前回の記事でついに”師匠”と顔合わせし、師匠と対面することになったまつやん
いったいどのような結末が待ち受けていたのでしょうか・・・今回が完結編です!
前回までのあらすじはこちら↓
①ビジネスオーナーになれる!?その勧誘の実態とは・・・
②ビジネスオーナーになれる!?その勧誘の実態とは・・・(第二弾)
③ビジネスオーナーになれる!?その勧誘の実態とは・・・(第三弾)
いざ!師匠との対面
Aとの打ち合わせにて、弟子入りの3箇条を教えてもらいました。
そのことに対する不信感を抱えたまま、師匠といよいよ対面です。
場所は、都内某所のレンタルスペース。まつやんは仕事後にAと合流し、Aと二人でレンタルスペースにて師匠の到着を待ちます。
そして、いよいよ師匠が到着!この日も特にお金持ちといった服装・装飾品はなく、一般的な女性の身なりでした。
ブランド品などを引っさげたいかにも”大金持ち”な女性が現れていたら、私は不信感を抱いていたかもしれませんが、馴染みのある一般的な風貌であることで、なぜだか少しこの師匠を信頼してしまいます。
この対面の目的を師匠は知らなかったようで(会話でHは筆者をさします)
師匠「今日はどうしたの?」
A「この前のパーティーでもお話したんですが、このHが本格的に師匠から色々と学びたいということで・・・」
といった具合に、Aが基本的に話を進めていきます。Aはとても緊張しているようでした。それほど、師匠はすごいのでしょう。
ところどころ私にも話を振られ、『なぜ、ビジネスオーナーになりたいのか』など質問されました。
こちらの質問に対しては、これまでAとDと願望マップを作成する中で口酸っぱく言われた
「右側のクワドラントへいくことで、時間もお金もゲットして、楽しく過ごしたいから」
といった旨の回答をしました。正直私はすんなりと弟子になれるのかと思っていましたが、師匠手強わかったです。
師匠「私も~さんに弟子入りしてたけど、人材会社のSEとして働きながら色々学んでいたの。だから、仕事終わってからすることがたくさんあったし、若いうちは睡眠時間4時間とかだった。休日もほとんど遊んでいなかったし。それくらいの覚悟が必要だけどある?」
たしかに、簡単に大金持ちになんかなれるわけないのでそれくらいの努力は必要だよな・・と思ったのが正直な感想です。
継続力が持ち味の私は、負けてたまるかと思い、
「できます!休日とかも調整します!」
と言ってしまいました。『やれるか?』と煽られるとついつい「できる!」と言ってしまう私の悪い癖です。。。すると師匠から
師匠「その言葉が本当か確かめたいから、『ドトールコーヒー「勝つか死ぬかの創業記」』っていう本を1週間で読んで感想を聞かせて。その本に書いてあるようなことをこれから考えてやらないといけなくなるからね。それを読んでもまだ弟子入りしたいと思うならまたお話しましょう」
といった具合で課題を出されました。そうして、師匠との対面は終了し、この日は解散となりました。
師匠との対面後の不可解な出来事
対面は無事終了しましたが、その帰りに個人的に疑問の残る出来事が3つありました。
まず一つ目は、対面終了後も師匠がレンタルスペースへ残った点です。
師匠は忙しいと聞いており、この日もスケジュールが詰め詰めで隙間時間をぬってくるといっていました。
その師匠が、対面終了後も私のためにAがとってくれたはずのレンタルスペースでのんびりとしているのです。
ここで、私に1つの仮説が生まれます。それは
「私の帰宅後に、別の『私』的なポジションの人が来て弟子入りを志願するのではないか」
という仮説です。同じ場所で何人もの弟子と面会をすることで簡単に弟子を増やすことができ、師匠の負担は減ります。
このようなサイクルをするために師匠はあの場に残ったのではと考えました。
そして2点目、それは師匠から出された課題本をAがもっていた点です。
Aは「僕の時も出された課題だから用意していた」と言って貸してくれましたが、非常に上手くできた話で私は疑念を抱きました。
いくらなんでも用意がよすぎるので、師匠と裏で事前に打ち合わせをしていたのではないかと思いました。
そして3点目、それは帰り際の私からAへの質問に対する回答でした。
Aの師匠にも師匠がいるように、この組織ではみんな誰かの弟子 or 師匠といった具合になっています。その中で、弟子が師匠から学ばせてもらうお礼に、弟子から師匠へもお返しをすると聞いていました。
私はそのお返しが何か気になっていたのでAに質問すると
A「師匠が開くお店とかに行って、物を買うんだ。シャンプーとかアクセサリーを買って師匠のお店に貢献するんだよ。自分たちがビジネスオーナーとなりお店を開いた時には師匠が商品を買ってくれるから、お金はこの組織の中でぐるぐると回っていることになるね。中国のお金持ち集団『華僑』みたいなことをやってて魅力的でしょ」
との回答。あ~なるほど!ってなるかい!!
①自分が師匠に支払うだけ支払って師匠からのリターンが確実にあるとは信用できない
②自分も同じように弟子をとって貢いでもらう必要がでてくるが、その弟子をとれるかは分からない
③自分が欲しいとは思わないようなアクセサリーにお金を使いたくない
といったようなマイナスな考えが湧いて出てきました。。。この時点で弟子入りすることに抵抗感をおぼえるようになっていました。
A主催の飲み会
師匠と対面した週末、Aが開催する飲み会があるということで参加することに。その飲み会には師匠やDも参加していました。
飲み会の参加人数はざっと40人くらいだったでしょうか。参加者は20代の男女がメインで、以前のシェフのパーティーに参加していた人もいました。
ちなみにこの飲み会参加には「私と同年代で脱サラしてビジネスオーナーになろうとしている人と知り合って人脈を広げよう!」という目的がありました。(Aに設定されました笑)
Aの挨拶とともに飲み会が開始しました。同年代が多いということもあり、私も持ち前の「ユーモアセンス」を活かして色々な人を笑わせていました。(と思います)
会話の内容は他愛のないものでしたが、時間が経つにつれ雲行きが怪しくなってきます。
この飲み会には師匠も参加しているので、師匠に挨拶をしようと事前にAから言われていました。私も一応課題を貰っている身でしたので、師匠へ挨拶しないといけないとは思っていました。
そのため、師匠への挨拶の機会をうかがっていましたが、なかなか師匠が空きません。
なぜかというと、師匠の下へ二人組が順々に行っており、令和の大名行列ができていたからです。グラスを片手に師匠の下へ行き、皆が師匠へ挨拶をしていたのです。しかも、その二人組は一人が兄弟子的なポジションでもう一人が新入りといったように見受けられました。
その光景を見て「あっれれ~僕とAと似た関係だぞ~?」と僕の心の中のコナン君が名推理をしました。
ようやく私の番が回ってきて師匠へ挨拶へ。師匠との会話は普通でしたが、私のこと覚えてなかったんだろうなということは感じました(笑)
この出来事を踏まえて、「師匠は無作為的に大量の弟子を取ろうとしているのではないか」といった私の考えが再燃しました。
師匠への挨拶も終了し、私は他の参加者と話すことに。飲み会には私と同じように今回が初めての飲み会参加という男性がいましたので、その方とお話をしました。(Cとします)
私「なんでこの飲み会参加したんですか?」
C「なんか最寄りの駅でDさんから声かけられたんですよwwここら辺に美味しいラーメン屋さんないか?って聞かれて。で、Dさんイケメンで面白いしLINE交換して今日の飲み会参加になりましたww偶然ってすごいですよね」
その話を聞いて 「あっれれ~僕とAと似た関係だぞ~ ?」と僕の心の中のコナン君が再び名推理をしました。
この時点で私のこの組織への不信感はほぼMAXです。その後も、この回に何回も参加しているという方達に絡まれましたが特に面白い話とかは聞けませんでした(笑)
ただ、有名な企業に勤めている方も多いようで、その点はびっくりしましたね。
そして、いよいよ飲み会も終わりを迎えます。Aの締めの挨拶で会はお開きとなりました。
その帰り際Aからこんなことを言われます。
A「あ!大丈夫と思うけどこの飲み会はLINEとかの連絡先交換禁止だからね!」
????
仮にも人脈を広げる目的の飲み会で連絡先交換禁止とは??そもそも連絡先交換禁止の飲み会とは??
この発言で私の不信感はついにMAXに。自分一人では判断できないと思い、友人に相談し、客観的な意見をもらうことにしました。
友人への相談、そして・・・
帰宅後すぐに仲の良い友人へ連絡をしました。一連の話を受け、友人は
「絶対に怪しいわ(笑)騙されとるだけや」
「そもそもネットが発展した、この時代に自分の店を持つリスクが高すぎる」
「まずその店は本当にあるのか?ちゃんと目で確かめたのか」
といった様々な意見をもらいました。
正直私自身では気付かない点が多くあったので、客観的な意見をくれた友人には感謝しかありません・・・
友人との相談を受けて、私は弟子入りを辞める決断をしました!
弟子入りの見送り
弟子入りを辞めることにした私は、その旨をLINEでAに伝えました。Aはあっさりと納得してくれましたが、本を借りていたので返すために直接会うことに。
とはいうものの会っても特にこれといった出来事はありませんでした(笑)
別れ際に本を返却しました。その時にAは、私がなぜ突然弟子を辞めると言い出したかについて質問してこようとしていましたが
「人それぞれ色々あるもんな・・」
とつぶやき、聞くのをやめました。Aはもしかしたら本当に良い人だったのかもしれません(笑)
しかし、その後もAからゲームの誘いなどがあまりにもしつこくくるので、Aとの連絡手段を遮断しました。。。
ちなみに、Aから借りて読んだ 『ドトールコーヒー「勝つか死ぬかの創業記」』 ですが、ドトールが今のような大型チェーン店になるまでの話が書かれていて面白いです。
ドトールコーヒーが昔はコーヒー豆を売る会社だとは知りませんでした。ページ数も少なく、文庫ですので暇な時間に読んでみてください。
まとめ
今回は、長編「ビジネスオーナーになれる!?」の完結編を記載しました。
結果的にこの組織は怪しい組織だったかなというのが私の感想です。
おそらく「弟子が師匠の店で商品を買う」といった流れが主な収入源となるので、自らが弟子入りしてしばらくすると自分の弟子を探さなければなりません。
その活動の一環として、私はAから声をかけられたのでしょう。
中には、なかなか弟子を取れない人もいると思います。そのような人は、師匠への支出が多くなる一方自らへ貢いでくれる弟子がおらず収入源ができないため破滅への道へ進むことになるでしょう。
「ビジネスオーナーになれる」といった”甘い夢”を商材とした一種のマルチレベルマーケティング(MLM)であると考えられます。
おそらく、他のMLMと同様に今から弟子に入るような新規会員は吸われるだけ吸われることになると思います。あの飲み会に参加していた純粋な若者のことを考えると胸が痛みますが、それも一つの人生なので本人が楽しめていればOKでしょう!
一連の経験を通じての私の学びは以下の通りです。
①師匠を紹介する系の勧誘はやはり怪しい
②そう簡単にビジネスオーナーになる方法を教えてもらえる訳ない
③都内の駅での声かけには気をつける必要がある
④自分の目で実体を確認できたもの以外は信用してはならない
⑤弟子入りとかする暇があるなら自分で何か行動して知識・経験を積むべし
⑥友人の意見は重要(※師匠やAからは親・兄弟・友人には話さない方が良いと言われていましたがその意図が分かりました)
そして、この組織のターゲットになりやすい人の特徴は以下の通りと推測します。
①お金持ちになりたいと考えている若い男女
➡ビジネスオーナーになるという”甘い夢”がささりやすい
②都内に来たばかりで知り合いがあまりいない人
➡飲み会やフットサルといったイベントが多いので、この組織が居心地のいい場所となる
今となっては面白い体験ができたので良かったかなと思います。
今後は、この一連からの学びを活かして生きていきたいと思います!
しかし物語はこれで終わりではありませんでした・・・
またいつか「まつやん、MLM組織に大金を支払う!?」を記載したいとおもいます。ひとまずは、カープの記事を中心に書いていきますね(笑)
長編をお読みいただきありがとうございました!それでは、バリバリ頑張るけんのお~
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