今回は初の企画「2021年佐々岡監督の試合後コメントをまとめてみた」です!
なぜこの企画を始めたかというと、床田投手が投げている試合を観戦しているときにふと「佐々岡監督の床田投手へのコメントって厳しいものが多いよな~」と思ったので、実際にはどうだったか調べることにしました。
こちらの記事では佐々岡監督のコメントと併せて床田投手2021年のピッチング内容を振り返ることができます!
全試合のコメント・投球内容はまとめられていませんので、ご了承ください!
2021年シーズン初登板
広島・床田 執粘星 プロ5年目で初のシーズン初登板勝利 同点適時2塁打実った/広島カープ/野球/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
床田投手の2021年シーズン初登板は3月31日の阪神タイガース戦です。
この試合は6回を投げ2失点で見事勝ち投手になっています。この日佐々岡監督は
「ゲームを作ってくれたのが逆転勝ちにつながった」
とのコメントを残しています。
好投して勝ち投手にもなっているので、佐々岡監督も満足な様子でした。
ちなみにこの勝利で床田投手はプロ5年目で自身初となるシーズン初登板での勝利投手となることができました!
粘りのピッチングも勝てなかった2試合目
2度目の登板は4月7日の対ヤクルト戦です。
この試合は5.2回を投げ2失点とまずまずの投球内容です。勝ち負けはつかず、試合は逆転負けを喫しています。
肝心のコメントですが、コメントが掲載された記事を見つけることができませんでした・・・
この試合は曽根選手が牽制死したというシーンがあり、その場面に対するコメントについての記事が多めでした。
2発に沈んだ3試合目
3度目の登板は4月15日の阪神戦。
この試合は大山選手と佐藤輝明選手にホームランを浴び4回4失点で降板。負けがついています。
試合後の佐々岡監督は
「2本目がもったいなかった」
とボヤキ節だったようです。投球内容もコメントも少し雲行きが怪しくなってきましたね・・・
ちなみにこの試合で打線は31イニング連続無得点になってしまいました・・・
好投も報われなかった4試合目
4度目の登板は4月21日のヤクルト戦。
この試合は6回を投げて1失点に抑えますが、打線の援護がなく勝ち負けはついていません。
試合後の佐々岡監督は「今日は立ち上がりから自分の投球ができていたし、しっかり攻められるところは攻めていた」と評価したようです。
しかし、このコメントに加えて青木選手に打たれたタイムリーに対して
「あそこは一番悔いが残る。もったいなかった」
とのコメントも残しています。1失点の好投でも課題はきちんと指摘するのは指揮官として素晴らしいですね!
炎上の5試合目
5試合目は4月28日の横浜DeNAベイスターズ戦。
この試合は4回を投げて5失点(自責点4)と試合を全く作れませんでした。
この結果を受け佐々岡監督は
「球自体は悪くないと思う。前回よかっただけに続けてほしいというのはある。あの(三回のオースティン選手)ホームランも。しっかり反省した中で次につなげてくれたら。」
予想に反して炎上したにもかかわらず非常に温かいお言葉が!!
やはり、床田投手に厳しいというのは私の思い過ごしだったのかもしれませんね・・・
好投もまたも報われず・・・
広島引き分け 粘った床田、被安打8でも1失点「次の登板がすごく大事になる」/広島カープ/デイリースポーツ online (daily.co.jp)
6試合目は5月4日の巨人戦。
この日は7回を投げ8被安打も1失点に抑える好投を見せます。さらにバッティングでも1打点をあげる活躍を見せます。しかし、この日も打線の援護に恵まれず勝ち負けつかずとなっています。
この日の監督コメントは・・・申し訳ありません。この試合もコメントを見つけることができませんでした・・・
ちなみに2015年5月4日の同じく巨人戦はかの有名な「サヨナラインフィールドフライ」事件が起きた試合だということが分かりました!!
またも無援護!!!
7試合目は5月16日の横浜DeNAベイスターズ戦。
この日は5回を投げて被安打10も無失点と最低限のピッチングを見せ、勝ち投手の権利をもったまま降板しますが、中継ぎのコルニエル選手が3失点し逆転されたため、床田投手に勝ちはつきませんでした。
この日は投球内容に佐々岡監督も不満気で
「小手先で投げるなというのはずっと言っている。紙一重。普通なら2、3回でKOされるような展開だったと思う。良いふうに言えば粘り強いということでもある」
とのコメント。被安打10という内容に佐々岡監督はおかんむりのようです・・・
たしかに被安打10で無失点というのは褒められたものではありませんね・・・
結果オーライといった投球内容に佐々岡監督も不満だったようですね
コロナ騒動の中で迎えた試合
8試合目は5月27日の西武戦。
チーム内でコロナ感染者の選手が続出したこともあり、久しぶりの公式戦となりました。
そんな試合で床田投手は3回を投げて4失点で負け投手になります。
この日の監督コメントは
「投球内容悪いから代えた」
といういたってシンプルなもの。3回4失点であれば仕方ないですね・・・
普段の生活でも同じですが、シンプルなコメントであればあるほど怖く感じてしまいますよね・・・
そしてついに・・・
9試合目の登板は6月3日の日本ハム戦。雨の中の試合でした。
試合自体は5回までに試合成立しなかったためノーゲームとなっていますが、
床田投手は3回まで投げて8安打5失点と散々な結果でした。
これに対して佐々岡監督は
「もっと考えないといけない。これは投手だけでなく捕手の問題もあるかもしれないけどしっかり考えないと。ただ投げている感じに見える」
とのコメント。さらに
「こんな投球じゃあ(一軍は)無理でしょう」
とのコメントを残し、床田投手の二軍落ちが決まってしまいました。。。
内容が悪い試合が続いていたので仕方ありませんね。。。
それにしてもなかなか厳しいコメントですね・・・
おそらく私はこのコメントが強く印象に残っているため、床田投手へのコメントは厳しいと感じてしまったのかもしれません(笑)
結果がすべての世界なので仕方がありませんね・・・
一軍復帰!
6月3日の2軍降格決定以降、約2か月半床田投手は2軍生活となります。
2軍でもぱっとせず2軍での防御率は5.04でした。
そんな中、8月19日の対ソフバンクホークス戦(2軍戦)で5回2失点というまずまずのピッチングを見せたこと、1軍のローテーション投手が軒並み不調だったことという要因が重なり
8月29日、床田投手が満を持して1軍の公式戦に帰ってきます。
相手は当時の首位阪神タイガース。この試合で床田投手は6回を投げて無失点、さらにはプロ入り後最多となる10奪三振の好投を見せます。この試合は床田投手の好投のおかげで苦手秋山投手に勝つことができました。
この試合の佐々岡監督のコメントは・・・
「気合も入っていた。本当に素晴らしい投球。ずっとこれを期待していた。本当に100点満点です」
と復帰初戦で見事なピッチングを披露した床田投手にご満悦の様子です。
2軍落ちの前の厳しいコメントはやはり愛情の裏返しだったのでしょうね!
ここから床田投手の快進撃が始まります!
床田投手は佐々岡監督が二軍投手コーチ時代からの教え子なのでその分厳しいコメントも多くなるのかもしれませんね!
2戦連続で勝ち投手に!
続く11試合目の登板は、9月5日の対ヤクルト戦。こちらも当時波に乗っており、2021年のセリーグチャンピオンチームです。
そんなヤクルト相手に7回を投げて1失点7奪三振の好投でチームを勝利へ導いています。
これには佐々岡監督も
「前回から腕の振りが良くなっている。前回よりも変化球はちょっと(いまひとつ)だったけど、腕が振れている分、切れが良かったし空振りが取れる。低めにも集まっていた」
とのコメント。やはり前回から腕が振れていて調子が良いことにご満悦のようです。
しかし、変化球のキレがいまいちだったという課題にもちゃんと気づいています。勝ちに浮かれることもなく、改善点に気づくことは首脳陣の仕事の一つでもありますね!
ちなみにこの試合、選手交代を球審に告げなかったとして佐々岡監督が厳重注意を受けるというハプニングもありました。
好投も報われず・・・
12試合目は9月12日の巨人戦。またもやAクラス相手の登板です。
この試合床田投手は7回を投げて2失点と十分試合を作りますが、相手が菅野投手ということもあり打線の援護がなく敗戦投手となってしまいます。(菅野投手は中4日だったので打線に頑張ってほしかったです・・・)
この試合の佐々岡監督の床田投手評は以下の通り。
「後半戦になって(1軍に)上がってきてから球の強さ、腕の振りは、この3試合とも同じ。2失点ですけど、自分の仕事をした。ゲームを作った。」
3試合続けて好投を続けていることもあり、コメントが優しくなっているように感じます!
佐々岡監督は腕の振りがよくなっていることが好投の原因と分かっており、満足しているようです!
プロ初の・・・
13試合目はローテーションの再編などの事情もあり少し期間が空いて9月21日の巨人戦です。
またもやAクラス、しかも前回登板で敗戦投手となった巨人戦、床田投手が燃えないはずがありません。
この試合で床田投手は9回を投げて無失点9奪三振と素晴らしいピッチングを披露し、プロ初の完封勝利をあげます!
9回を投げる前で100球を越えていた上、点差は2点しかなかったので、続投するか継投で栗林投手につなぐかベンチは迷ったことでしょう。
TV観戦していた私は続投の決断をしてくれたベンチに興奮しました!
この試合、当然佐々岡監督も大満足の様で
「ずっとこういう投球を期待していた。初完封を自信にしてほしい」
とのコメント。息子が独り立ちした瞬間を見る親の様ですね・・・ほほえましいです。
ちなみに続投の裏側について佐々岡監督は以下のように語っています
「九回は栗林の選択もある中、床田に託した。真っすぐが走っていて、変化球で空振りが取れていた。好調がずっと続いていた。本人が目を見て、行きたい、行かしてくれとのことだった」
床田投手の志願登板だったことが分かります。
完封勝利はそう簡単にできることではないことを佐々岡監督もわかっているからこそ、床田投手にそのチャンスを与えたのかもしれません。
しっかりと期待に応えて完封を達成した床田投手もあっぱれです!
まだまだ続く快進撃!
プロ初完封の次の試合は、9月28日またもやAクラスの阪神タイガース戦です。
この試合でも床田投手は6回を投げて無失点という素晴らしいピッチングを披露し、勝ち投手になっています!左のエースと言っても過言ではないでしょうね!
この試合でも佐々岡監督は腕の振りにご満悦のようで
「ずっと好調維持ができている。腕を振れているのが一番のポイント。しっかりと打者と勝負ができている」
とのコメントを残しています。
後半戦に限って言えば「腕の振りが良い」というコメントが佐々岡監督のテンプレートになっていますが、この腕の振りの良さが床田投手の好調の要因だったことが分かります。
やはり、投手は”腕を振ること”が重要であると分かりますね。
抜群の安定感
そして10月5日の中日戦、久しぶりの対Bクラスでの登板でした。
この試合は6回を投げて3失点で勝ち負け付かずです。ここ最近の数試合を見ると物足りないかもしれませんが、立派な成績ですね!これで6試合連続のQS(6回を投げて3失点以下のこと)になりました!
残念ながらこちらの試合もコメントは見つけることができませんでした・・・
コメントがあるとするならば
「ここ数試合に比較すると変化球がちょっとね。ただ腕の振りが良いから安定している。これから続けてほしい」
のようなコメントではないでしょうか!?
そして・・月間MVPへ
ちょうどこの記事をまとめている期間に床田投手が月間MVPに選出されました!!
大変うれしいですね!9月は4試合に登板し3勝1敗、防御率は0.93の成績でした!
ほれぼれする成績です・・・待望の左腕日本人エースの誕生でしょうか!?
佐々岡監督も大喜びしていたに違いありませんね!
まとめ
今回は床田投手に対する佐々岡監督のコメントをまとめてみました!
床田投手へのコメントは厳しい印象がありましたが、それほど厳しくなかったようにも思えます
二軍降格前のコメントはこちらも震えてしまうほど少し厳しいコメントでしたが、佐々岡監督なりの愛情の表れでしょう!
一軍再昇格後は床田投手が好投を続けたこともあり、べた褒め状態でした。佐々岡監督は床田投手の腕の振りの良さを評価していたようです。
ちなみに床田投手の再昇格後の好投は東出二軍打撃コーチのアドバイスや昨年まで広島に在籍し、今年引退を表明したクリスジョンソン投手のおかげのようです。興味のある方は以下の記事をご覧ください。
広島・床田が5か月ぶり白星! 快投の裏にあった東出コーチの「ひと言」 (2021年8月30日) – エキサイトニュース (excite.co.jp)
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