カープは3月8日のオープン戦で阪神に3ー10と大敗してしまいました。。。
試合結果だけを見れば残念な結果に終わっていますが、内容はそこまで悲観する必要はないかなと思います。森投手の不調で負けてしまっただけかなといった印象です。
打線にも再びヒットが出始めていますし、これまであまり出番のなかった磯村選手と大盛選手もまたアピールに成功しています。
今回は3月8日の試合で注目したポイントを簡単に紹介します。試合の見逃した方もぜひご覧ください！
大盛選手、チャンスを掴んだか！？
前回のOP戦の勝利の立役者となった大盛選手、OP戦初スタメンのチャンスを獲得します。
すると、早速一打席目で阪神のエース西投手からツーベースヒットを放ちます。長打力で苦しむチームの中で二試合連続での長打は非常に頼もしいです。さらに言えば、ここまでのOP戦で複数本長打を打った選手はいなかったので、出場機会の大盛選手が初めて複数安打を打った選手となりました。
ここまで限られたチャンスで結果を残しているので、今後もスタメンで固定していいのではないでしょうか。今日は9番でのスタメンでしたが6番打者などもっといい打順で起用してよさそうです。理想は1番打者ですが、大盛選手も出塁率が高いタイプの選手ではないので、6番当たりで思い切り振ってもらって長打を打ってもらうかたちが良いかなと思います。
将来的には俊足を生かして1番打者に定着することを期待しているので、選球眼も鍛えてほしいです。昨年までは追い込まれた後に落ちるボールを投げれば高確率で三振していましたが、今年はやや粘れるようになっています。ただ、最終打席では追い込まれてからの外に逃げるボールで三振になるなどまだまだ選球眼には課題があるのでひとまず6番打者あたりで様子をみたいですね。
ひとまずは次の試合でも大盛選手がスタメン起用されることに期待です！
磯村選手も好調キープ！
前回の試合でツーベースヒットとサヨナラタイムリーヒット（ボテボテのゴロですが）を放った磯村選手もこの試合で二試合連続となるツーベースヒットを放っています。前回の記事で、磯村選手の”危機感”に着目しましたが、この試合でも良い”危機感”をもっていたのではないでしょうか。
大盛選手と同様に二試合連続での長打は評価が高いですね。1打席目のサードゴロもあたりは悪くなかったように思うので、全体的にバッティングの調子はよさそうです。
捕手では會澤選手や坂倉選手に注目が集まりますが、中堅の磯村選手も良いキャッチャーです。球団によってはレギュラーとしてもおかしくないレベルにはあると思います。年齢もまだ29歳と今後伸びる可能性も十分にありますし、レギュラー奪取へ向けてアピールを続けてほしいと思います。
磯村選手が活躍することで、會澤選手や坂倉選手、今は二軍の石原選手にも火が付くと思うので良い相乗効果が生まれるはずです。開幕のキャッチャーの座は誰になるか、この争いにも注目です。
首の皮一枚残った選手達
この試合ではここまでのOP戦でさっぱりだった一部の選手達にもヒットが出てアピールになったかもしれません。この2連戦の後に一軍・二軍の入れ替えもあると佐々岡監督は言っていたので、まだまだ正念場となりそうです。残留か、降格か…広島若手サバイバル２連戦へ闘志 佐々岡監督１、２軍の選手入れ替え示唆 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
まずは中村奨成選手、伊藤投手の甘く入ったカットボールを捉えると打球はワンバウンドしてフェンスに直撃します。中村奨成選手にとってOP戦初の長打となるツーベースヒットでした。ここまでの試合では13打数1安打とアピールできていませんでしたが、このツーベースでなんとか一軍生き残りへ望みが出てきたかもしれません。個人的に今年のブレイクを期待している選手でもあるので、この試合だけで終わることなく次戦以降でもヒットを重ねてほしいです。
ただ、守備では打球を弾いてしまいランナーを二塁へ進めるというエラーがありました。外野の守備歴が短いとは言え、許容されるエラーではありませんでした。公式戦ではこうしたエラーがないようにしてほしいです。フライの追い方などは昨年から比べると断然よくなっているので、さらに外野守備を磨いてほしいと思います。
ルーキーの中村健人選手もこの試合で2安打1四球といいアピールができました。1打席目は西投手を相手にエンドランを成功させてのヒットだったので内容も良かったです。この試合までに足の上げ方を変更させたのが功を奏したのかもしれません。中村健人選手もここまでのOP戦で10打数1安打とさっぱりなので、駆け込みで一軍残留を決めたように思います。即戦力としても期待される選手なので、なんとか開幕一軍を掴みとってほしいと思います。広島３位中村健人オープン戦初マルチ安打「足の上げ方微修正した」開幕右翼へアピール – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
最終打席は併殺打に終わりましたが、この打席は内容がいまいちでした。追い込まれてからは高めのボールの手を出すなどボールを見極めることができていませんでした。追い込まれてからもボールを見ることができれば、カウントが整いチャンスボールが来る確率も高くなります。これからさらに良い打者になるために、追い込まれてからのバッティングが課題となるかもしれません。
末包選手はがけっぷち・・・？
アピールに成功した選手もいれば、いまだにトンネルを抜けることができない選手もいます。
4番の末包選手はこの日も4打数無安打でこれで15打席ヒットなしとなりました。練習試合やOP戦序盤ではストレートの強さがみられヒットもでていましたが、変化球の割合が増えるにつれて打てる気配がなくなってきています。また、変化球を意識するあまりか得意のストレートにも差し込まれるようになってきています。4回のショートゴロは得意のストレートにバットを折られての打球でした。
元より変化球の対応に課題のある選手なのでここで一度課題と向き合わせるために、スタメンから外してもいいのではないでしょうか。正直、今の変化球がくるとほぼ凡退するといった状態で4番起用を続けても本人にとってもチームにとっても良いことはないと思います。
末包選手は将来が期待される選手でもありストレートへの強さは非常に魅力的です。今後の活躍のためにもここで一度”4番 末包”を見直してもいいと思います。長くとも9日の試合までは4番末包選手かもしれませんが、よっぽどのアピールがない限り二軍落ちもあるでしょう。
将来の4番候補を育てたい意図は見えますが、まずは個人の課題を克服すべきだと思います。
森投手は再調整が必要か
先発ローテーション候補だった森投手は1アウトしか取れず7失点で降板しています。個人的にブレイクを期待している選手だっただけに残念です。
この日はストレートのコントロールが全くできていませんでした。ストレートが入らないため、変化球でカウントを取りにいき、それを痛打される場面が目立ちました。変化球も打ち込まれていたのでキレもなかったのでしょう。
都市対抗野球で見せたストレートの速さやスライダー・チェンジアップのキレの良さが全く見られません。本人も「自分のボールが投げれていない」と本来の姿を見失っているように思います。一度フォームから見直す必要もあるかもしれません。じっくりと二軍で再調整というのも一つの手段ですね。【広島】ドラフト２位・森翔平、虎打線に１／３回７失点「話にならないかな」どうなる開幕ローテ残り２枠 : スポーツ報知 (hochi.news)
明日の玉村投手の出来次第では二軍落ちもありえます。ただ、二軍にも新たに先発候補となる選手がいないのは残念です。。。高橋昂投手も先日の二軍登板で残念な結果だったので、昇格はなさそうです。玉村投手・小林投手が次戦でも炎上してしまうと6番手が本当にいなくなってしまうので、この二投手の次回登板には期待です。
走塁ミスが多いのはどうにかしてほしい・・・
この試合は牽制アウトが2つと盗塁失敗が1つありました。1試合で3つも走塁死があると得点力不足となるのは当然です。牽制アウトは去年ごろから多くみられるようになってきています。チャンスをつぶしてしまうとても残念なプレーなのでシーズン中は繰り返しがないようにしています。
牽制アウトに関しては、三塁ランナーの大盛選手がキャッチャー梅野選手からの牽制で刺されたものと小園選手が左投手の伊藤投手の牽制で飛び出してのアウトがあります。二人とも走塁面でも期待される選手なので、こうしたボーンヘッドはなくしてほしいです。
牽制アウトに関しては次の塁を狙う意識が強すぎるあまり刺されているのだと思います。次の塁を狙うことはもちろん重要ですが、牽制でアウトになってしまったら元も子もないので試合展開や状況をもっと考えるべきかと思います。ランナー一塁の場面で左投手の牽制を見極めるのは難しいですし、ランナー三塁・打者が左打者の場面ではキャッチャーも三塁に投げやすいといった状況でした。
まだOP戦なので試しているだけかとは思いますが、公式戦ではこうした走塁ミスはゼロにしないといけませんね。
9日が若手にとってのラストチャンス
冒頭でも記載した通り、この阪神二連戦の後に坂倉選手・松山選手・長野選手らの合流が予想されています。単純に考えると現状のメンバーから3選手ほど二軍降格する可能性があります。
ここまでのOP戦で結果が残せていない選手は9日の試合がラストチャンスなので、インパクトのある結果が欲しいですね。今日結果を残した中村健人選手、中村奨成選手や末包選手、宇草選手、韮沢選手あたりは当落線上だと思います。明日の試合で活躍してくれることを期待しましょう！
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