3月2日・3日の横浜とのオープン戦では内容も含めて残念な結果に終わってカープ。地元マツダスタジアムでの立て直しが期待される中、5日西武ライオンズとのオープン戦に挑みました。
が、結果は1-2の惜敗。これでOP戦は4連敗となり、開幕へ向けて不安は大きくなる一方です。またもや打線が機能せず、投手陣の好投に応えられないという試合でした。そろそろ打線の状態が上がってこないとまずいかもしれませんね・・・
今回は3月5日の対西武ライオンズとのオープン戦のポイントをまとめました。
大瀬良投手は開幕へ準備OK
この試合の先発は開幕投手に内定している大瀬良投手でした。4回を投げて被安打2、奪三振6、四死球1、自責点1と素晴らしいピッチングを見せてくれました。ストレートは最速146キロで、カットボール・スライダーのキレ・コントロールも良かったです。二回には三者連続三振も奪っています。個人的には初回に森選手から三振に奪った落ちる球が印象に残っています。落ち始めの高さ・コースともによく大きな武器になるボールだと感じました。当然ストレートの球威・カットボールのキレも一級品なので、今年も二けた勝利を期待してもいいのではないでしょうか。
昨シーズンもOP戦は非常に良い成績を残したものの、シーズン序盤で一度けがによる離脱をするなど納得のいかないシーズンだったと思います。今季は怪我をすることなく、1シーズンフルでチームのエースとして勝ち星を挙げてほしいと思います。
まずは開幕戦、今日のような素晴らしい投球でチームを勝利に導いてもらいましょう!開幕投手決定後初登板の広島・大瀬良は4回1失点「全体的には納得」 – サンスポ (sanspo.com)
遠藤投手は開幕ローテーション試験合格か?
3番手で登板した遠藤投手は他の先発ローテション候補投手の不調から、ローテション入りのチャンスがめぐってきました。個人的にはなぜローテ候補から外れていたのか分からなかったので、まだローテ入りの可能性があるのは嬉しいです。
そんなチャンスで遠藤投手は3回を投げて被安打2、奪三振1、四死球2、自責点0と結果を残すことに成功しました!逆転での開幕ローテ入りへ一歩前進したのではないでしょうか。
この日は自慢のストレートの他に、スライダー・チェンジアップも良かったと思います。特にスライダーは投球割合の27%を占め、ストレートともに投球の組み立ての柱となっていました(ストレートの投球割合は46%)。スライダーは曲がりの大きさも制球も安定していたため、カウント球としても勝負球としても使うことができていました。また、チェンジアップもストレートとの緩急がついて有効的に使えていました。
遠藤投手はストレートのノビがある投手なので、今日のようにスライダー・チェンジアップも使えるとなると一軍でもある程度は通用すると思います。そのため、ローテーション投手としても期待できるはずです。
ただ、3イニング目は2つの四球をだすなど制球の改善やスタミナの強化といった課題はありそうです。それでも今のカープ先発陣ではローテーション5番手の候補一番手になると思います。次回の登板にも注目ですね!広島の遠藤 逆転での開幕ローテ入りアピール 西武戦で3回無失点/広島カープ/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
栗林投手はマツダスタジアム初被弾も心配無用?
1点ビハインドの9回には守護神・栗林投手が登板しました。しかし、どうやら状態はあまりよくなかったようです。
ストレートは最速149キロなどスピードこそ出ていたものの制球に苦しんでいたように見えます。外に大きく外れるボールが多かった印象です。そのため、2ボール0ストライクからストライクにとりにいった高めのストレートを外崎選手にバックスクリーンへ運ばれてしまいました。これが栗林投手にとってのマツダスタジアムでのプロ入り後初被弾となりました。
制球に苦しんだり、初被弾するなど状態は良くなかったようですが、心配はいらないと思います。外崎選手のホームランの後、羽月選手のエラーでランナー二塁のピンチを迎えましたが、後続の打者をピッチャーゴロと三振に打ち取ってピンチを脱しました。ストレートも球威はあったようで、空振りも取れていましたし、フォークで空振り三振を奪うなどフォークの落ちも心配なさそうでした。昨シーズン終盤はフォークの落ちが弱くなっていることが指摘され心配していたので、安心しました。
開幕までにはさらに状態を上げてくれるはずなので今年も期待しましょう。むしろ、シーズン前にマツダスタジアムでの初被弾が出てよかったと考えます!
打線のお目覚めはいつ?上がり目はあるのか
この日も打線がまったく機能せず、散発4安打の1得点に終わっています。正直言ってひどすぎる内容です。ヒットも全てシングルヒットですし、連打すらありません。3日の試合に続いて「ヒットすら出ない」という結果です。
この日も1番には中村奨成選手・4番に末包選手などアピールが求められる選手が起用されましたが、二人とも無安打に終わるなどアピールに失敗しています。中村奨成選手は1番打者の適性があると思っていましたが、ヒットも打てなければ四球も選べないといった状態です。キャンプ序盤から練習試合では結果を残せていただけに残念です。この試合も甘い球の打ち損じが多く、もったいない場面が目立ちました。レギュラーになるためには、甘い球をほぼ確実に仕留める力をつける必要があります。
末包選手は変化球へのもろさが露呈しはじめました。4回の2打席目は変化球4球であっさりと三振に打ち取られています。正直当たる気配がありませんでした。ここまでの練習試合やオープン戦でヒットを打ってきた球はほとんどストレートで、変化球への対応が見どころと思っていましたが変化球への対応はまだ改善する必要がありそうです。都市対抗野球でも外のスライダーへの弱さを見せ、4打席連続三振を喫するなどまだまだこれからの選手だと思います。バッティングのポテンシャルは高く、パワーがあることも見せてくれて期待値も高いですが、一旦重圧のかかる4番という打順から外してもいいのではないでしょうか。4番候補の西川選手も合流してきたので頃合いかなと思います。
5番の小園選手に関しても、5番という打順は面白いですがそもそもチャンスを作れていない現状なので、2番か3番の上位打線に戻すのも手かなと思います。
打線の上がり目は坂倉選手とマクブルーム選手の合流でしょう。坂倉選手は5日の二軍教育リーグ対中日戦で実戦復帰し、ヒットも放っています。開幕までには合流できるのではないでしょうか。マクブルーム選手の来日もそろそろ見通しが立つかなと思います。今の打線を見る限りこの二人の合流がない限り打線の浮上はないかと思います。マクブルーム選手に関しては、まだ日本野球に適応できるか分からない状態ですが、期待せざるを得ませんね。。。
他には、長野選手・松山選手の合流も近いと思います。二人のベテラン選手が合流することでチームが引き締まり、打線が上向く可能性もあると思います。もちろん、バッティングでも貢献してくれるはずです。
個人的には田中広輔選手に期待しています。打撃の状態も去年よりはよくなっていると思いますし、今の淡白な打線をみると選球眼も良くて粘ることもできていた田中選手に期待しています。昨年は本来の田中選手の力は出していませんでしたが、かつてのリードオフマンの力を出せるようであれば打線の淡白さもなくなると思います。ショートは小園選手のレギュラーが確定しているので、サードとしての起用になるでしょう。サードはまだスタメンが決まっていない状態なので、逆転でスタメンもあると思います。一軍合流があれば田中広輔選手に注目してください!
3ボール2ストライクからのランエンドヒットは状況を考えるべき
ここ数試合目立つのが「3ボール2ストライクからランエンドヒットを仕掛けて失敗」する場面です。この試合も1アウトランナー一塁・打者堂林選手の3ボール2ストライクの場面でランエンドヒットを仕掛けて三振ゲッツーに終わっています。
堂林選手が空振りした球はボール球でした。落ちる球で当てるのは難しかったですが、見逃せる球だったように思います。
ランエンドヒットとは「ランナーはスタートを切ってば、バッターはストライクなら必ず振ってボールに当てる」といった作戦で、基本的に3ボール2ストライクから仕掛けられます。3ボール2ストライクからの作戦であれば、打者は走者のスタートを意識せずに普段通りのバッティングをすればいいのですが、サインが出てしまうと「振らないといけない」といった気持ちが強くなるのかもしれません。先日の石原選手がランエンドヒットを仕掛けられた場面も見逃せばボールの球を空振りして三振ゲッツーになっていましたし、この堂林選手の失敗の場面からも成功率が低くチャンスをつぶしていることが分かります。選手はこの作戦の成功率の低さに目を向けてほしいなと思います。
また、首脳陣はランエンドヒットを仕掛ける場面を考える必要があるのではないでしょうか。石原選手の失敗の場面はランナーが二塁にいる状況で作戦をしかけ、この試合の失敗の場面も一塁ランナーは足が速くない會澤選手でした。いずれも打者が空振りした場合は、ランナーが刺される確率が高い状況です。これでは、ハイリスクローリターンの作戦になってしまいます。オープン戦なので積極的に仕掛けているだけだと思いますが、シーズンが始まった後はランナーやバッター、状況を見てランエンドヒットを仕掛ける必要があると思います。
シーズン後にバタバタしないように首脳陣もオープン戦で色々と学んでほしいですね。
ファンは信じて待つのみ!
打線が全く機能しないなどオープン戦とはいえフラストレーションが溜まる試合が続いていますが、ファンは状態が上がってくるのを待つのみですね!
6日のライオンズ戦では打線の爆発を期待しましょう!
開幕へ向けて2022年のカープ試合中継を見る準備はできていますでしょうか?カープの試合中継をネット・テレビで見る方法をまとめた記事もあるのでそちらもぜひご覧ください!
この記事に関して動画でも解説しているので、よろしければご覧ください!
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