2月26日から2022年シーズンのオープン戦が開幕しました!
26日は巨人相手に3-1で勝利、27日は日本ハム相手に2-4で敗れる結果となっています。
この二試合で様々な選手がアピールに成功しました。そのほか、チームとしての課題も見えてきたのでこの記事でまとめました!
試合を見逃した方もこれを読めば試合の注目ポイントが理解できると思うので、ぜひご覧ください!
末包選手の特大ホームラン
今シーズンのOP戦チーム初得点は4番・末包選手の特大ホームランによる得点でした。
長打が期待される末包選手に待望の一発が飛び出しました。巨人戸田投手のインコースの難しいストレートを上手く打ち上げ、打球はそのままレフトスタンドへ飛び込みました。ルーキーらしからぬバッティングとパワーに衝撃を受けました・・・
センター方向という意識があり体の開きが早くならないようにしているため、この打球もファールにならなかったのかなと思います。あの厳しいインコースを腕をたたんでうまく回転して打つことができる技術も素晴らしいですね。
OP戦開幕という早い段階で大きなアピールとなりました。ファースト守備にはまだまだ不安はありますが、こうした長打を量産できるのであれば多少は目を瞑ってマクブルーム選手・坂倉選手の合流までファーストで起用するのも手かもしれません。
長打力が乏しいカープに末包選手の長打力は魅力だなと再度実感するホームランでした。
今回のホームランも打ったのはストレートで変化球への対応にはまだ課題がありますが、ストレートをホームランにできる技術があるというだけでもスタメン起用する価値があるかなと思います。変化球攻めも増えると思いますが、真っすぐに強いという自身の特徴は失わずに思い切ったバッティングを継続してほしいと思います。
今後のOP戦でも長打を量産すれば開幕戦ファーストまたは外野でのスタメンがあると思います!
堂林選手は二試合連続ヒット
そんな末包選手とファーストのポジションを争っているのが堂林選手です。ここまでの紅白戦や練習試合ではインパクトのあるアピールはできていませんでした。
26日のOP戦初戦では途中出場からタイムリーヒットを放つと、27日の試合ではファーストでスタメン出場し2安打を放ちます。さらに、三盗も決めて盗塁技術の高さでもアピールに成功しています。OP戦に入っていいアピールができているのではないでしょうか。
堂林選手も長打を打てる打者なので、長打を打ってアピールしてほしいところではありますが、こうしてヒットを重ねるということでもアピールになると思います。ファーストの守備はチーム1と言っていいほどうまいので、長打が出なくとも今後もヒットが続くようであれば開幕スタメンの座をつかめるかと思います。
ただ、やっぱり堂林選手には長打を打ってほしいです。27日のOP戦の後には「やっといいかたちになってきた」と本人も語っていたので状態は上向いているのでしょう。今後すぐに長打も出るのではないかと勝手に期待しています。広島「7番一塁」堂林翔太がマルチ安打、打撃の「手数が増えてきた」末包と正一塁手争い激しく – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
個人的にはサードのスタメンを勝ち取ってほしいという思いはありますが、サードに就く気配はないのでファーストのスタメンをつかみ取れるように頑張ってほしいですね。
末包選手はホームランというインパクトのある結果でアピールに成功しているので、堂林選手も負けじとアピールし続ける必要があります。
今後も末包選手VS堂林選手のファースト争いから目が離せません。
堂林選手は盗塁技術の高さを活かして、1番打者として起用するのもありかなと思いつつあります。2014年には1番打者の経験もあるので面白いのではないでしょうか。
開幕投手争いも激しい
開幕投手を争う大瀬良投手・九里投手・森下投手の3投手全員が26日と27日の試合に登板しました。
大瀬良投手・圧巻の投球!開幕投手の本命か
OP戦の”開幕投手”を務めた大瀬良投手は圧巻の投球を披露。3回を投げて被安打2、奪三振3、無失点の内容です。
圧巻だったのは3回で「抑えに行こう」と決めてマウンドに上がったこの回は三者連続三振に抑えています。ストレートの球威も十分で変化球のキレ・制球もよく文句の付け所のない投球内容でした。
やはり現状では大瀬良投手が開幕投手の第一候補になるのではないかと思います。武器のカットボールを多投せずにこの内容なので、より実戦モードとなりカットボールの割合が増えてくるとますます圧倒的な内容になるのではないでしょうか。
今シーズンは昨シーズン以上の成績を残すことは間違いなしです。今季の大瀬良投手の活躍が楽しみです!広島大瀬良大地3者連続K含む3回無失点「いいアピール」4年連続開幕投手へ収穫の快投 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
森下投手は修正が必要か?
26日の4番手として登板した森下投手は3回を投げて被安打3、四球1、奪三振2、失点1とまずまずの内容。
登板した初回の先頭にフォアボールでランナーを出すと、そのランナーが得点につながりました。味方のエラーが絡んでの失点とはいえ、先頭への四球はいただけませんでした。2イニング目も2本のヒットでピンチを迎えるなど、大瀬良投手のような圧倒的な投球とまではいきませんでした。
全体的に見て、本来の制球の良さがなかったように思います。ただ、ストレートは最速152キロを記録するなど状態は悪くなさそうです。森下投手の修正力の高さであれば、次回登板までに制球も改善してくれるでしょう。佐々岡監督も「対外試合が初めてだったので心配していない」と語っています。広島・森下、3回1失点「もっと粘りたかった。修正する」 – サンスポ (sanspo.com)
1試合目の登板だけでは、開幕投手争いで大瀬良投手に一歩遅れるかたちとなりましたが、残り2~3回はOP戦の登板があると思うので、そこで圧倒的なピッチングをすればチャンスはあると思います。
自慢の修正力の高さで次回は素晴らしい投球をしてくれることに期待です!
九里投手はらしさが出た良い投球
27日の先発は九里投手でした。九里投手は3イニングを投げて被安打1、奪三振3、失点1の投球内容です。
失点1はあるものの、直球と多彩な変化球を低めに集めて抑える九里投手らしいナイスピッチングだったと思います。スライダー、ツーシーム、チェンジアップ、カットボールなど多くの変化球をコントロールミスすることなく投げることができるのは大きな武器ですね。
失点も暴投による失点で、九里投手と組む機会が少ない持丸選手でなければ止めることができていたようにも思います。九里投手も大瀬良投手まではいきませんが、十分に素晴らしい内容でした。同期の大瀬良投手に負けたくないという気持ちもあると思うので、初の開幕投手へ向けて今後もアピールを続けてほしいですね。
今季のカープの3本柱となる大瀬良投手・森下投手・九里投手の開幕投手争いから目が離せません!
二俣選手の支配下登録も近いか?
育成選手の二俣選手が好調です。
26日の試合では途中出場から1安打を放つと、スタメンとなった27日の試合では一軍での実績が十分の日本ハム宮西投手から右中間へツーベースヒットを放っています。
これで対外試合は4試合連続安打となりました。良いアピールが続いているのではないでしょうか。27日の試合後には佐々岡監督も「打撃が成長していて期待している」と語っており、高評価の様子。【鯉将一問一答】広島・佐々岡真司監督「やり返せるように」 日本ハム・新庄監督にオープン戦初勝利献上(1/2ページ) – サンスポ (sanspo.com)
右打者の強打の三塁手は今のカープにいないので、右打者で三塁を守り打撃センスに溢れる二俣選手にかかる期待は大きくなります。(堂林選手にそうなってほしいのですが・・・)
今春キャンプでの一軍抜擢以降、バッティングでアピールし続けているのでそろそろ支配下登録もあるんじゃないかと思います。サードの守備ではまだ課題があると思いますが、コンバートして間もないとは思えないほど成長していると思います。今季、二軍のサードは二俣選手で固定するのではないでしょうか。
高卒二年目ながらすでに一軍投手相手にヒットを打つことができる打力もありますし、打撃面では今すぐにでも戦力としてカウントしてもいいような気がします。そのくらいのバッティングセンスがあるので、開幕前の支配下登録はありえると思います。
ただ、まだ守備の課題や体が細いといった点もあるので、支配下登録後も二軍での調整がメインになるとは思います。それでも、支配下登録していればいつでも一軍に呼べるようになりますし、このキャンプでの頑張りを見れば首脳陣も支配下登録へ一押しするのではないでしょうか。
開幕までに二俣選手が支配下登録されることを期待したいと思います!
今年も得点効率が悪くなってしまうのか?
この2試合、初戦は11安打放つもわずか3得点、2試合目は日本ハムより多い7安打を打って2得点のみと今年も去年と同じように得点効率が悪くなりそうです。。。まだ、西川選手や坂倉選手といった主力打者の合流前といえど心配になります。
チャンスは多く作っていますが、なかなか得点につながっていないように思います。ここにも長打力不足が関係しています。今のカープは長打力不足が課題で、この2試合も長打は4本のみです。ランナーがいる状況で長打を打つことができればそのヒット一本で得点できますが、シングルヒットであれば3本か4本続ける必要があります。野球はヒットが何本も続くスポーツではないので、こうした得点方法は効率がよくありません。
では、どうすれば得点効率があがるのか?長打を増やすことができれば最もいいのですがそこはなかなか難しいと思います。(マクブルーム選手次第だと思います)
長打が出ないのならいかにうまくランナーを進めるかがカギとなってくると思います。凡打になるにしてもランナーを進めることができるような凡退として、ランナーを先の塁へ進めることが重要です。ランナーが進まると、シングルヒットで得点できる可能性が出てくるので「凡退の仕方」がより大切になります。
ランナーがいる場面での内野フライ・三振はランナーが進まらないので最悪です。もちろんゲッツーも最悪です。この2試合ではランナー1塁の場面でのゲッツーや得点圏にランナーがいる場面での三振が目立ちました。その結果が得点効率の悪さに直結してるのではないでしょうか。
もちろんまだOP戦なので凡退の仕方よりヒットを狙うことが重要なのは分かりますが、練習でできないことは本番でもできないと思うのでOP戦から追い込まれたら進塁打を意識するなど、本番へ向けて”意味のある凡退”を増やしてほしいと思います。
今年も得点効率の悪さで悩むことがないように、今後のOP戦の凡退内容に要注目です!
今後のOP戦では主力選手の合流も?
沖縄キャンプも終了し、カープの次のOP戦は3月2日の横浜ベイスターズ戦@横浜スタジアムとなります。
二軍で調整中の西川選手・田中広輔選手・松山選手・長野選手といった中堅~ベテランの主力選手もそろそろ一軍へ合流するのではないでしょうか。
そうすると当然二軍へ降格する選手も出てきてしまいます。ここまで、アピール不足気味の韮沢選手や正随選手は最後に大きなアピールをする必要がありそうです。
今後さらに激しくな一軍・レギュラー争いから目が離せませんね!
開幕へ向けてカープ試合中継をネットで見る準備をお済みでしょうか?カープの試合を観る方法をメリット・デメリットを交えて紹介した記事もあるのでぜひご覧ください!
27日の試合について解説したYoutube動画もあるので、興味のある方はぜひご覧ください!
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