お久しぶりです!!今シーズンも開幕し、はや1か月弱が経過しましたね。
ながらく更新をさぼってしまいました(笑)
余談ですが開幕から1か月の間にまつやんは既に3試合観戦に行き1勝2敗となっています。
さて、四月も終わりますのでここまでのカープの戦いを振り返ってみましょう!
四月を終えての順位は?
4月30日終了時点でカープは4位となっています。首位までのゲーム差は6.5です。首位阪神にゲーム差を付けられている苦しい展開ですね・・・
チーム打率は.260でリーグ1位、チーム防御率は3.41でリーグ4位となっています。
得点は97でリーグ4位、本塁打は23本でリーグ4位となっています。打率のわりに得点が低く、その原因は本塁打などの長打が上位チームと比較し少ないためであると考えられます。
投手成績は可もなく不可もなくといった感じですが、開幕ローテーションのうち大瀬良選手、中村祐太選手が既に離脱し、野村投手も一度離脱するなどやや苦しい台所事情となっています。
先制すると強く先制されると絶望的!?
現時点での勝敗成績を詳細にまとめてみました。
まずは、先制した場合、先制された場合についてです。
勝ち | 負け | 分け | |
先制した試合 | 10 | 4 | |
先制された試合 | 3 | 11 | 1 |
先制した試合は高確率で勝てていますが、先制されるとほとんど勝つことが難しいよいった成績となっています。これは、先制すると安定している勝ちパターンの中継ぎ継投で逃げ切り勝利することができる一方、先制されると逆転するような得点力がないためであると考えられます。
やはり得点力の低さが現時点での低迷に繋がってしまっているのだと思われます。
続いて点差別での勝敗表です
1点差 | 2点差 | 3点差 | 4点差 | 5点差以上 | |
勝ち | 2 | 5 | 2 | 3 | 1 |
負け | 4 | 3 | 2 | 2 | 4 |
負け試合にいに注目すると、1点差2点差負けが計7試合もあります。ここの僅差の負け試合をいくつ勝ち試合へと持っていけるかが今後の課題ではないでしょうか?そのためにはやはり打撃陣の奮起が課題となってきます。
選手の離脱・不調が相次いだ4月
開幕前から「今シーズンはタナキクコンビを復活させる」と河田コーチが言っていた通り、開幕からしばらくの間は1番田中2番菊池で戦かっていました。しかし、田中選手が極度の不振に陥り4月30日現在で打率は.176となっており最近は小園選手がスタメンとなる機会が増えています。
離脱で言えば、まだ4月にもかかわらずクロン選手の脇腹痛での離脱、松山選手の守備の際に下半身を痛め離脱、大瀬良選手は右腓腹(ひふく)筋挫傷のため離脱しています。松山選手、クロン選手は既に一軍の試合へも復帰していますが、大瀬良選手は未だ3軍での調整が続いています。
やはりエースの離脱は大きく、大瀬良選手の抹消前は8勝8敗1引き分けでしたが離脱後は5勝7敗引き分けと負け数が増えていますね。単純計算でいくと、本来大瀬良選手が先発予定だったものの投げることができなくなった試合が3試合もあります。
ここから上位球団に食い込むためには?
それでは、上位チームとカープの差はどこにあるのでしょうか。
下の表をご覧ください。4月30日時点でのセリーグ打撃チーム成績です。
打率 | 打 点 | 本塁打 | 安打数 | 単打 | 2塁打 | 3塁打 | 得点圏打率 | 四球 | 盗塁 | 犠打 | |
阪神 | .259 | 131 | 31 | 246 | 159 | 50 | 6 | .276 | 84 | 21 | 22 |
巨人 | .258 | 120 | 34 | 256 | 156 | 63 | 3 | .232 | 98 | 22 | 14 |
ヤクルト | .246 | 112 | 31 | 225 | 147 | 39 | 8 | .226 | 94 | 18 | 20 |
広島 | .260 | 95 | 23 | 257 | 194 | 39 | 1 | .224 | 98 | 15 | 24 |
中日 | .227 | 70 | 11 | 221 | 163 | 43 | 4 | .197 | 64 | 13 | 13 |
Dena | .227 | 89 | 20 | 234 | 169 | 43 | 2 | .231 | 75 | 6 | 16 |
黄色マーカー部分がリーグ1位の成績、青色マーカー部分がリーグ最下位の成績となっています。
ご覧いただけますように、打率・安打数はリーグトップなのですがそのほとんどが単打となっており、2塁打以上の長打がほとんど出ていないことが分かります。つまり、出塁数は多いものの長打が出ないのでランナーを貯めるだけためて得点に繋がらないといった状況が続いていることが読み取れます。
確かに、今年のカープはなかなかタイムリーが出ていませんよね・・・得点圏打率はそこまで低くない(2位巨人と大きな差はありません)ことも考えると、長打不足が高い打率のわりに得点数が少ないことの大きな原因であると考えられます。
ここで長打力が分かる指標であるISOを算出して見ます。ISOは、打者の長打力を見るための指標で、下記の式の通り単打をいくら打っても指標が高くなることはなりません。
計算方法は(本塁打×3+三塁打×2+二塁打)÷ 打数
です。それでは早速チーム別のISOを算出して見ましょう。
阪神 | 巨人 | ヤクルト | 広島 | 中日 | Dena | |
ISO | 0.163 | 0.172 | 0.162 | 0.111 | 0.086 | 0.104 |
やはり上位3チームとの差が大きくなっていることが読み取れますね。(参考までに鈴木誠也選手にISOは.245、ISO.111はヤクルト山崎選手のISO.106に近いです)
このデータからも今後上位に食い込むためには長打を増やしていく必要があるでしょう。長打を増やすといってもそんな簡単な解決策はないですよね・・・というか、シーズン中いきなり長打が出始めるということも期待しにくいです。それでは、どうするか?黙って諦めるしかないのか?
いえいえ、まだ策はあります。大きな賭けとなるかもしれませんが、できる限りケビンクロン選手を固定する作戦です。当ブログでも何度も言っていますが、ケビンクロン選手のパワーは規格外です。たしかに、ここまでまだ.237、3本塁打6打点24三振と期待通りの成績ではありませんが、先週は今村投手のカーブ、30日にはチーム全員が打ちあぐねていた秋山投手のナックルカーブをホームランにするなどその実力の片りんを見せてくれています。このようなパワーを見せつけられたら相手バッテリーも怖いことでしょう。
しかし、現在は毎日スタメンではなく松山選手との併用となっています。たしかに松山選手の打撃も魅力的ではありますが、今シーズンは未だ0本塁打と長打力が乏しく、現状の長打力不足というチームの課題を解決するバッターではありません。
クロン選手はチームに数少ない長打を期待できる選手なので、もっと起用するべきです。また、起用し続けると日本の球にも慣れ、ホームランを量産してくれるのではないかと思います。実際に、今日のナックルカーブを捉えてのホームランを見ても、苦手の変化球もホームランできるようになってきており、日本の野球に対応できつつあることがうかがえます。
躍動する若鯉たち
暗いことばっかり言っても楽しくないので、明るい話題もしましょう!
4月は若手の活躍が多く見られたと思います。投手陣で言えばなんといってもルーキー栗林投手。ここまで12試合に登板し未だ失点は0、セーブ数は8Sと素晴らしい成績です。2019年にソフトバンクの甲斐野投手が記録したデビューからの連続無失点試合記録13試合まで後1試合とせまっています。これは記録の更新も期待できますね!栗林投手は四球も少なくランナーを出す場面も少ないので安心して見ることができますね。
他のルーキーの大道投手、森浦投手もここまで中継ぎとしてチームに貢献してくれています。
そして、コルニエル選手!ここまで9試合に登板し、防御率は0.54と安定した成績を残しています。150キロを超える直球をコントロールよく投げ込めることに加え、スライダーも1軍相手に通用していることが活躍の要因だと思われます。今季はこのコルニエル選手の起用がカギを握っているかもしれません。2016年のヘーゲンス投手のように先発投手の調子が怪しくなったら序盤であったとしてもコルニエル選手へ交代し、コルニエル選手にぴしゃりと抑えてもらうという起用が理想的だと考えます。ストレートの力で押し切れるかつ長いイニングを投げることができるコルニエル選手にうってつけの役割です!
打者陣で言えば、高卒3年目の羽月選手、小園選手がスタメンに名を連ねるようになりました。まだまだ課題が見受けられますが、若さあふれるプレーでチームに貢献してくれています。羽月選手の足の速さは魅力的ですね。出場数が少ないにもかかわらずチームトップタイの4盗塁をしている点は素晴らしいですね。
また、地元出身のドラフト1位高卒4年目の中村奨成選手にも待望のプロ初安打が飛び出しました!先日の巨人戦では同点の9回に代打で登場し、カープがなかなか打てていない中川投手からツーベースを放ち決勝点となるホームを踏んでいます。中村選手は限られた試合の中でも結果を残し、実力があることを証明してくれているので、もっと打席を与えてあげほしいですね・・・ただ、出場するとなると不慣れな外野手としての出場になるので、守備面で不安が出てしまいます。そこがネックであまり起用されないのかもしれません
まとめ
3・4月は負け越しスタートとスタートダッシュに失敗してしまいました。しかし、まだ4月です。取り返すチャンスはまだまだあります!5月には鬼門の交流戦もありますので、何とか最低でも勝率5割以上で乗り切ってほしいですね
そのためには、長打力が必要です!!この課題を解決できるかに注目していきたいです!
それでは、バリバリ頑張るけんのお~
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