OP戦4連敗中だったカープが6日の西武ライオンズとのOP戦で3-2のサヨナラ勝ちをおさめ、OP戦の連敗をストップしました。
ただ、打線の内容は相変わらずだったので楽観視できる状態ではありません。この試合では、大盛選手や磯村選手といったこれまで起用機会が少なかった選手の活躍が目立ったので、次戦以降もチャンスを与えてほしいと思います。
今回は6日のオープン戦について、ポイントをまとめているのでぜひご覧ください。
森下投手・九里投手は開幕へ準備万端か
この試合は先発陣の柱としての活躍が期待される森下投手と九里投手の二投手が登板しました。
森下投手は5回を投げて被安打3、奪三振4、四死球0、自責点1の好投を見せ開幕へ状態は順調そうです。ストレート・カーブ・チェンジアップどれも相手打者が打ちにくそうにしていました。森下投手のカーブはカウント球としても決め球としても有効なのがいいですね。コントロールも大きく乱すことがなく安心して見ていられました。5回には3連打で失点しましたが、5回を投げるのは今季初のイニングだったのでこの先も投げていくことで、開幕するころには長いイニング投げることも問題なくなるでしょう。これから状態もさらに上げてくると思うので、開幕が非常に楽しみな投球内容でした。広島森下暢仁５回１失点「いいリズムで」予定の４回までは完璧投球 １点失うも課題と収穫 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
二番手の九里投手は4回を投げて被安打3、奪三振1、四死球1、自責点1とまずまずの投球でした。毎回ランナーを背負い、ピンチとなる場面を迎えていましたが寸前のところで踏ん張り最少失点で抑えています。粘り強く抑える九里投手らしいピッチングだったのではないでしょうか。ただ、相手もOP戦ということもあり主力級ではない選手も多数出場していたので、柱として活躍が期待される九里投手にはもっと圧倒的な投球をしてほしかったというのもあります。本人もこの日の内容には納得いっていないようなので、次回登板ではさらに良いピッチングを見せてほしいなと思います。九里、苦笑い｢収穫は全くない｣＜オープン戦＞３月６日西武戦 | 広島東洋カープ | 中国新聞デジタル (chugoku-np.co.jp)
気になる開幕ローテーションですが、今日の内容を見ると森下投手の方がよさそうだったので森下投手が裏ローテの頭を担うことになるのかなと思います。そして、九里投手が表ローテの二番手か三番手になるのではないでしょうか。
次戦以降の登板からも開幕ローテーションがどのような布陣になっていくのか随時予想したいと思います！
磯村選手＆大盛選手の活躍が目立った試合
この試合ではここまであまり出番のなかった磯村選手と大盛選手の活躍が目立ちました。
OP戦初スタメンとなった磯村選手は、三打席目にあわやホームランというツーベースヒットを放つと、四打席目にはサヨナラとなる内野安打を放っています。四打席目の安打は綺麗なヒットではありませんが、サヨナラの場面でしっかりとゴロを転がしてチームの勝利に貢献しました。
ここまでは二軍にいたということもあり一軍での出番がなかった磯村選手。このチャンスをしっかりものにしたと言えます。12年目の今季本人には「今年結果を出さなないと戦力外になる」といった考えもあり、今年にかける思いは強いようです。個人的に磯村選手はまだ戦力外になる選手とは思えませんが、こうした危機感を持つことがプロで活躍するうえで大切なのかもしれません。広島・磯村がサヨナラ打「気持ちみたいなもの」戦力外も意識し奮闘中/広島カープ/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
先日は、石原選手が危機感がないとされ二軍降格となりました。今一軍のOP戦に出場している若手も危機感はもっていると思いますが、結果が伴っていない現状を見ると磯村選手ほど強い気持ちはないのかなと思ってしまいます。磯村選手の姿勢を見習って、ここまでアピール不足の選手には奮起してもらいたいです。
途中出場となった大盛選手も「打と走」でチームのサヨナラ勝ちに貢献しました。途中出場からむかえた第1打席、甘く入ったストレートを捉えると打球はぐんぐん伸びセンターのグラブを弾くスリーベースヒットとなりました。OP戦2試合目の日本ハム戦でもホームランを放つなど長打力を見せてくれています。その後、磯村選手のボテボテのサードゴロの間にホームを陥れています。この場面、非常にスタートが良かったと思います。ゴロがあり得るといった予測ができていないとあのスタートは切れませんし、一瞬でも躊躇したらアウトになります。状況判断、思い切りの良さといった大盛選手の走塁技術の高さが分かるシーンになりました。
ここまで限られた出番でホームランやスリーベースを放つなどアピールをしている大盛選手、なぜスタメン起用がないのか疑問に思います。チームで全く長打でない状況、若手の外野陣のアピール不足といった状況を考えると長打でアピールしている大盛選手をスタメンで起用していいのではないでしょうか。外野の守備で限ればチームNo.1ですし、走塁技術・足の速さもチームトップクラスです。これはもう起用しない手はありません。
次戦の阪神タイガース戦では大盛選手が起用されていることを信じたいと思います。
相変わらずタイムリーが出ない打線・・・
試合には勝ったもののこの日もタイムリーヒットが全く出ませんでした。3回に2得点あげているもののエラーの間の得点と押し出しの得点によるもので、相手のミスから得点をもらった形になります。この回はノーアウト満塁でしたが、その後の打者がことごとく仕事をすることができていませんでした。
7回にもノーアウト1,3塁のチャンスから韮沢選手が三振、野間選手がキャッチャーフライとランナーを返すことができません。ヒットといかなくともゴロや外野フライでも得点の可能性がある場面で三振と内野フライは痛いです。そういった点では、最終回しっかりとゴロを放った磯村選手は求められる役割を理解していますね。
開幕も近づいてきているのでそろそろ得点パターンを確立させたいところです。打順もそろそろ見直す時期にきているのではないでしょうか。色々試せるOP戦だからこそ様々なオーダーを組むべきです。8日からの阪神戦では出場する選手・スタメンに大注目です。
二軍では坂倉選手がホームラン！
同日に行われた二軍戦では坂倉選手がホームランを放っています。コンディション不良で開幕に間に合うか心配でしたが、どうやら無事開幕には間に合いそうです。早ければ8日の阪神戦からの合流もあるようです。広島坂倉将吾が教育リーグで本塁打、早ければ８日阪神戦で合流も「本人の状態見て」佐々岡監督 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
ここまで打線は全く内容がなく、淡白な攻撃が続いているので昨シーズン打率2位の坂倉選手が打線に加わると得点力も上がります。坂倉選手は中軸で期待されることが予想されるので、今中軸を打って結果がでていない末包選手や小園選手の打順を変えることもできるようになります。4番5番が仕事ができていないことも得点力不足の原因なので、中軸を見直すには坂倉選手の合流がいいきっかけになります。
また、坂倉選手はこの試合サードでスタメン出場しています。サードへのコンバートは昨秋から計画されていましたが、実戦で起用できるほどとは思いませんでした。もしかしたら、一軍でもサード起用がありそうです。慣れない守備で負担をかけないようにファーストかキャッチャーメインでいくべきと思いますが、打撃はもう確立されているから心配はないといった首脳陣の考えでしょうか。
ただ、坂倉選手がサードで起用できると起用の幅も広がるので首脳陣にとっては嬉しいですね。まだ、坂倉選手のサード守備はみたことないので実戦の場でサード守備を見てみたいと思います。二俣選手のサード守備も悪くなさそうでしたし、元日本ハム・巨人の小笠原選手やカープOBの衣笠選手、江藤選手も捕手からサードへコンバートしたように捕手からサードへのコンバートは相性がいいのかもしれません。捕手で培ったブロッキング能力やグラブさばきをサード守備で活かせるからでしょうか。
坂倉選手の一軍合流と一軍での起用方法にも注目です。
9日の阪神戦がラストチャンスに
カープは8日から阪神との二連戦が予定されています。この二連戦ではまだ若手を起用して様子をみるようですが、以降の試合では松山選手や長野選手、田中選手といった中堅組が合流することになるようです。
若手にとっては開幕一軍をつかむための最後のアピールの場となるので、磯村選手のように危機感をもってインパクトのある成績を残してもらいたいです。シングルヒット1本ではアピール不足なので、長打を打つか複数安打を打つといった活躍は必要です。
また、開幕ローテーション候補で前回アピールに失敗した森投手・玉村投手・小林投手の登板も予想されます。こちらもローテーション入りへ意地を見せてほしいところです。
8日・9日はリベンジに燃える選手たちの活躍に注目です！
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