2月1日より春季キャンプが始まりプロ野球の開幕が近づいてきました。
まだまだ選手の状態は分かりませんが、打撃練習など見る限り中村奨成選手の状態がよさそうです。
オフの中日・大島選手との自主トレーニングや巨人・坂本選手を参考にした打撃フォームの改造が功を奏しているのかもしれません。
個人的に今シーズンは中村奨成選手のブレイクにとても期待しており、もちろん以前のブレイクが期待される選手5選にも選んでいます。
そこで今回は、私が中村奨成選手に期待をしている理由をまとめました。
この記事を読めば中村奨成選手について詳しくなり、今シーズンの活躍を期待すること間違いなしです!
この記事では
・中村奨成選手の経歴
・中村奨成選手の強み・特徴
がよく分かります!
今オフは外野一本に絞る
広島中村奨成 母の言葉が僕を支えてくれた/母の日 – プロ野球写真ニュース : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
本職のポジションは捕手の中村選手ですが、今オフは外野のレギュラー奪取へ向けて練習に取り組んでいます。
中村選手も強肩が魅力の捕手ですが、今のカープには會澤選手、坂倉選手、石原選手といった優秀な捕手が多いのでなかなか出場機会を得ることができません。
捕手というポジションは経験が重要となってくるので、この中で一番若い中村選手はやや不利かもしれません。
ただ、中村選手は打撃・走塁も優秀なのでベンチ・二軍漬けにするのはもったいないです。まずは外野で出場機会を増やして、打撃を一軍で通用するレベルまで鍛えていくという今の方針が一番いいと思います。
打撃のレベルを確固たるものにした後に、本職のキャッチャーでのレギュラーを目指すといったかたちで頑張ってほしいと思います。
春季キャンプでも外野の守備練習を重点的に行っているようです。昨シーズンは外野挑戦一年目ということもあり、正直外野の守備にはかなりの不安がありました。そういったこともあり、シーズン終了まで一軍帯同することができませんでした。
今オフで外野守備を安心して見れるレベルまで向上させてほしいと思います。
映像を見る限り後方への打球にも不安がなくなっているように思います。ただ、外野守備はノックと実戦では全く違うので、試合形式の練習ではどのような守備になるか注目ですね!
中村奨成選手に期待する6つの理由
中村奨成選手は数多くのカープファンから期待される若手選手の一人です。
中村奨成選手に期待が集まる理由を簡単にご紹介します。
地元の名門高校・広陵高校のスーパースター
広陵・中村奨成の本質は守備にある。配球からまめさまで、肩以外も凄い。 – 高校野球 – Number Web – ナンバー (bunshun.jp)
中村奨成選手の出身校は地元広島県の野球名門校・広陵高校です。
中学時代は地元の廿日市市立大野東中に通い、大野シニアで野球をしていた中村選手。広陵高校へ進学後は、2015年の1年夏の広島県大会から背番号「2」をつけました。
1年・2年は甲子園出場とならなかったものの3年時には夏の広島大会で優勝し、広島代表として甲子園出場を果たします。
甲子園では準決勝までの4試合で3試合連続本塁打や2度の1試合2本塁打を含む6本塁打を記録し、甲子園の1大会個人最多本塁打記録を更新します。その他にも、1大会個人最多打点や1大会個人最多安打記録を達成し、チームの決勝進出に大きく貢献しました。
決勝では惜しくも花咲徳栄高校に敗れてしまいましたが、この夏の中村選手の活躍は多くの野球ファンの記憶に残ったことでしょう。
当然、地元広島の野球ファン・カープファンもこの中村選手の活躍に胸を躍らせていたはずです。
このように中村選手は高校時代から広島県代表として全国の舞台で大活躍していた実績があるので、多くのカープファンはプロの舞台でも活躍してくれることを期待しています。
【甲子園で中村奨成選手が樹立した主な記録】
- 1大会個人最多本塁打 6本
- 1大会個人最多打点17
- 1大会個人最多塁打43
- 1大会個人最多安打19
- 1大会個人最多二塁打6
- 大会5度目の猛打賞
引用:広陵・中村奨成“6冠”の夏終わる/おもな記録一覧 – 高校野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
広陵高校・中井監督と中村奨成選手
中井監督が初めて中村奨成選手を見たのは、中村選手が中学2年生の時でした。しかし、この頃の中村選手は野球のプレーはよかったものの周囲への態度が悪く、髪型も学校から注意されるような髪型でした。中村選手自身も当時は「人生をなめていた」と語るほど、調子に乗ってしまっていたようです。
野球の実力は確かなものだったため、県内外の野球強豪校が中村選手の元へスカウトに訪れていました。ところが、広陵の中井監督は当時の中村選手の態度を見かねて「ウチにはいらん。お母さんを大事にしろ。親を大事にせんやつが、他人をいたわれるか。そんなやつが野球がうまくなれるか。」と親御さんの前で大説教をしました。
これが中村選手の心に刺さり、広陵高校への進学を決意しました。
高校進学後、母子家庭で育った中村選手にとって中井監督は父親のような存在でした。厳しい言葉も多くかけられたと思いますが、中井監督の指導があったからこそ甲子園での大活躍があったのではないでしょうか。
プロ入り後も中井監督は中村選手のことを気にかけており、3年目のシーズンオフにはなかなかプロで結果を出すことができない中村選手に「しっかりせえ!」と喝を入れました。
それも中井監督の期待の裏返し、中井監督は中村選手のことを「高校時点では僕が送り出した捕手ではナンバーワン。野手の中でも群を抜いていた。肩の強さ、足の速さ、勝負強さ。大一番で強く、ここぞという場面で打っていた」と語っており、中村選手への期待の大きさがうかがえます。広島・中村奨に喝 広陵恩師・中井監督「しっかりせえ!」/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
その激励のおかげか、4年目のシーズンに中村選手は見事プロ入り初安打を記録します。プロ初安打を放った後には、中井監督に感謝といった記事がでるなど二人の関係がの良さがとてもよく分かります。広島・中村奨成4年目でプロ初安打!父親のような存在…広陵・中井監督に感謝/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
ファン待望の地元高卒ドラ1選手!
中村選手は2017年のドラフト会議でカープとドラゴンズから1位指名を受け、抽選の末カープが交渉権を獲得しました。その後、契約金1億円に出来高分5,000万円、年俸800万円(金額は推定)という条件で入団します。
一般的な入団経緯に見られますが、知る人ぞ知る裏側もありました。
中村選手は広島生まれで広島の高校に進学した選手ですが、この「広島出身の高卒選手をカープはドラフトで獲得しない」といったうわさがありました。
実際に中村選手の以前は30年間ほどカープは地元出身の高卒選手を指名していなかったようです。たまたまかなとも思えますが、近年では新庄高校の田口投手(ヤクルト)を指名しなかったというケースもありますし、いくらなんでも30年間は長すぎます。
こうしたカープファンにとって不安なうわさを覆したという意味でも中村選手のドラ1指名は当時のカープファンに大きな衝撃を与えました。
広島生まれ・広島育ちで生粋のカープファンである中村選手がドラフト1位でカープに入団するというカープファンにとって嬉しいことづくめだったので、中村選手への期待は大きくなっています。
競合でくじを引き当ててくれた緒方元監督にも感謝ですね!
一軍でも通用する可能性のある打撃
技術的な面では、中村選手にはやはりバッティング面で大きく期待しています。
上述の通り、甲子園では様々な打撃の記録を更新するなどそのバッティングセンスは疑いようがありません。
プロ初安打を放った昨シーズンもわずか62打席ですが一軍で出塁率.377、長打率.453、OPS.830の好成績を残しています。
規定打席未達ではありますが、OPS.830は昨シーズンのカープでは鈴木誠也選手(OPS1.072)、坂倉選手(OPS.857)に続くチーム3位の成績でした。
このように昨シーズンの中村選手は今後の飛躍を期待させてくれるような成績を残しています。
中村選手が記録したOPS.830がどれほどいい成績であるかは以下の記事でご確認ください。
また、他の記事でも記載していますが、私が特に注目しているのは”選球眼の良さ”です。
中村奨成選手はとにかく打ってアピールした高卒4年目のシーズンだったにも関わらず、61打席ながら8つも四球を選んでいます。この選球眼の良さが高い出塁率にもつながっています。
選球眼の良い選手はバッティングの調子が悪い時もしっかりとボールを選んで出塁することでチームに貢献できます。
そのため、この”選球眼が良い”という特徴は中村選手が一軍で活躍するうえで大きな武器になると思います。
長打率もOPSと同様チーム3位の成績でした!中村奨成選手にかかる期待がますます大きくなります!
今オフは肉体&フォーム改造でパワーアップか
外野のレギュラー奪取に向けて、今オフ中村奨成選手は肉体改造にも取り組んでいます。
そこには体重を増量し、長打力を伸ばそうという意図があります。中村選手は19年オフから本格的な体づくりに着手して今年が3年目となるので、体つきもプロ入り後とは相当変わっているのではないでしょうか。
肉体改造に取り組みパワーアップした中村選手の打球の力強さに注目ですね!
また、バッティングフォームの改造にも取り組んでいるようです。イメージとして巨人の坂本選手のような下半身の使い方をすることを心掛けているようです。
本人もこの新フォームに手応えを感じているようですし、春季キャンプのフリー打撃を見る限りではこのフォームが上手くはまっているように思います。
実戦形式の対戦の中でこのフォームが通用するか確かめる必要はありますが、今年の中村選手には期待していいのではないかと思わせてくれるような仕上がりでした。
坂本選手と言えばその天性のインコース捌きです。中村奨成選手も坂本選手と同じようにインコースの捌き方が上手い選手だと思います。そのため、坂本選手のフォームを参考にするというのは面白い試みだと思いました。
広島・中村奨成 G坂本フォーム手応え 1軍で大暴れへ「下半身で飛ばす」
広島の中村奨成捕手(22)が30日、“巨人・坂本フォーム”で春季キャンプを勝ち抜くと意気込んだ。左足を下ろすときに回すような動作を取り入れたことで、下半身でタイミングが取れるようになった。1月には中日・大島と合同自主トレし、タイミングの取り方について助言を受けた。手応えがある新たなフォームで、存在をアピールしていく構えだ。
見た目には小さな変化でも、効果は大きかった。投球に対して“間”ができたことで、正確に捉える確率が上がった。左足の下ろし方を工夫した中村奨は、現在のフォームに手応えを感じている。
「長くボールを見られるようにしたいと思っていた。下半身で球を飛ばすようにとずっと言われてきて、そこが少しできるようになったかなと思います」
巨人・坂本のような下半身の使い方だ。「ちょっと回す感じ。そうすると僕の中で“間”ができる」。高く上げた左足を下ろすときに加えた変化。下半身でタイミングが取れるようになった。
今オフは下半身の強化にも注力し、体重は3キロ増の84キロになった。この日は大野練習場での合同自主トレに参加。新しいフォームでは、軸足となる右足にも体重が乗るようになり、マシン打撃で力強い打球を連発した。
「僕はタイミングの取り方がへたくそ」。課題を克服するために、今オフは中日・大島に弟子入りした。4日から大阪・貝塚市内での合同自主トレに参加。首位打者争いの常連で過去2度、最多安打を獲得したヒットメーカーに指導を仰いだ。
右打ちと左打ちの違いはあるものの、大島も足を高く上げてタイミングを取る。「洋平さんは右足を上げて下ろすまでの時間が長いと感じた。タイミングは人それぞれ。そこを早くつかめと言ってもらいました」。具体的なことは明かさなかったが、得られたものは多かった。
広島・中村奨成 G坂本フォーム手応え 1軍で大暴れへ「下半身で飛ばす」/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
強肩と足の速さにも注目!
バッティングに大きく注目される中村奨成選手ですが、走力と肩の強さも一級品です。
50メートル走は6秒0で、遠投120メートルとその数値からも足の速さと肩の強さが伝わります。
実際に昨シーズンは足の速さを買われて代走としての起用もありましたし、試合中の走塁では足の速さとともに走塁意識の高さが目に留まりました。
守備面でも高校時代からその肩の強さに注目が集まっていました。肩が強いだけでなく、スローイングも正確です。
捕手としてこの正確かつ力強い送球を投げる姿を見たい気持ちもありますが、外野手においても肩の強さ・スローイングはとても重要です。
俊足を活かすことで守備範囲も広くなりますし、レーザービームを投げることができる肩の強さ・スローイングの正確さもあるので、中村奨成選手は外野手の適性があると言えるかもしれません。
意識の高さも魅力!
昨シーズン一軍でわずかな出場ながら好成績を残した中村選手ですが、慢心する様子は全くありません。
去年の活躍について中村選手は「立場的に危ない。なんとか(首が)つながった」と危機感をたっぷりと感じているようです。広島2022年バズり予報2…ドラフト1位捕手が外野で鈴木誠也の穴埋める!第2のソフトバンク栗原陵矢 : スポーツ報知 (hochi.news)
この陰には鈴木誠也選手のある言葉があります。
鈴木誠也選手は過去に「僕は3年目にレギュラーを獲らないとクビになると思っていた。1年目からレギュラーを獲るつもりだった。今の子たちは遅い。ゆっくりやっているように見える。『そんなことをやっていると消えてしまうよ』と伝えたい。そんな甘い世界じゃない」と語っていました。
これが、中村選手の心にも刺さり危機感を感じるとともに「やってやろう!」といった奮起にもつながったようです。
この時の鈴木誠也選手の言葉を忘れることもなく、今も危機感を感じながら上達しようと練習に取り組んでいる中村奨成選手であれば、近い将来必ず活躍することができると思います。
鈴木誠也選手という偉大な選手の言葉を胸に、中村奨成選手も近い将来カープを引っ張てくれる選手になることでしょう!
広島の4番であり、日本の4番に成長した鈴木誠也は、オフに珍しく若手へのメッセージを送った。
「僕は3年目にレギュラーを獲らないとクビになると思っていた。1年目からレギュラーを獲るつもりだった。今の子たちは遅い。ゆっくりやっているように見える。『そんなことをやっていると消えてしまうよ』と伝えたい。そんな甘い世界じゃない」
決して口だけではない。高卒1年目で一軍デビューを果たした2013年オフ、毎日のように大野練習場で打撃マシンと対峙する鈴木の姿があった。その後、レギュラーとなり、4番となっても「気を抜いたらいけない」と、常に危機感を持っているからこそ、今なお成長しているのだろう。
このメディアを通して発信した鈴木の言葉は、中村の胸に刺さった。
「危機感を感じている。誠也さんの記事を読んで、僕もやらないとやばいという気になった。新人捕手もふたり入りましたし、さらに負けられない思いが強くなった」
オフに広島市内のジムに通い続けたのも自己改革のひとつだった。捕手ながらスピードを持ち味とするプレースタイルを自負することから、これまでは負荷の大きいウエイトトレーニングにあまり積極的ではなかった。だが、今年から一軍担当となった倉義和バッテリーコーチからの進言もあり、土台づくりと捉えて、筋力強化に努めた。
中村奨成が鈴木誠也のゲキに危機感「そんなことやっていると消えてしまう」|プロ野球|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva (shueisha.co.jp)
適正打順は1番打者か
以上の特徴を踏まえると、中村奨成選手は1番打者が適任なのではないかと思います。
今のカープ打線には積極的に打ちに行くタイプの選手が多いので、選球眼が良く四球も選べる中村奨成選手は貴重です。
出塁率も高く、足が速い特徴もありますし、長打を打てる力もあるので1番打者として適任ではないかと思います。
「1番ライト中村奨成」として開幕スタメンに名を連ねていることに期待しています。
まとめ
今回は2022年のブレイクが期待される中村奨成選手についてまとめました。
中村奨成選手について詳しくなっていただけたのではないでしょうか。
オフの取り組みから中村奨成選手が今シーズンへかける強い思いは伝わってきます。
鈴木誠也選手が抜けることも中村奨成選手にとってはチャンスです。今シーズン、カープのレギュラーとして中村奨成選手が活躍してくれることに期待しましょう!
中村奨成の他に大きく注目している選手が宇草選手です。宇草選手に関する特集もあるのでぜひご覧ください。
今シーズンのカープを全試合見たいけど、自分に合ったお得な方法が分からないといった方には以下の記事がおすすめです!様々な媒体での視聴方法をまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね
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