3月9日に行われた阪神とのOP戦は2－2の引き分けに終わりました。
結果は引き分けですが、個人的に収穫の多い引き分けだったかなと思います。なんとなく今年のカープの勝ちパターンが見えてきたように思います（引き分けに終わってますが笑）。
玉村投手が好投してローテーションが埋まりつつあるのも嬉しいですね！
今回は3月9日のOP戦で気になったポイントをまとめていきます！
玉村投手、ローテ入り確定！
前回の登板では3回を投げて被安打5、四死球2、自責点5と残念な結果に終わった玉村投手。今回の登板が”追試”となりました。チームとしても昨日ローテ候補の森投手が炎上してしまっただけに、玉村投手にかかる期待は大きくなりました。
そんな中での登板でしたが、玉村投手は4回を投げて被安打2、無四球、自責点0の好投を見せています。ほぼ完ぺきで文句の付け所の無い投球でした。特にスライダーのキレ・コントロールが良かったように思います。前回の登板で課題と指摘した制球面でも改善が見られ、コースにボールが集まっていました。高卒3年目にもかかわらず一週間で修正してくる修正力の高さは立派です。
阪神打線のキーマンとなる佐藤輝明選手・ロハス選手も完璧に封じ込めていました。特に佐藤輝明選手に対しては、1打席目は外に逃げるスライダーで空振り三振、2打席目は外いっぱいのストレートで見逃し三振と素晴らしい投球でした。追い込むまでも、キャッチャーが要求する胸元の厳しいコースに投げ切れていましたし、この2打席は佐藤輝明選手にとってはノーチャンスだったと思います。
今日のような投球を続けてくれば安心してローテーションを任せることができます。1週間で修正してきた修正力の高さもあるので、大崩れすることはないかもしれません。佐々岡監督もこの試合の投球を踏まえて玉村投手がローテ入りに近づいたと言っているので、開幕ローテ入りはほぼ確定と言えるかもしれません。広島玉村昇悟、阪神戦４回無失点「やっと今日アピールできた」佐々岡監督は開幕ローテ入り示唆 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
これでローテーションは残り1枠です。この試合、小林投手は中継ぎとして登板し1回を投げて2失点といまいちだったので、前回好投した遠藤投手が有力と思われます。マツダスタジアムで行われる日本ハムとの三連戦で遠藤投手の登板が予想されるので、期待しつつ注目したいと思います。
中崎投手は復活！回跨ぎもOK！セットアッパーは盤石体制か
今季完全復活が期待される中崎投手は5番手で登板すると8回を無失点に抑えます。ここで降板と思いきや、9回のマウンドにも上がります。そして、9回も無失点に抑え試合を締めくくってます。両イニングともに先頭打者の出塁は許したものの危なげない投球でした。この日もストレートのスピード・球威ともに良く、完全復活と言ってもいいのではないでしょうか。特に左打者のインコースギリギリに決まるストレートは全盛期さながらでした。さらに、スライダーの曲がりも大きく有効的でした。
回跨ぎも十分にこなせることが分かったので、今年の中崎投手には期待大です。セットアッパーを任せてもいいのではないでしょうか。実績・経験のある中崎投手の復活は頼もしいです。
同じくセットアッパーとして期待される島内投手も1イニングを無失点に抑えています。この日も最速149キロのストレートとチェンジアップを武器に相手打線を封じ込めていました。ここまでのオープン戦は3.2イニングを投げて未だ四球はゼロです。もう、制球で苦しむ島内投手の姿はありません。
今季はセットアッパーとして本格的にブレイクすることは間違いないでしょう。中崎投手とのWセットアッパー体制をとることで疲労も分散できますし、シーズンを通した活躍が期待できます。
今季のカープは昨シーズンのようにセットアッパーで困ることはないでしょう！
大盛選手はまたもや長打！
限られたチャンスで結果を残してきた大盛選手がついに1番センターとしてスタメン起用されました。すると、第一打席に早速二塁打を放ちます。これで3試合連続の長打となりました。長打力不足に苦しむカープにとっての希望となります。
前回の記事では1番打者はまだ早く6番打者あたりが理想的と記載しましたが、この日の打席内容を見る限り1番打者としても起用できると思いました。選球眼はまだそこまでよくなってはいませんが、落ちる球に我慢できるようになっていますし、追い込まれてからの難しいボールはうまくカットして逃げることができていました。去年のような淡白な凡退がなくなっており、打席に粘りが出ているので1番打者としても面白いと思います。ただやはり理想的な1番打者へはまだまだなので、1番として起用される中で成長してほしいと思います。
今後のオープン戦でも好調をキープしてそのまま1番打者として開幕を迎えることを期待しています！
末包選手にも兆しが？
前日の試合まで15打席無安打だった末包選手は2打席目に17打席ぶりとなるヒットを放っています。秋山投手のストレートを捉えてのツーベースヒットでした。末包選手のストレートへの強さを感じる一打です。【広島】新人４番・末包昇大が１７打席ぶり安打 佐々岡監督「もう少し我慢して使ってみよう」 : スポーツ報知 (hochi.news)
この打席のようなストレートへの強さを見ると首脳陣が4番に固定したくなるのも分かりますね。1打席目も秋山投手に苦手の変化球カーブを続けて投げられていますが、2球目のカーブを上手くとらえてセンターへはじき返しています。近本選手の好プレーでアウトにはなりましたが、いい対応だったように思います。ただ、3打席目ではボール球のカーブを空振りして三振になるなどまだまだ課題は残っています。
このヒットで監督ももう少し我慢すると決めたようなので、もっとアピールしてほしいと思います。ストレートに強い長距離砲は今のカープにとって喉から手が出るほど欲しい選手なので、そういった選手になってほしいですね。
ただ、今後起用するとしても4番打者は外してもいいとは思います。日本ハム戦からは坂倉選手も復帰するので、打順がどうなるか注目です。
宇草選手、打率は良いものの状態が悪く二軍降格へ
この試合、代打で出てきた宇草選手の打席内容が残念でした。2球目のカットボールを空振りすると、3球目の投げた瞬間ボールと分かるようなインコース低めのカットボールも空振りして簡単に追い込まれます。すると、4球目には外低めに落ちる球を投げられ空振り三振に倒れました。
積極的な打撃はいいですが、こうもボール球を振って空振りするようでは厳しいものがあります。最後の三振となったボールも悪癖である”かかと体重”がでていたからこそ振ってしまったのだと思います。かかと体重だとアウトコースのボールに対応することが難しくなるので、どうにか対応しようとして空振りしてしまったのでしょう。今のままだと追い込んでアウトコースに投げたら安パイな選手になってしまいます。
ここまでのオープン戦打率は.294とそこそこですがヒットの多くは会心の当たりではありません。また、自慢の長打も出ていないのでこのタイミングで一度二軍へいって再調整するというのは好判断だと思います。
ポスト鈴木誠也などど期待されて空回りしているようにも感じます。宇草選手の打力は非常に魅力的なので、もう一度悪い癖を改善してさっき終盤のような打力を取り戻してほしいと思います。打力を取り戻した後にまた一軍へ戻ってきて、長打力不足に苦しむであろう打線を助けてくれたらいいなとおもいます。
経験ある選手が一軍合流へ。マクブルーム選手の来日も決定！
11日の日本ハム戦からは実績組の坂倉選手、田中選手、長野選手、松山選手が一軍へ合流します。一軍からは先述の宇草選手、韮沢選手、森投手が二軍へ降格します。
坂倉選手は11日から早速スタメン起用がある模様です。守備位置はサードもありえるようです。昨年打率リーグ2位の男の合流は心強く感じます。打順としては3番か5番での起用になるのではないでしょうか。4番での出場も考えられますが、個人的に4番タイプではないと思います。3番坂倉、4番西川、5番小園がいいかたちになると考えています。11日からの試合では打順にも注目です。広島坂倉将吾が合流「１人ひとりが頑張るしかない」三塁起用方針変えず「出る責任感ある」 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
実績組の中で個人的に注目しているのが田中選手です。今季はサードとして調整していますが、バッティングの調子がいいように思います。二軍の試合でも定期的にヒットを打っているようなので期待ができます。また、サードのポジションになることで守備での負担も減るのでひざの故障歴のある田中選手にとってはいいかもしれません。田中選手は最高出塁率を獲得したことがあるなど、選球眼と粘り強さが売りの選手です。今の淡白気味な打線にはうってつけの選手ではないでしょうか。
現状、サードのポジションにはレギュラーがいないので田中選手の開幕スタメンも十分にチャンスがあると思います。堂林選手・林選手・田中選手のサード争いからも目が離せません。
そして、ファンにとっての最大の朗報がマクブルーム選手の来日が決まったことかもしれません。これまで動向が不明だったマクブルーム選手ですが、12日に来日することが決まりました。来日後も隔離期間などがあるため、開幕には間に合わないと思いますが、今の打線の現状を見る限り昨季AAAのホームラン王で長打力のあるマクブルーム選手は必要です。1日でも早く打線に合流してくれたらとおもうので、まずは二軍でしっかりと調整してほしいですね。広島新外国人マクブルームは12日に来日予定 鈴木が抜ける打線の救世主期待 – プロ野球 : 日刊スポーツ (nikkansports.com)
好調日本ハムとの3連戦
11日からはマツダスタジアムでオープン戦2位と好調日本ハムとの三連戦です。
若手選手がのびのびプレーして結果をだしており、非常に良いチームだと思います。BIGBOSSには賛否両論ありますが、個人的には好きな監督です。しかし、もちろんカープに勝ってほしいので主力が合流する11日からは勝ちにもこだわってほしいです。
オープン戦の試合内容も良くなってきているので、これから調子も上がってくると思います。カープの巻き返しに期待です！
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