2月22日にカープVS横浜の練習試合が行われました。開幕カードの組み合わせですが、早くも2度目の練習試合ですね。
この試合はドラフト2位ルーキー森投手がプロ初の対外試合に登板するなど見所の多い試合でした。
試合は2-8の大敗を喫していますが、まだ練習試合なので結果よりも内容重視でいきましょう!
この記事ではこの試合で活躍した選手や気になったプレーをまとめているので、試合を見逃した方もしっかりと中継を見た方もぜひご覧ください!
森投手は合格点!先発ローテ入りもありえる
この試合がプロ初の対外試合登板となった森投手。3回を投げて被安打5、失点1とまずまずの成績でした。この失点には、會澤選手のミス(小園選手からの送球を取りこぼしてしまいホームに返ってきたランナーにタッチできなかった)が絡んでいるので、ミスがなければ無失点という内容です。初登板にしてこの内容は十分合格点ではないでしょうか。
立ち上がり、1番の桑原選手・2番大田選手に高めに浮いたストレートを連打されたときは、どうなることかと思いましたが3番梶原選手をピッチャーゴロに抑えると、その後は落ち着いたのか安定した投球を披露してくれました。
被安打こそ5とやや多いですが、ピンチでも動じずに要所を抑えることができていました。ローテーション投手としても十分に戦えるのではないかと思うような内容でした。
個人的に良いなと思ったのは、スライダーのキレ・制球です。特に左打者に対してはアウトコースギリギリのスライダーを投げ込む場面が多くみられました。あのボールはそうそう打たれることはないと思うので、武器になるのではないでしょうか。
課題は追い込んでからの制球があまりよくなかった点でしょうか。追い込んだ後にストレートが浮き、ヒットにされる場面もあるので追い込んだ後の投球は課題かもしれません。ただ、練習試合ということもあり、この日は得意のチェンジアップを多投しないようにしていたように思います。本来は、このチェンジアップが決め球にもなるので、本番モードになりチェンジアップも解禁すれば追い込んでからも心配ないかもしれません。
先発ローテーションでは、表ローテ・裏ローテに左投手が一人ずついることが理想的です。床田投手はローテーション入りが確定しているので、森投手がもう一人のローテーション左腕候補になるかなと思います。ただ、左投手が二人ローテーションに入ることは確定ではないので今後の対外試合での投球内容次第ですね。
今日の投球で先発として十分やっていけるように感じたので、今後の森投手の登板にも注目です!
中崎投手は完全復活か?
3番手として登板した中崎投手が、復活を印象付ける素晴らしい投球でした。奪った3つのアウトは全て三振で、ストレートも最速で150キロをマークしていました。
中崎投手は血行障害の影響により春先はスピードが出ないことが多かったのですが、この時期ですでに150キロ出ているので今年は心配いらないのかもしれません。
左打者のインコースギリギリに力強いストレートを投げ込んで空振り三振を奪う姿には、かつての守護神中崎投手が帰ってきたと思うほどでした。細川選手からもストレートで見逃し三振を奪っており、ストレートのノビ・キレが良いことが分かります。
中崎投手はこのストレートの力強さとコースギリギリに投げ込む制球力が武器です。この二つの武器を取り戻しているようにもみえる投球内容だったので、復活を期待してもいいかもしれません。
あとは、武器の一つでもあるスライダーの曲がりが安定してコントロールできるようになれば、勝ちパターンも担えるのではないでしょうか。
守護神経験のある中崎投手がブルペンにいるほど心強いことはありません!中崎投手が今季復活を成し遂げてくれることを願って、今後の試合にも注目です!
宇草選手お目覚めか?猛打賞の活躍
ここまでの対外試合に全試合出場しながら、いまだ無安打だった宇草選手がこの試合3安打猛打賞の活躍です。結果がでていなかっただけに、本人も安心の活躍ではないでしょうか。
一本目のヒットはショート大和選手のグラブを弾くような鋭い打球でしたし、三安打目もセンターへ強い打球をはじき返していました。若干上体が後ろに反れているようにも見えましたが、強い打球を打てているので問題はないでしょう。
あとは、長打力が売りの選手なので長打を早く見たいですね。今は打球が上がっていませんが、角度がつけばすぐに長打になると思います。この試合を気に一気に状態を挙げてくる気もするので、そのうち長打は出てくるはずです。
起用法についてですが、ここまで全試合1番打者での起用なので首脳陣はやはり今季は「宇草選手を1番打者で」と考えているのかもしれませんね。個人的には5番、6番当たりで何も考えずに積極的に打ちに行ってほしいところですが、1番宇草選手も面白いのは面白いですね。
今後の宇草選手の活躍と起用法にも注目したいと思います。
末包選手は2試合連続のマルチヒット
この試合も4番に入った末包選手が2試合連続となるマルチヒットの活躍です。
1打席目は濱口投手の力強いストレートを上手くレフト線へ運びツーベースヒットを放ちます。待望の初長打になりました。打った球も左投手が投げ込むインコースのストレート、いわゆるクロスファイヤーでしたがうまく腕をたたんで打てていたのではないかと思います。あのボールに力負けせずにレフト線へ運べているのはパワーがある証拠ですね。
2打席目のヒットもストレートに差し込まれながらもセンター前に落ちるヒットでした。詰まりながらも外野に持っていくことができるパワーはやはり魅力ですね。
18日の鈴木誠也選手から「センターへ」といったアドバイスが活きているかもしれませんね。センター方向を意識することで、体の開きも遅くなり1打席目もレフトへのファールとならなかったのではないでしょうか。
このままいい状態をキープしてほしいと思います!
中村健人選手はやっぱりうまい!
カープが一時同点となる一打は中村健人選手の犠牲フライでした。
ワンアウト2,3塁から濱口投手のチェンジアップを上手くライトへ運び、犠牲フライには距離が十分のフライでした。
この打席、チェンジアップを投げられる前にインコースのストレートも見せられて追い込まれています。インコースのストレートを投げられた直後にアウトコースへ緩いチェンジアップを投げられると、我慢できずに空振りしてしまうものですが、中村健人選手はうまく体の開きを抑えてチェンジアップに対応することができました。
若干タイミングはずらされていたため、本来のスイングではありませんでしたが距離が十分の飛球を打つことができました。このフライの打ち方からも、先日の練習試合でのホームランを打った時と同じように「手首の使い方が上手いな」と感じました。
手首の使い方の上手さは才能みたいなものなので、大きな武器になります。少々体勢が崩されても、上半身と手首だけで打球を飛ばすことができるので、長打も多く打てるのではないでしょうか。
この試合でも左腕へのアプローチの良さが分かったので、横浜の開幕投手が左腕であれば開幕スタメンも十分にありえると思います!
5回の失点は反省点だらけ!
5回、2番手の大道投手が捕まり一挙7失点を喫します。この大量失点には小さなミスが多く絡んでいました。
まずは、ノーアウト一塁から大道投手が柴田選手のボテボテのピッチャーゴロを悪送球してしまいます。本来であれば、ワンアウト二塁になる場面がノーアウト1,3塁になりました。焦る必要のない場面での悪送球は非常にもったいないです。
また、この送球もちろん大道投手が悪いのですが、林選手も捕球だけはできたのではないかなと思います。ファーストなのでベースから足を離さないことも重要ですが、あきらかにベースに足をつけたままでは取れないボールだったので、まずはボールを取ってベースを踏みに行くなどの対応をしてほしかったです。ボールがそれていなければ、ノーアウトランナー1,2塁で1,3塁よりかは守りやすくもなっていました。
さらに、同点に追いつかれた後のノーアウトランナー1、3塁の場面で、ショートの韮沢選手がフィルダースチョイスを犯します。この場面、アウトが一つもなかったのでまずは1アウト確実に欲しい場面だったと思います。また、ショートからはファーストランナーが見えているはずなので、タイミング的に間に合わないことはわかったはずです。にもかかわらず、二塁での封殺を狙いに行ったのは少しお粗末だったかなと思います。ゲッツーを狙った守備位置だったので、セオリー通りゲッツーをとりにいったのは分かりますが、ランナーの状況を確認する必要がありました。(3ボール2ストライクだったこともありファーストランナーはスタートを切っていました)
このプレーではもう一つミスがあります。韮沢選手からボールをもらった羽月選手もファーストへ悪送球をしています。記録はエラーになりませんでしたが、きちんと送球できていれば一塁はアウトになっていたように思います。ランナーが被ったため送球がそれたのは分かりますが、落ち着いて投げていてもアウトにできていたタイミングでした。
このようなミスが重なった結果が7失点の大量失点につながったのだと思います。まだ練習試合なので、むしろこうしたミスが出て課題が見つかる方がいいですね!公式戦ではこういったミスがないようにしてほしいと思います!【鯉将一問一答】広島・佐々岡真司監督、2回7失点の大道をバッサリ「しっかりやらないと1軍には残れない」 – サンスポ (sanspo.com)
敵ながら牧選手のホームランはあっぱれでした・・・
2月23日も練習試合VS阪神戦
22日は悔しい大敗となりましたが、23日にも練習試合が予定されています!
対戦相手は今季初の対戦となる阪神タイガースです。
注目は黒原投手VS阪神タイガースの佐藤輝明選手です。この二人は大学時代同じリーグでしのぎを削ったライバルです。大学時代は佐藤輝明選手に2本塁打を浴びるなど、黒原投手にとっては”天敵”かもしれません。
大学時代の借りはプロで返してほしいですね!前回登板の三者連続三振した時の投球ができれば、佐藤輝明選手も阪神打線も抑えられるはずです。明日も黒原投手に注目です!
本ブログではプロ野球をより一層楽しむために必要なアイテムプロ野球名鑑について、おすすめのプロ野球名鑑をご紹介しているのでぜひご覧ください!
その他、カープの試合中継を全試合ネット・テレビで見るおすすめ方法もまとめています!まだ準備ができていない方はぜひご確認ください!
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