライダーが左打者へ有効的に使えるようになれば、セットアッパーとして活躍できるにちがいありません。
今季は3勝3敗、防御率3・17。1年間1軍に帯同し、チーム最多の54試合、同17ホールドは球団新人記録を更新した。あらゆる場面でピンチを切り抜け、守護神・栗林に負けじと奮闘。9月中旬からは9試合連続無失点も達成した。交渉の場では球団から「来年は1年を通して七、八回(を投げられるように)頑張ってくださいと言われた」とさらなる飛躍を期待された。
その来季は「50試合を目標にしたい」と2年連続での50試合登板を掲げた。ルーキーイヤーから、2年続けて50試合以上に登板すれば球団史上初。偉大な金字塔へ、オフは「去年より体を強くして、1年間しっかり投げられる体力をつけたいと思います」と肉体強化に主眼を置く。
広島 倍増更改の森浦 2年連続50試合登板へ鉄腕磨き「体力をつけたい」/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
まとめ
今回は来季のカープの8回9回を投げる投手についてまとめてみました。
まだシーズンは終わったばかりですが、来季のセットアッパーは誰になるのか今から楽しみですね!
先発陣は大瀬良投手、九里投手、森下投手と安定感のある柱がありますので、8回を任せられる投手が登場すれば一気に順位も上がると考えています!
来春のキャンプ、オープン戦での各選手の活躍に注目です!
カープ投手陣に関しては、大瀬良投手の自主トレーニングなどをまとめているので、そちらもご覧ください。
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